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cherry blossom

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cherry blossom

第2話 - encounter

142

2024年12月20日

#ハイキュー

#白布賢二郎

きんにくまん

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142

きんにくまん

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9年前の春

私は高校二年生だった

私の家は転勤族だったこともあり

どうにも転校が多い人生だった

今日はその転校初日

○○

桜だ…

綺麗…

もうすぐ散っちゃうのかな

桜は嫌いじゃないけど

すぐに散ってしまうから

少し虚しくなる

2週間という短い期間に

綺麗な花を咲かせ

そして散る

いちばん綺麗な瞬間が

2週間で終わってしまうなんて

少し寂しい

○○

春の香りがする…

綺麗だよな

○○

え？

横に男の子が立っていた

同じ制服…

白鳥沢の人だ

○○

あー…えっと

桜の花言葉

分かるか？

○○

花言葉ですか？

桜の花言葉…？

聞いたことあったかな…

うん

○○

知らないです

そっか

○○

はい

1年生？

○○

あ、いや

時間結構ギリだけど

○○

え

時計を見るとチャイムの1分前

嘘…やば

○○

ほんとだ…

○○

えっと私行きますね！

その後私は遅刻だったが

何とかやり過ごした

○○

はー…

初日から遅刻とか…

桜を見てたから遅刻しちゃった

そういえばさっきの人

3年生かな

○○

んー

いちご

君！

このクラスにはいないし…

それにしても

私友達できるかな

いちご

菅田○○ちゃん！

○○

え

○○

あ、ごめんなさい

○○

ぼーっとしてて

いちご

初日から遅刻とは

いちご

お主もやるのぉ

○○

え？

なんか癖の強い子に…

いちご

仲良くなれる気がした

いちご

私丸野いちご！

いちご

よろしくね！

○○

あ…うん

○○

よろしくね

思ったより簡単に出来た…

そんな感じで

私の高校2年生は始まった

そしてあっという間に

月日はめぐり

6月を迎えた

いちご

ねぇー○○

○○

ん？

いちご

テスト…

いちご

私結構やばい

○○

なんでよ

いちご

だってだって

いちご

勉強してない

○○

自分のせいだねそれは

いちご

血も涙もないんか

いちご

○○選手は

○○

えー…

○○

じゃあ

○○

一緒に勉強する？

いちご

神様？

いちご

仏様？

いちご

菅田○○さま

○○

調子いいなー…

○○

放課後図書室でいい？

いちご

当たり前よ

いちご

お願いします！

○○

はいはい

上手く教えられるかな…

○○

よし始めよ

○○

って…

○○

なんでいるの？

朝陽

えへ

朝陽

来ちゃった

○○

来ちゃったじゃない

朝陽

いいじゃないか

朝陽

○○先生

○○

はー…

○○

集中してよね

この人は剣持朝陽

いちごと1年生から仲が良くて

私とも仲良くしてくれている

いちご

あー…無理だ

いちご

お菓子買いに行こ

○○

ダメです

いちご

ケチー

○○

まだ始めて5分ね

朝陽

カップラーメンなら

朝陽

出来てる

○○

やる気ないなら…

朝陽

やります！

朝陽

やらせてください！

いちご

そうだぞ剣持

朝陽

元はと言えばお前が…

○○

朝陽くん

朝陽

はい静かにします

1時間後

いちご

つぁー

いちご

疲れた

朝陽

まじ疲れた

○○

うん一旦休憩しよっか

朝陽

そうだ

朝陽

2人とも進路どうすんの

○○

進路か…

いちご

えーもうそんな時期？

朝陽

いや白鳥沢結構がちだぞ

いちご

え嘘

朝陽

まじ

いちご

えー

いちご

○○は？

○○

私は…

○○

うーん

○○

まだ考えてない

○○

国立に行ければかな

朝陽

うわ国立？

朝陽

かっけぇ

いちご

うんうん

いちご

かっこいい！

○○

行けるか分からないけど

朝陽

○○なら行けるだろ

いちご

その通り

○○

そうかな…

国立に行く理由は

期待してくれる父を裏切れない

だから

私は行かなきゃダメだと思う

