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朝 多目的室

ヴァル

…そういえば今日は医師が来る予定だよな。

リーブ

うん…僕も薬をもらうようになってるんだ。

ジェミ

おはよ〜

寝ぼけた顔でジェミは多目的室に 入ってくる

レオナルド

ジェミさん…!

ジェミ

ジェミ

どうしたのみんな?

リコ

そ、それが…

研究所 9階 教習部屋

カクターン

は!?まだ帰ってきてない!?

スターカイム

…キャンドルの部屋がある階と同じ研究員に聞いたんだけど…全員知らないっぽくて…

カクターン

え…

アーロン

バッカス

スターカイム

ワンチャン別荘かもしれないな…忘れ物か何か取りに行ったとか。

カクターン

カクターン

キャンドルには後で話すとして…今からこの島について、調べたことを話す。

カクターンはたくさん字が書かれた 紙を広げ、淡々と読み上げる

大昔、ゼットアイランド・稲妻島・晶氷島は一つの島だった。 その名もH-bit island(エイチビットアイランド)。

エイチビットアイランドには、古くから守られてきた2つの水晶があり、一つは島の真ん中に、もう一つは山の頂上にいつも祀られていた。壊すと大変なことが起きると言い伝えがあり、とてつもなく禍々しかったため、人々はそれに触れることすらできなかった。

ある時、エイチビットアイランドが震源地とした大地震が起きた。大方島は沈み、最も高い4つの山が島となり、今のゼットアイランド・稲妻島・デリー島となった。

地震が起きた直後にゼットアイランドに産まれた子供はみな、不思議な力を使うようになったそう…人々は超能力者と呼んだ。

超能力が使えるようになった理由として…古くから不思議な力を持つ1つの水晶が海の中に沈み、ゼットアイランドの土に埋まってしまい、その衝撃で壊れてしまったからだと、人々は考えた。

地震が起きた直後にゼットアイランドに産まれた子供はみな、不思議な力を使うようになったそう…人々は超能力者と呼んだ。 超能力者も大人になり、ゼットアイランドから旅立つ人も年々増えた。

しかし、ゼットアイランドに旅立ち他の島の地に着くと同時に、超能力が使えなくなってしまったのです。それは、地震で沈み壊れた水晶が、ゼットアイランドの中にあるからだと人々は思うようになった。

超能力者の力を借りて過ごしているが、だんだん超能力が薄れてきた。調査した結果、稲妻島の人々が水晶の力を吸い取っていることを知り、空襲をして滅し、またゼットアイランドに力が集中するようになった。

デリー島は、古くから不思議な力を持つもう1つの水晶が壊れず島にあったため、ゼットアイランドの中にある水晶の力を吸うことはなかった…

カクターン

…とまぁこんな感じ。これ以上情報は集まらなかった。

アーロン

…かつてゼットアイランドに住んでた住民は、超能力がないと暮らしていけなかったんだね…

スターカイム

なるほどな…それで、グルーヴボスは復讐をしたってわけか。

バッカス

そもそも何で不思議な力が宿る水晶なんかが存在するんだよ。

カクターン

そこまでは…私にも…

スターカイム

…あ…聞いたことあるぞ。

カクターン

何が?

スターカイム

二つの水晶に力を封じ込めた神話。昔坊ちゃんに読み聞かせたことがあるんだ。

「「「…」」」

アーロン

微笑ましいね…

カクターン

どんな話だったの。

スターカイム

忘れた。

カクターン

それじゃ何の意味もないじゃん…

スターカイム

すまん。後で調べてくれ。

カクターン

…分かったよ。

アーロン

でも…もし不思議な力が封じ込められてたとしたら…色んな実験ができるだろうな〜

スターカイム

それはそれで危険かもしれないが、面白そうだ。

バッカス

俺は色んな動物に与えてどんな反応するか観察したい。

アーロン

それはかわいそうだよ!水晶の力を使って兵器を作る方が楽しいよ!

バッカス

物騒なもん作ろうとするなっ!

アーロン

えーいいじゃん!ちゃんとモデルもかっこよくするから…!

バッカス

そういう問題じゃねぇ!

スターカイム

落ち着けお前ら…

スターカイム

よく考えろ。やっぱり、実用的なことに使うのが一番だと思わないか?

