コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
続きです! 主人公視点もありますが、まずは先生視点からの再開です。 読みずらかったら申し訳ないです m(_ _)m では、START!
生徒全員が下校した後の職員室では、明日から始まる通常授業の為の話し合いが始まっていた、俺が取って受けている科目は、性教(保健)・数学だけだ、そして今の新入生が来る前に頼まれていた性教科目・特別教室の教師も受け持っているけれども……今のところ特別教室へ入って来ている生徒はいない、だから普通科目は、数学を教える事になるだろう……。
今の職員会議で明日の一日の流れなど説明をしているのは、教頭先生と、AI教師ロボ「Ω(オメガ)先生」だ……教員人数が少なく、学校側がそれを補填する為に、稼働させている……教育プログラムや、生活プログラムも組み込まれており、規則などにも厳しい、最初は融通が効かない部分もあったらしいけれども、今の技術はかなり進歩しており、自我を持ち、人間と同じように動き・話すことが出来る、ちなみに隣のクラス1-B組の担任でもある。
教頭先生
Ω(オメガ)先生(AI教師ロボ)
ホワイトボードに書かれているのは各学年の教科ごとの担当教師の人数と名前、1学年の先生は、少ないからか担当できる先生がいない教科の担当先生の欄にはΩ先生の名前が書いてあり、Ω先生が分身しているかのようで少し笑えてきてしまうが、それを堪えつつ話に集中して、必要点はメモしておく……。
教頭先生
教師一同
教頭先生
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
(どうしたものか……。)
突然呼ばれびっくりとして、少し言葉に詰まりそうになる……こんな時普通の教員なら、今日1日であった事を全て話すのだろうけども、最初からクラスにマイナスな印象を付けるのはと思うところがある、素直に全て話すべきか、あの中で終わらせるべきかで少し悩んだ…しかし隠すべきなのかも悩む……それはもちろん、朝に1悶着あった事……教頭先生が気にしているのは、仲田さんのこと……そんな仲田さんは、今日少しだけ隣の席の谷口くんと口論になっていた……しかし、それは、仲田さんの中で考えて彼女が、谷口くんへ放った言葉は、「その考えはいけない」と言う注意喚起の為のものだし、しっかりと伝えることは出来ている、間違えではないし、いけないことでもない……だからこそこれはそこまで深く話題にあげるものでもないと思う。 それがしっかりと伝わるように話した。
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
校長先生。
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
(ははは……)
期待を持たれてしまっている……、正直俺はこういうのが苦手だ……もちろん頼られて、期待して貰えるのはとても嬉しいのだけれど、その期待に応えねばと、空回りしそうになるのが自分だと知っているから…故に、頑張りながらも頑張りすぎないようにと余計に意識しなくては行けない……つまりは心配性なのだ……。 「暖かく見守ってください……」と思いながらも苦笑いする…そんな考えでいる自分、しかし周りはそこまで深くは気にしていなく、話はそのまま続いた…そのおかげか少しだけ自分の中の重い何かも軽くなっていく感じを感じている、そんな中、明日行う授業の範囲の話や、部活説明の集まりについてや、部活の顧問挨拶の話が、色々と続き、1時間がたった時…チャイムが鳴り響く……職員会議終了の時間、教頭先生が話終わったあと、チャイムを聞き流しながら、終わりの挨拶をした……そして、挨拶を返し、会議が終了した職員室は各々のやるべき事に戻る……。
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
