コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
軽快な足取りで見慣れた道を歩く。
いや、少し早足だろうか。
悠斗
我慢しても我慢しても溢れ出てくる嬉しいという感情。
悠斗
家で待つ妻のことを思えば思うほど、早足になる。
そう。
昨日、皐月が言っていた「早く帰ってきて」という言葉に悠斗は喜びの感情を抱いている。
なぜなら、今日は_________
悠斗
悠斗
悠斗
皐月のことで頭がいっぱいであったため、例の少女のことはすっかり忘れていた。
悠斗
いつもなら、しょうもない言い訳を考えて通り過ぎていた。
でも、今日は違う。
悠斗
悠斗
悠斗
いつもと違う軌道を描く悠斗。
そして、悠斗は少女に話しかける。
悠斗
少女
返事をすることなく、愛も変わらず睨みつける少女。
その様子を見て、悠斗はぎこちなく一方的な会話を続ける。
悠斗
悠斗
悠斗
少女
少女
悠斗
初めて少女の声を聞けた。
少し驚いたが、変わらず優しく接する。
少女
黙り込むと少女は左手を差し出した。
まるで、「こっちに来て」と訴えているかのよう。
その様子を察知した悠斗は、数歩少女に近づいた。
すると少女は優しい微笑みをしながら、
右手を振りかぶった。
一瞬、少女の手先から銀色の光が放たれた。
悠斗
視界が阻まれる。
何も見えない。
顔が濡れる。
悠斗
少女
少女
悠斗
悠斗の人生は、謎の少女によって閉ざされた。
苦痛、絶望、悲愴、疑問……
様々な感情を持ちながら、悠斗は心臓の動きを永久に封印した。
少女
少女
少女
カチッ
カチッ
無機質な音が部屋中に響き渡る。
皐月
皐月は、飾られた二つのカップケーキを静かに見つめている。
ゴーン……
壁に飾られた時計から、6時を告げられる。
皐月
皐月
皐月
皐月は視線を花束に移す。
白色のカモミールとスノードロップ。
先程まで生きていたかのように、力強く、華やかに咲いている。
ピーンポーン……
すると、チャイムが鳴り響く。
その音を聞いてから、皐月は笑顔を咲かせた。
封筒を手に取り、ドアの方へ歩き出す。
ドアに着く前に一度、封筒の中身を確認する。
お目当てのものが入っていたのか、満足げな顔をする。
その封筒の大きさは、まるで札束がぴったり入りそうな程だ。
封筒を閉じ、ドアノブに手をかけ、皐月は小さな声で呟いた。
皐月
皐月
皐月
皐月