アーロン

それじゃ夢ないですよ。

バッカス

視野広げな?グラサンパイセン?

スターカイム

うっ!夢ある若者には勝てねぇか…!

カクターン

あ、ボスから今デリー島にいるってメッセージ来た。

「「「…」」」

「「「え!?!?」」」

アーロン

ぐ、偶然すぎない!?

バッカス

これで水晶のことが分かるかもしれないな…!

スターカイム

おいカク!今すぐ坊ちゃんに連絡してくれ!

カクターン

え…なんであんたたちが一番張り切ってるの…

先程の話を聞いていなかった カクターンはキョトンとする

スターカイム

当たり前だろ!俺たちは今水晶を使った実験がしたくてうずうずしてるんだ!

カクターン

わ、分かった分かった!今連絡するから待って…!

 

数分後…

スターカイム

アーロン

バッカス

カクターン

カクターン

あっさり断られたよ。『そんな話は信じない。目的が違う』って。

スターカイム

おっ俺も坊ちゃんとこにいk

カクターン

ダメ。まずボスが帰ってきてから。

カクターン

…いつ帰るか連絡きてないけど。

2階廊下 午前9時

ヴァル

…もう薬をもらったのか。

リーブ

うん!今はエアリーさんが診察中!

リーブ

…ちょっと多目的室に薬置いてくるね!

リーブは薬を抱え 1階へと降りて行った

エアリーの部屋

ヤハラDr

…診察は以上です。お薬出しますね。

レオナルド

あの…数日前から市販の薬を飲んでいたのですが、熱や怠さが軽くならないみたいです。

ヤハラDr

なるほど…効き目が強い薬を出しておきますね。

Drは、カバンから薬が入った袋を 取り出して、レオナルドに手渡す

ヤハラDr

こちらの薬、3日ほど服用し続け安静にしていてくださいね。症状が軽くなっても、1週間程激しい運動は避けてください。

レオナルド

わかりました。今日はありがとうございました。

ヤハラDr

…お大事に。

そう言いながらDrは立ち上がり 扉へと向かう

レオナルド

…僕お見送りしてきます。ピースさん、エアリーさんをよろしくお願いします。

ピース

Drとレオナルドは部屋を出て行った

エアリー

エアリー

あぁぁぁ…長げぇ…!もう少しで漏れるところだっただろ…!

エアリー

…ガチムチ戻ってくる前にトイレに行くか。

エアリーは布団から起き上がり 廊下を出てトイレへと向かう

エアリーはトイレに入ろうとする

後ろを振り向くとピースが立っていた

エアリー

おい!何でついてくる!

ピース

………

エアリー

聞いても分かんねぇよなー
…すぐ済ますから待ってろ。

そう言い残し エアリーはトイレに入っていった

一方そのころリビングでは

ジェミ

いゃああ!何この映画!?怖すぎるぅ!!

リコ

こんな映画誰買ったんや!?

ジェミ

わ!リーブがガタガタ震え出しちゃった…!

リーブ

こんなの現実に起こったら……!ひぃぃぃ!

リコ

おーおーよしよし…!

 

レオナルド

お医者さんお帰りになりました〜

レオナルド

…え。

ジェミ

あ!レオ!!この映画すごく怖いから一緒に見てよ〜〜…!

レオナルド

ヴァル

…付き合ってやってくれ。ジェミは人一倍怖がりだからな。

レオナルド

ヴァルさんも一緒なら…

ヴァル

デリー島

ビカス

…あの山の頂にフィーウ石碑があります。辿り着くには、1時間半程度歩かなければなりません。

ライ

ほぅ…

ビカス

それでは参りましょう。

2人は山に向かって歩き出す

ケディ

物陰からケディがひょっこり顔を出す

ケディ

別行動だって言われたけど…大丈夫だよねバレなきゃ!よし、俺も行こう!

ケディも山に向かって歩き出した…

研究所 9階 教習部屋

カクターン

…ダメだ連絡がつかない。

スターカイム

えぇーーー…忘れちゃうだろ研究したいことが…

カクターン

仕方ないでしょ、何か大事な話をしてるかもしれないし…

カクターン

まぁいいや、水晶のことはさっぱり忘れて違う研究するよ。それほど重要なことじゃないし。

スターカイム

へ〜い………

 

ジェミ

はあぁぁぁ〜怖かった〜!