Ω(オメガ)先生(AI教師ロボ)
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
Ω(オメガ)先生(AI教師ロボ)
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
独り言に耳を傾けて話しをかけてきたのは、AI教師ロボのΩ先生だ、毎回隣に来ては話しかけに来る……嫌ではないし、Ω先生的にも俺と話している事で色々勉強になったり話すのが楽しいらしいから、話を聞きながらそれに受け答えする、Ω先生と話しながら、デスクの上を片付け、持ち帰るものは鞄にしまって、よく使い置いていくべきものはデスクの引き出しにしまう、そしてすべき事が終わった、しかしまだ帰るには時間が早い、既にやるべき事が終わってるΩ先生と丁度する事が終わり、時間が出来た俺を見たΩ先生に、にっこりとした顔をされた、それはまるで構ってくださいと言わんばかりの表情…それに答えようと、自分の飲むコーヒーを入れて、椅子に座りなおしては、Ω先生に向き直る。
(逆に、Ω先生はどうなのか聞いてみるか……)
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
Ω(オメガ)先生(AI教師ロボ)
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
Ω(オメガ)先生(AI教師ロボ)
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
Ω(オメガ)先生(AI教師ロボ)
キラキラと嬉しそうに微笑んだり、苦笑いしたり、微笑を浮かべるΩ先生は、本当に自分の出来ることが増える事や、これから先のなりたい自分を思い描くのが楽しいようで、何故かこちらも元気を貰えてくる、AIロボと人間と言う垣根かきねを越えて、こんなふうに一緒に生活して一緒に話せる事、これだけで人じゃない事なんてちっぽけなものなのだと思うくらいにΩ先生は人間に近しい思考を持っている、成長しているのが本当にすごいと思えたそして自分も今以上にΩ先生と同じように成長していこうと思ったそれも相まって笑みが自然と溢れた……。
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
Ω(オメガ)先生(AI教師ロボ)
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
Ω(オメガ)先生(AI教師ロボ)
箕輪 宙(みのわ そら)歩未の担任
そう言うと、Ω先生は時計を見た、釣られるように自分も時計に目を向けると確かに退勤時間そして、Ω先生は、こちらに向き直り笑顔で上手に会釈をして、充電室まで向かって職員室から去って行った……退勤時間になって、飲み忘れていた冷めて少しぬるくなったコーヒーを飲みきり、流しでマグカップを洗って食器ラックに置く、ほかの先生方に、「お疲れ様です、また明日よろしくお願いします」と一言最低限の挨拶をして、鞄を持ち、忘れ物がないかを何度かチェックして、自分も職員室を後にするのだった……。
下校時間になった後すぐに、正門前に向かった、正門前には見慣れたお父さんの車が止まっており、既にお父さんがあたしを迎えに来ていて、車から降りあたしを見つけては手を振って出迎えてくれた、その時同じクラスの女子や、同じ学年の男女数名が「誰のお父さんだろ?」だとか、「まさかのお迎え??」だとか、「不審者?いやそうだったら先生とかがなんか言うよね?」だなんてコソコソ話したり、興味ありげに見ていたりしていて、私がお父さんに手を振り返して小走りに傍に寄ろうとした時も、なにか聞こえた気がしたが正直、家族相手とか、家にいるのが私の中の1番の安心だからか、あまり周りからの視線は気にならなかったけれども、心無い言葉もちらほら聞こえていたし、少なからずあまりいい気はしない部分もある……けれどもあまり表情には出さず、迎えに来てくれたお父さんの車に乗り、車の中で「お父さん、迎えに来てくれてありがとう。」とお礼をした、「どういたしまして」と一言返していつもと変わらない笑顔を浮かべて、お父さんは、車を運転した、そしてまっすぐ家に帰って来たのだ。
