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主
主
主
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主
主
ずっとずっと、変わらない愛。
それが、彼奴を思う俺の思い。
彼奴も、俺と同じだって思ってた。
でも、実際は違った。
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突然のことで、 驚きを隠せるわけもなかった。
普段照れて俺の顔をまともに見て喋れないお前が、俺の目を射抜くように見て言ったことに、いつもの冗談なんかではないと嫌でも感じた。
なにかのドッキリだったらどんなに 良かっただろう。
そう、何度も思った。
「別れよう」と言われたあの日。
俺は止めなかった。
止められなかった。
彼奴の目は、俺への激しい拒絶の色で 染まりきっていたから。
何を言っても、君はもうここに 留まってはくれない。
俺の声は、この気持ちは、君には もう届かない。
そう悟った俺は、「わかった」と だけしか言えなかったんだ。
君がいなくなって、俺の世界は 全て色を失った。
君が作ってくれる料理でなきゃ 美味くない。というかまず味がしない。
君が笑いかけてくれないと、何一つ 面白くない。誰といたって 楽しくなんかない。
君が傍にいてくれないと、俺は·····
俺は、誰の為に生きればいい?
君だけが生きる希望だった。
君だけが俺を、俺自身を見てくれた。
君だけが·····君だけがいれば俺は 他のものなんかいらなかった。本当に 何もいらなかったんだ。
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君のために、君だけのために、君と共に過ごすためだけに生きてきたこの人生。
もう、何も、生きていたって 意味なんかない。
それなら、俺が取る行動は一つだけ。
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そばに置いてあったナイフを自分の首元に突き立てる。
終わりにしよう。全て。
最初からこうしていれば良かった。
君がいなくなったあの瞬間に。
でも、出来なかった理由は わかっていた。
心のどこかで、君は少ししたら「冗談だよ」なんて言って、俺の元に結局帰ってきてくれると思っていたから。
でも、もう一年·····一年も経ったんだよ?
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もう既に、心も体もボロボロだ。
ろくに飯も食っていないかったせいで 体重は激減してしまっている。
寝るという行為も意識的にしていなかったせいでクマもくっきり出来ていて、どこかの化け物なんじゃないかって思うぐらい醜い姿。
部屋の掃除なんてする意味すら見つからなかったから一年間何もやっていない。
おかげでこのザマだ。
俺はお前がいないと、本当に何も出来ない愚かな人間だったよ。
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きっと、どこかで俺の知らない誰かと 微笑んでいるであろう君へ。
君が幸せなら、俺はそれでいいって 思ってた。
でも、そんなのただの綺麗事で、 欲を言っても良かったのなら·····
その誰かは、俺であって欲しかった。
ずっと、死ぬまで。死んでも、ずっと。
今までありがとう。
そして·····
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喉に来るはずの痛みは、ナイフを持っている右手から感じられた。
一瞬、声がした時、ころ💙が帰ってきてくれて、俺を引き止めてくれたのかな、なんて思ったけれど、そうではなく
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あいつの元彼である、るぅ💛だった。
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全てを知っているかのような口を聞かれ、自分でもわからない怒りに駆られた俺は、るぅ💛の胸ぐらを掴み、更には持っていたナイフを首元に突きつけ壁に体を思い切り叩きつける。
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俺は此奴が嫌いだ。
ころ💙の元彼だからって言う 理由じゃない。
此奴の、いつだって真っ直ぐな目が、俺にとっての毒そのものだからだ。
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誰にも相手にされず、軽蔑され、唯一俺を好きだと言ってくれていた彼奴にさえも嫌われた俺とは違って、いつも周りから頼りにされて、好かれているお前に·····
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何でころ💙がるぅ💛を振ってまで俺と付き合った理由が今でもわからない。
何で俺なんかと付き合ったんだよ?
付き合わなければ俺とお前は 親友のままで。
ずっと一緒にいられたのに·····
····あぁ、そうか。
お前は、俺といたくないから 別れたんだよな·····
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いつだって、お前が羨ましかった。
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悲しみが心の中で膨れ上がる。
足に力が入らなくなってしまった俺は、掴んでいたるぅ💛の胸ぐらをそっと離し、その場にしゃがみ込んだ。
持っていたナイフもするりと手から落ち、カシャンと音をたてる。
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るぅ💛は、俺と目線を合わせるためか腰を屈めた。
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るぅ💛の顔を見ると、そこには言葉通り「憎んでなんかない」ということがはっきりわかるほどの、優しい微笑みがあった。
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それを見た瞬間に、涙がポロポロと目から溢れてきた。
理由はわからない。
でも、もしかしたら·····
もしかしたら、ころ💙を愛していた俺の思いが間違っていなかったことを、心の中で誰かに認めてもらいたいと思っていたからかもしれない。
だから、るぅ💛が俺を肯定してくれたから·····
嬉しさで、出てきたのかもしれないな。
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泣いている俺にハンカチを差し出して、るぅ💛は立ち上がった。
俺は、自分でもわかるぐらいぐゃくしゃになっているであろう醜い顔をハンカチで隠しながら問う。
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るぅ💛は、さっきと変わらない微笑みを俺に向けたまま、今度は俺の目前に手を差し出して来た。
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俺はその手をしっかり握って立ち上がた。
❦ℯꫛᎴ❧
主
主
主
主
主
主