リコ

それな?突然化け物出てきた時なんか、大声出してしもたわ!

リーブ

…お…終わった…?まだいる…?

ジェミ

もういないよ化け物!目開けても大丈夫!

リーブ

ふぅ…よかった…

リーブ

ヴァルさん…平気なんだね…

ヴァル

…こんな子供騙し何も怖くない。

リーブ

ひぇ…

ジェミ

レオも大丈夫〜?気分悪いとかない?

レオナルド

はい…気分は悪くないんですが…

レオナルド

ちょっと怖かったです…

ジェミ

!!

ジェミ

やっぱり強いレオでも怖かったんだ〜!

 

リーブ

…わ!もうこんな時間!?お昼の準備するからみんな待ってて!

リーブは慌てて多目的室へと向かった

ヴァル

ヴァルはソファー前の机に 目を向ける

机の上に放置されていた本を手に取り 多目的室へと歩いて行った

レオナルド

僕、2階にいる方呼んできます…!

レオナルドはリビングを出て 階段を登って行った

ジェミ

ジェミ

は!朝のトマトの水やり忘れてた!!

リコ

んなもん後からでもいける!ラースさん帰ってからにしよ!

ジェミ

でも…せっかく育てたのに枯れちゃったら…!

リコ

そうや…こうしよ!お昼食べてもラースさん帰ってこーへんだら、私と一緒に水やりしに行こ…!

ジェミ

うん!そうする!

リコ

ほっ…

 

「ご飯できたよ〜!」

リコ

はーい!

ジェミ

やった〜!

2人は嬉しそうに多目的室へと 向かった

 

ジェミ

ジェミはリコとリーブの間に ポッカリと空いたリアスの席を じっと見つめる

そして、お皿を持ってその間の席へと着く

リーブ

ジェミ

えへへ!今日はここで食べるね!

リコ

あ〜!さては苦手なにんじんを、リーブさんの皿に乗せようとしてるんやろ〜??

ジェミ

ち!違う〜〜!!

アクーリ

はは!大丈夫だぞ!俺もよくピーマンをリーブの皿に乗せてるからな!

リーブの横の席に座っている アクーリは笑いながら言う

リーブ

え!?いつのまに乗せてたの!?知らなかった…

ジェミ

すごい…あたしも素早く乗せる練習しよ!

リコ

せんでええ…!

ピース

ピースは横に座っている レオナルドの皿をじっと見つめる

レオナルド

ピースさん…僕のとこにトマト乗せようと考えてません…?

ジェミ

あはは!

ジェミ

……トマト…?

リコ

じ、ジェミ!トマトの水やりはご飯食べてから…な?

ジェミ

…はっ!そうだったそうだった!

 

昼食後…

レオナルド

…あ、エアリーさん、お薬は部屋にあるので飲んでくださいね。

ヴァル

レオナルド…ちょっといいか。

レオナルド

はい。どうしたのですか?

ヴァル

図書室の棚が一部崩壊している。直すのを手伝ってくれるか。

レオナルド

いいですよ!

レオナルド

ピースさん、エアリーさんと一緒にお薬を飲みに行ってください。

ピース

ピースはエアリーを誘導し 2階へと上がって行く

ヴァルとレオナルドは図書室へと 向かう

リーブ

あ…僕も今日から飲まないと。新しい薬投与されたんだった…

リコ

え…今何錠飲まなあかんの?

リーブ

今日追加されたのを含めて5錠だよ!

リコ

うげぇ…すごいなぁ〜…

ジェミ

リコ…

リコ

…!!

リコ

分かった分かった!ちょっとだけやで?水やりしたらすぐ家に戻るで!

ジェミ

やった〜!ありがと〜〜!!

 

ラース

(すぐに見つけて帰るつもりだったが…これだけ探してもいないとは…研究所の方か…?)

ラース

…ん?

ラースは地面に置かれた真っ黒の パーツを見つける

ラース

(これは…この前探索の時に拾ったパーツ…?)

視線を上げるとパーツが道なりに なって並べられていた

ラース

(…)
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