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桜子
扉が開いたと同時に吊るされた 鉄錆色のベルが店内に響く。
舞子
舞子
桜子
桜子
そう言って当たり前のように同席する 長嶋桜子は、いつもの様にカフェオレとサンドイッチのセットを頼み、 こちらに濁りのない黒目がちな瞳を見せつける。
桜子
桜子
舞子
舞子
桜子
頬杖をつき上目遣いで覗いてくる彼女に同じ女でありながら見惚れてしまいそうになる。
これを男が放っておくわけがない。 彼氏がいないのは女子校であるが故だろうが、今まで小中と同じ共学でありながら、気になる男の影すら見えなかったのだから本当に不思議だ。
舞子
桜子
桜子
桜子
透ける様な頬がうっすら桃色に染まり 白く整った歯が顔を見せる。
桜子
桜子
舞子
舞子
舞子
舞子
舞子
桜子
桜子
舞子
桜子
できたてのサンドイッチを頬張りながら桜子は口を尖らせる。 その姿まで少女漫画から飛び出してきたヒロインさながらで、舞子は少し嫉妬してしまいそうになる。
舞子
舞子
桜子
桜子
舞子
桜子
桜子
無邪気に笑う桜子を見ながら、机にうつ伏せのまま振動するスマートフォンの電源を落とす。
桜子
桜子
誰からかは分かっている。 この時間帯は学校からの呼び出しだ。
そして、うつ伏せに置いた自分を心から褒め称えたい。
舞子
舞子
言葉とは裏腹に口角が上がりそうなのを、舞子は必死に堪える。