仲田 蒼空(なかだ そら)歩未の父
仲田 歩未 (なかだ あゆみ)
仲田 愛莉(なかだ あいり)歩未の母
仲田 歩未 (なかだ あゆみ)
仲田 愛莉(なかだ あいり)歩未の母
仲田 歩未 (なかだ あゆみ)
仲田 蒼空(なかだ そら)歩未の父
仲田 歩未 (なかだ あゆみ)
帰って来れば見られるお母さんの優しい笑顔、お父さんとお母さんの笑顔が私をどれだけ支えてくれただろう、なんだか深く考えていくだけで、どんな不安感も吹き飛んでしまう感じがした、やっぱり家にいるのが私には一番の安らぎだ…一日だけでもどっと疲れたのだけど、夕飯のカレーの香りが少し漂って来て疲れよりも「お腹空いた」の方が今は勝っている。
仲田 歩未 (なかだ あゆみ)
仲田 愛莉(なかだ あいり)歩未の母
仲田 歩未 (なかだ あゆみ)
仲田 愛莉(なかだ あいり)歩未の母
仲田 歩未 (なかだ あゆみ)
きっとまだ少し完成までに時間がかかるのだろう、お母さんは、お腹を空かせる私を見つつ、その表情を見てなにか思っていたのか、にっこり微笑みながら、お風呂に入って来たらどうかと提案して来る、私はその提案に乗ることにして、お父さんとお母さんに手を振りリビングを後にする。
私が座る椅子の後ろにある戸を開けて2階の廊下へ出て、階段を上る、2階の廊下には、途中に洗面台とトイレ、物入れと納戸があり、部屋も2部屋ある、私は奥の部屋で生活している、真っ直進み、右側にある洗面台と左側にある物入れを過ぎて、右側にあるトイレも通り過ぎると正面に納戸、左側に少し曲がった所に私の部屋がある、部屋に入り、左側にあるクローゼットを開けて、中から下着やら部屋着やらを手に取りバスタオルの間に挟みこんで持ちまたすぐに部屋を出る、来た道を帰りながら、1階に降りて、リビングを通り、料理に集中する、お母さんや、テレビを見ながらくつろぐお父さんを横目に、キッチンに立つお母さんの後ろを通り抜けて、脱衣所に来た。 脱衣所には、洗濯へ出す用のカゴと、お風呂上がりに使う衣服やバスタオルを入れるカゴが棚に入っていて、その棚の上には洗濯洗剤や詰め替え用のストックなどその他色々整理されて置いてある。
衣服を脱ぎながら、洗濯するものだけ、洗濯カゴにある程度整えて放り込む…私は割とガサツなタイプだけれど、洗濯物だけは割と気にして入れる、それに神経質になるようになったのは、過去のアレがあったからかもしれない、考え過ぎると疲れるから、気にしないように、自分に言い聞かせながら全てを脱ぎ終えた私は浴室に入る、お風呂のお湯が冷めないようにしっかり蓋がされている、普段から湯船に入る前に体や髪を先に洗う私は、ツマミを捻り、シャワーを出す。 うちでは温度設定は季節によって変えているが、今の季節はまだ涼しい日もあったりするから40℃~42℃設定にされており、何時でも40℃のお湯が出るようになっている、ちなみに私が暑がりなのもあり夏には39℃~38℃にしてもらってあり、秋は、春(今の時期)と同じで、40℃~42℃、冬は、40℃~43℃がうちのデフォルトである…お父さんとお母さんは、体感温度が似ていてお父さんに合わせられるらしいけども、どうしてか私は暑がりでお父さんとお母さんの標準に着いて行けない、それを気遣ってくれており、ウチのお風呂の温度設定はほぼ私の基準に合わせてくれている、そのおかげでゆっくり快適にお風呂に入れている事に感謝している。 シャワーで、体の汗を流して、髪も濡らしておいて、タオルハンガーにかかっている、私用の水色のボディータオルを取り、それも濡らしておき、シャワーを止めては、水色のボディータオルにボディーソープを付け泡立てて、首元から洗い始める…洗うとその度フローラルな香りがふわっと広がる、そして泡立ちが良くて洗っていて気持ちがいい…。