○○

よし

○○

続きやろっか

いちご

あ

いちご

○○先生ー！

○○

ん？

いちご

数学教えてください！

○○

あー…

○○

私数学だけ苦手なんだよね

朝陽

そりゃ困った

いちご

はい数学捨てます

いちご

ありがとうございます

○○

ごめんね

いちご

いやいや

いちご

数学なんていいよ

何してんの

いちご

ん？

朝陽

あれ

○○

あ…

この人…

転校初日の人だ

いちご

ぶんぶんじゃん

朝陽

何してんの白布

白布

いや

白布

勉強しにきた

朝陽

お前頭いいんだから

朝陽

これ以上

朝陽

平均点あげんな

白布

お前が頑張れ

いちご

あ

いちご

白布数学得意じゃん

いちご

○○に教えてあげてよ！

白布

は…なんで俺が

○○

…

どうしよう微妙に気まずい

白布

あ

白布

この前の

え…覚えてくれてる？

朝陽

えなになに

いちご

もう知り合い？

白布

なんか桜見てた人

朝陽

いつ

白布

新学期の初日

いちご

あ、遅刻した日じゃん

○○

そうそう

○○

桜見てた人です

朝陽

何それ笑

○○

朝陽くん問題解こっか

朝陽

うわ鬼○○

朝陽

もう…やめてくれ

朝陽

○○先生

いちご

私たちは…もう

いちご

無理だ…しらぶん先生

白布

やわすぎ

朝陽

バタン

○○

効果音やめて

朝陽

飲み物買いに行こうぜ

朝陽

いちご

いちご

ありー

いちご

○○先生と

いちご

白布にも買ってくる

朝陽

だな

朝陽

適当に買ってくるわ

○○

あ…うん

○○

ありがと

白布

あざ

これは…

かなり気まずい

○○

…

白布

数学

○○

数学？

白布

どこ分かんないの

○○

え…教えてくれるの？

白布

うん

白布

俺でいいなら

○○

えっとね

○○

28ページの…

白布

28？

○○

あ…うん

待って…近い

いい匂いするし

私変態…？

白布

聞いてんの

○○

え…あ

白布

ここの式に代入して

白布

それで計算した後に

白布

次ここの面積

それに

めっちゃわかりやすい

白布

分かった？

○○

うんわかった

○○

ありがと

白布

ん

○○

そういえば

白布

何？

○○

桜の花言葉…

いちご

ただいまー！

○○

あ、おかえり

朝陽

買ってきましたよー

朝陽

はい白布コンポタ

白布

この時期にコンポタとか

白布

どういう神経？

きっと花言葉なんて

ネットで調べたらすぐに出てくる

でも

白布君の口から聞きたかったな

いちご

○○？

○○

え？

いちご

いちごミルクかお茶

いちご

どっちがいい？

○○

お茶がいいな

いちご

だよね！

朝陽

いちごミルクがいいんだろ

いちご

バレた？

○○

うん

○○

バレバレ

白布

え…で俺

白布

まじのコンポタ？

朝陽

え、うん

朝陽

暖かくなりましよ

白布

恩を仇で返すなこいつ

○○

だね…笑

初めて

こんなにみんなと話した

いちご

よし今日はお疲れさま！

朝陽

おつかれ自分

白布

本当に勉強したのかよ

いちご

しましたー

いちご

ね！○○！

○○

うん

○○

頑張ったね

○○

偉いよ

いちご

○○先生しか勝たねぇ

○○

何それ

いちご

同担拒否でし

朝陽

ほら帰るぞ

○○

あ私こっちだから

朝陽

おそっか

いちご

お疲れ様！○○！

○○

うん！

白布賢二郎君…

○○

分かりやすかったな…

○○

数学

また話せるかな

そんなことを考えていると

気づくと家に着いていた

○○

ただいまー…

お父さん

おかえり

○○

え、お父さん

○○

今日は…早いんだね

お父さん

あぁ

お父さん

出張から帰ったんだ

○○

そっか…

お父さん

こんな時間まで

お父さん

何をしてたんだ

お父さん

もしかして

お父さん

遊びに行ってたのか

○○

ううん…違うよ

○○

図書室で勉強してた

お父さん

そうか

お父さん

学業に専念するんだぞ

お父さん

国立に行けるようにな

○○

うん

○○

わかってる

○○

国立…ね

正直私は国立には興味は無い

私のお母さんは中学生の時に他界した

それ以来

お母さんの話は全くしない

させてくれないから

そんなお父さんに

看護師になりたいなんて

絶対に言えない

○○

言えないよ…