~ 夜 ~
あと少しで葛葉の家に着く
思った以上に時間がかかったから
きっと怒っているだろう、
葛葉、怒ってなきゃいいな〜、
…なんて心の中で呟き
ー 玄関 ー
叶
叶
ガチャっとドアを開けては
疲れているのが悟られないように 明るい声色で喋り
彼からの反応は無い
恐らくまた寝ているのだろう、
そう思った
まだその時は。
ー リビング ー
ゆっくりとソファに
腰掛けては
しばらく瞳を瞑って 頭の中をリラックスさせていると
葛葉
葛葉
いつも以上に元気の無い声色で 彼が言った
叶
葛葉
彼がためらいつつもそう言ってきて
ハッとしたように 自分のスマホを見た
…
スマホの液晶には
彼にしては珍しく 少々長めの文が送られていた
しかもそれは 心配の文だった
叶
叶
叶
彼には言い訳にしか
聞こえなかったのか、
少し間を空けて
葛葉
……と冷たく返事をしては 少々俯いた
叶
叶
葛葉
絶対嘘じゃん、、、
ただただそこには 気まずさが流れた
コメント
4件
初コメ失礼します。最高です。ほんとに、最高です! 続き待ってます!(フォロー失礼します…)