仲田 歩未 (なかだ あゆみ)
そんな一人言をしながら、首元から肩、肩から腕・手先・脇・脇腹、そして胸元からお腹へと上から順番に洗って行く、お腹が終われば上半身は終わり、次は下半身を洗うのだけれど、ピタリと手が止まる…。 目の前にある壁にかかった大きな銀縁の鏡は、シャワーを出した時に立ち込めた湯気でやや曇っており、目の前に立っている裸の私もぼやけて映っている…手が止まった私は、ふと鏡を見て、曇っている鏡に触れて鏡の曇を取り除き、クリアになった鏡に映る自分の身体を見つめた…中学の時よりは色々成長している…胸は相変わらずだけれども、どんどん子供っぽい身体から女性らしい身体付きに変わっているのに気付いて、まじまじ見つめてしまう…もちろん永遠に子供の身体でいることは無いだろうけれども私は思った…私の身体が大人に近づく度に、周りから見える目も変わって行って、その先に私が望まない展開が広がっているかもしれない…少しだけ怖い想像が頭をよぎってしまう、今の私にとっては怖い事でしかない展開を…。
━触れる?触れられる?…だけじゃない━ ━━また…身体を重ねなきゃ行けなくなる時も来てしまうかも…━━
一度怖いと思ってしまった私は、顔色にすぐ出てしまう…あの時の日々と、悪い想像を重ね合わせてしまって少しづつ手先に震えまで来る…それに気付いて慌てて鏡が見えない出入口側へ振り返って鏡から視線を外す…少しだけ心拍数が上がっていて、呼吸が荒くなっている…下手をしたら発作が起きてしまいかねなかった、誰にも心配はかけたくない、だから私は一生懸命別の事を考えて悪い想像を振り払う…少し別の事を考えていたら落ち着いて行く、深呼吸をして完全に落ち着いた私は、ササッと下半身を洗う。 男性恐怖症になってから、私はお風呂であまり鏡が見れなくなった、相当なトラウマとなってしまっているからだ、男性恐怖症になってすぐの頃は自分で身体に触れる事にすら抵抗感を感じるようになってしまって、なんならお父さんにまで近寄れなくなった時期があった、今は、カウンセリングを受けているのもあって家族は大丈夫だし、話したりする事ぐらいは出来るようになったけれど触れられることに関しては、ほぼほぼアウト気味、最悪フラッシュバックを起こしたり発作で倒れてしまう事もある…慣れすぎてしまうのはいけないことだけれど、これはこれで生活しずらい部分もあるのだ、恋愛なんてもってのほか、会話すら避けている…恋愛、もし私が男性恐怖症になることが無い生活をしていたのなら、きっと夢見た…でも、今の私にはそれは出来ない…とても切なくもなるけれども、もう仕方が無いことだから、お父さんに紹介され勧められた、性教県立高校で生活してそこで苦手意識を軽減させていき、最終的には普通に男子とも会話ができる程度までに回復させるために慣れていく他ない、頑張ると私の中で決めていて、ゆっくり深呼吸をしてさっきまで震えていた体の震えを落ち着かせて、身体を洗い始める。 全体的に洗い終わり、ツマミを捻ってシャワーを出し、体についている泡を流す、洗い流された後の体は、一皮剥けたような気分になるほど綺麗になっている、ある程度水分を肌に残して優しく洗い上げてくれるタイプのボディーソープで、触れるとツルツルといい肌触りがする、再度軽く頭を流して、次は髪の毛を洗う、小学生の時はよく短くしていたのもあり、綺麗な長髪に憧れていた私は、中学時代から髪を伸ばそうと決めて、あまり長く切りすぎないように伸ばしてきた、だいぶ伸びて来ていて、今では背中辺りまで長くなっている。
仲田 歩未 (なかだ あゆみ)
