授業が終わり、10分間の休み時間となった。
一息ついたら、次の授業の準備をしよう。
と、思ったのだが
カナタ
現実逃避でもするかのように何度も何度もガサガサと鞄に手を突っ込む。
しかし、国語の教科書が姿を現すことは無かった。
カナタ
普通なら他クラスの人に借りれば済む話、だけど僕には頼れる友達なんていやしない。
ゾーヤ
ゾーヤ
隣に座っているゾーヤは頬杖なんかつきながら余裕の笑みでこちらに語りかけてくる。
カナタ
ゾーヤ
ゾーヤ
カナタ
ゾーヤ
こうなったら、正直に言ってゾーヤに見せてもらうしか……。いや、ゾーヤのことだ。タダで見せてくれるわけがない。
教科書なしで乗り切る……か。
ゾーヤ
カナタ
ゾーヤ
ゾーヤ
カナタ
やばい。確かにそんなこと言ってたような気がする。
ゾーヤ
カナタ
どうしよう
みんなの前で怒られたら、他クラスに友達がいない上に、先生に言われないと隣の人さえ頼れない惨めなやつだって思われるし……
カナタ
ゾーヤ
カナタ
カナタ
ゾーヤ
ゾーヤ
カナタ
ゾーヤ
ゾーヤ
カナタ
カナタ
ゾーヤ
ゾーヤ
僕たちは机をくっつけて授業を受けることとなった。
コメント
2件
カナタくんはなんでこんなにもかわいんでしょうね。これから毎日教科書忘れてゾーヤくんと一緒に授業受けてほしいです。
続き待ってました。素直に見せてと言えないカナタ君かわいすぎます。授業中もイチャイチャしてほしいです