苦痛だった。
小さい頃から。
親は俺の事を一切 見てくれなかった。
学校では 虐められる日々だった。
俺の心は既に折れかけていた。
ただ、こんな俺でも 居場所があった。
それはSNSでの ある人とのやり取りだった。
あの人と楽しい時間を 沢山過ごした。
でも_____
あの人と話していく度に 俺の心は 満たされなくなっていった。
いや、満たされてはいた。 でも何かが足りなかった。
この時はまだ、 この『何か』が よく分からなかった。
ずっとモヤモヤしているのも 嫌だった俺はその『何か』を 探し続けた。
そして、ようやく見つけた。 この『何か』の正体は__
"独占欲"だった。
あの人は俺と同じような環境に いたと話してくれた。
だが、ネットでしか知らない 俺からしたら そんなのは嘘だと思う程 あの人は色んな人に ネットで好かれていた。
その理由も勿論分かる。
だってあの人は "誰にでも"優しく接するからだ
その"誰にでも"が反吐が出る程 嫌だった。
俺だけ見てほしい。
俺の事だけ考えて欲しい
あの人を俺の"もの"にしたい
俺は気づかないうちに独占欲が 大きくなっていた。
そして、
アメリカ
この時の俺は既に 手遅れと言っていい程 危険な思考になっていた。
あの人のアカウントを ハッキングし、情報を入手した俺は
親が寝ている真夜中に 俺はあの人のもとへ走って 向かった。
日本
ようやく会えたあの人の姿は 気づけば血まみれになって 倒れていた。
どうしてだろう
もう此奴は俺のものなのに。
ポッカリと穴が 空いたままだった。
思考が一気に グチャグチャになり 俺がボーッとしていたら
あの人は急に俺を 抱きしめてくれた。
日本
日本
日本
そう言いながらあの人は 俺の頭を撫でて
微笑んだ_____.
アメリカ
アメリカ
アメリカ
俺があの人に対して どれだけ酷い事をしたのか
どれだけ自己中な行動を してしまったのか。
あの人の目が死んだ魚のように 濁った瞬間
俺はやっと 今の状況を理解した____。
アメリカ
_END_
コメント
17件
( ゚д゚)オゥマイガー… 最後に貶したりしないで辛かったねって慰めてるの辛い…(´;ω;`) アメリカもごめんなっていう一言がァァ😭😭
初コメ&フォロー失礼します!!自分、こうゆう、不穏な物語大好きです🫰大好きすぎて、壁に頭を打ち付けてました☆(?)好きです、結婚してください💍(突然の告白(?))
短いのに凄い満足感でした、!!