体を流す時に、同時に洗っておいたボディータオルの水分を良く切り、タオルハンガーにかけて、再度シャワーを止めた、手にシャンプーを2プッシュ取り、手の上で泡立てた後髪にそれを付けて洗いながら改めて「長くなったなぁ」と思いそれを口にしながら、揉み込むように髪を洗っていく、香りはベリー系ボディーソープとは違う香りだけど、こっちもこっちで私は気に入っている。 シャンプーは質に合わせる人が多いだろう、私も一応は、質感も大事にしているけれど、私は香りで選んでいる、質感と香りがいいのを探すのは中々に大変だったけれど、ネットで推しのアイドルと有名どころのヘアケア会社がコラボして新しいヘアケア商品を出す事を知り試した結果、奇跡的に質感も香りも好みのものが見つかったのだ、それからずっとそれを愛用している。 髪の毛もだいたい洗い終わり、再度シャワーを出して泡を洗い流す、手ぐしでさっと整えながら、しっかり泡を流して、そのまま、手にコンディショナーを2プッシュ取り、毛先から中間までに馴染ませて、さっともみ洗いして数秒置いてから出ているシャワーでそのままコンディショナーを流す、本当はコンディショナーを馴染ませるために1分くらいは置いた方がいいんだけれど、今日は前半ぼさっとしてしまったのもあって、だいぶ長く入っている、体洗ったりするだけで長い時間お風呂場にいるのもあって湯船に入る前にのぼせてしまいかねないから、今日はさっと洗うだけにして流すことにしたのだ。 コンディショナー特有のヌメリが無くなるまでしっかり流して、シャワーを止めて、湯船にかかっているお風呂の蓋を開けてゆっくり湯船に浸かる。 湯船に満たされているお湯は調度良い温度で、身体に溜まっていた、緊張や疲れが抜けていくような感覚を感じた、疲れがゆっくりと癒えて行く...。
仲田 歩未 (なかだ あゆみ)
一人そう呟き、じっくり身体を温めて体の中に溜まっていた疲れや老廃物を出していく、しばらく浸かっていると、浴室の出入口のスリガラス式の折れ戸にちらりと影が映る、お母さんだ、やはり長く入っていたからだろう、心配して様子を見に来たらしく、外から中にいる私に声をかけてきた。
仲田 愛莉(なかだ あいり)歩未の母
仲田 歩未 (なかだ あゆみ)
仲田 愛莉(なかだ あいり)歩未の母
仲田 歩未 (なかだ あゆみ)
「今出る」と伝えて、ゆっくり立ち上がる、「バシャッ」と水音が立ち、私の体で持ち上げられた少しのお湯が重力で落ちるように湯船の中へ戻って行く、湯船から上がり、体に少しだけ着いている水滴を出来るだけお風呂場で落として、スリガラスの折れ戸を押し開けて、脱衣所に戻る、お母さんは、すぐにキッチンに戻って行ったからいないがそこは気にせず、私はその場でバスタオルに手を伸ばし、挟んであった下着などを濡らさないようにバスタオルだけ引き、身体を拭く。 水滴をしっかり拭き取ったら、下着を身につけていく、濡れないようにバスタオルで髪の毛を包むように、バスタオルを巻いて、ショーツをはいて、ナイトブラジャーを付ける、そしてその上にキャミソールを着て、部屋着に着替える、ゆるゆるとした中間袖のTシャツと、ハーフパンツ、どちらも色はブルーグリーンと白のストライプ柄...私はこの柄と色が1番好きで、身の回りのものもあるものには同じ柄を集めている。
着替えも終わり、バスタオルである程度、髪の毛の水滴もタオルドライ出来たのを確認して、バスタオルを外して肩にかけ、風呂場と脱衣所の電気を消す、そしてすぐにキッチンのあるリビングへと戻ってきた、その瞬間にカレーのいい香りが鼻をくすぐってくる、食欲が湧き、お腹が自然と「ぐぅ〜」っと音を立てる、脱衣所から出てきて戻ってきた私に気付いたお父さんとお母さんは、「おかえり」と声をかけてくれる、お母さんは、私とお父さんの分である夕飯のカレーをよそって置いていてくれていたところだった、少しだけ足早に自分がいつも座っている席に行くとお母さんは、よそったカレーを置きながら「慌てなくてもカレーは逃げませんよ〜?」とニコニコしながら私に言う、そんな私とお母さんの様子を、新聞を読みながらちらりと見るお父さんも微笑みながら「そうだぞ〜?なんだったらオカワリまである」と呟く、いつも通りの暖かい家族の時間、幸せに感じながら、椅子に座って、みんなでの挨拶を待つ。 待っていることほんの数秒、お母さんはみんなの分のカレーを用意が終わりお母さん自身も自分の席の椅子に座る、いつも通りに、私とお父さんとお母さんで両手を合わせた、そして食材に感謝する気持ちと共に挨拶をして食べ始める。
