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倉庫の扉は開かなかった。 康平がもう一度取っ手を引く。 金属が擦れる鈍い音だけが 返ってくる。
康平
康平
外は雨。 屋根を叩く音が, 倉庫の中で反響している。
夜の湿気が,じわりと 肌にまとわりついた。
蓮音
言いかけて蓮音は止まる。
蓮音
康平
康平は天井を見上げて, 短く息を吐いた。
康平
康平
倉庫は広くない。 作業台と資材に挟まれて, 人がすれ違うのも難しい。
二人きり。 逃げ場は,物理的にない。