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一番星のキミに恋するほどに切なくて。

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一番星のキミに恋するほどに切なくて。

第1話 - 一番星のキミに恋するほどに切なくて。

33

2022年02月02日

#SnowMan

#だてあべ

ぴな

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ぴな

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亮平

自分から話しかけるようなタイプじゃ
なかった僕はひとり、席で読書をするこ
とが日課になっていた。
友達が欲しくないわけじゃない。
ただ、どうやったら友達ができるのか、
わからずにいた。
そんなとき……。

？

「阿部さん!!」

亮平

ぼくの前にやってきた男の子は、目が
クリクリで小動物みたいで人懐っこい顔
をしている男の子だった。

佐久間

俺、佐久間大介っちでーす。
いつも阿部さん読書してるよね？
なんの本読んでるの？

亮平

ニコニコしながら、僕の前にドカッと座
た佐久間さん。
元気な男の子だなって思ったよ。

亮平

〜……だよ。あんまり知っている人は、
いないけど…。

佐久間

「あぁ、それ俺も読んだことある!!
それってさ〜……(おしゃべり中)」

亮平

そう言って、マシンガントークのように
読んだ本の話をする佐久間さん

亮平

「それ知ってる最後切なかったよね…」

亮平

僕と佐久間の意外な共通点。
いや、もしかしたら合わないからあった
のかもしれない……。
これをきっかけに、僕達はお互いあだ名
や呼び捨てで呼ぶようになった。
他にもなにかきっかけがあったのかは
もう思い出せない。けれど、しいて言う
なら、一緒にいると落ちついたり、波長
が合うから、僕達は親友になれたのかも
しれない……。
そんな大切な親友を心配させてしまった
ことに胸が痛んだ。

亮平

「ごめんね……心配かけて……。」

亮平

僕はそれしか言えなかった。
言えないよ……病気なんて……。
もうすぐ死んでしまうなんて、絶対に言
えない。
佐久間、きっと泣くから……。

佐久間

「話せないなら無理に聞かない……
でも、ひとりで抱えこまないでよ？
阿部ちゃん、いつもそうなんだから
たまには俺っちを頼ってでやんす」

亮平

佐久間は明るく笑顔でそう言った。

亮平

「佐久間……」

亮平

本当にごめんね……それから……。
ありがとう……。

佐久間

「阿部ちゃん阿部ちゃん時間があるなら久しぶりに話なんてどうでやんす？」

亮平

「うんっ！！じゃああそこに行こっか」