仲田 歩未 (なかだ あゆみ)
仲田 蒼空(なかだ そら)歩未の父
仲田 愛莉(なかだ あいり)歩未の母
スプーンを手に取り1サジ、カレーのかかった部分のご飯の場所からすくい取り、口へ運んだ、出来たてで熱いけれども、中辛でスパイシー、そんなカレーの旨みが口の中へ広がっていき、幸せな味に舌鼓を打つ...お腹がすいていたのもあり余計に美味しさを強く感じた...1口目がとても美味しかった為に、手が止まらなくなる、また1口、また1口と早いスペースで手が動いて、気づいたら半分も食べていた。
仲田 愛莉(なかだ あいり)歩未の母
仲田 歩未 (なかだ あゆみ)
仲田 蒼空(なかだ そら)歩未の父
仲田 愛莉(なかだ あいり)歩未の母
仲田 蒼空(なかだ そら)歩未の父
仲田 歩未 (なかだ あゆみ)
そう言って、食べ進めて行く、無くなるまでに大して時間はかからなかった、気づいたら既に、1杯目のカレーが、お皿から無くなっていた、自分でも少し驚く早さ、それを見たお母さんは、私よりも驚いた様で、目をまん丸にしていた、私が、おかわりをお願いすると、私から受け取ったさっきまでカレーの入っていたお皿と時計を交互に見ながら、キッチンへと歩いていく、そしてご飯とカレーをよそって、2杯目のカレーを私の所へ持って来てくれる。
仲田 愛莉(なかだ あいり)歩未の母
仲田 歩未 (なかだ あゆみ)
私の前に2杯目のカレーを置いてくれて、私は早速スプーンを再度手に取り食べ始める、その様子を見ながら、お母さんも椅子に座って、自分の分のカレーを食べ始める、お父さんも、幸せそうな顔で黙々と食べていて、食べ終えて、自分でおかわりをよそって、帰ってくると、「本当に美味しい」と一言零しながら、本当に幸せそうに食べ始める...普段からこの暖かい空間が私の癒しなのだ...。
仲田 歩未 (なかだ あゆみ)
仲田 愛莉(なかだ あいり)歩未の母
仲田 蒼空(なかだ そら)歩未の父
お母さんとお父さんが笑顔でいてくれて、仲が良くて、私もこの家の中で過ごす事に何不自由がない、そんな幸せな家庭にいられる事がどれだけ恵まれていることだろうか...その幸せを他人に分け与えられる、優しい人に私はなりたい...でも私は思う、その幸せを分け与える相手は、慎重に選ぶべきだと...価値観やその人毎に心の余裕は違うもの...私と価値観が合わない人からしたら私が親切心でした事も、その相手にそう思ってもらえるか、伝わるかは別だから...よく考えたら、あの時...中学時代の私は、人の価値観と心の余裕の違い...それに気づけなくて、彼らの地雷を踏んでしまったのだと思う、よく考えれば私にも確かに悪い部分はあったのかも知れない...けれど、それが嫌だったからと言え、何しても許される訳ではない、だから私は未だにあの時のあいつらを許していない...許そうと思ってもそう簡単には行かない...だって、「男性恐怖症」になってしまう程までに、追い詰められ、心に深い傷を負わされたのだから...。 なった人にしか分からないと言われたらそこまでになってしまうけど、男性恐怖症になってから、私は私なりに苦労しているし、今まで何ともなかった時と同じように過ごすことが出来なくなった、生活に大きな支障をきたしているのだから。
━━ これ以上思い出して、考えるのはやめよう。━━
そうしないと発作が起きてしまう...今この状態で発作を起こしたら、お父さんとお母さんが笑顔でいられるこの幸せな状況が失われてしまう...それは嫌だから、お父さんとお母さんにはこれ以上迷惑かけたくないし、不安にさせたくないから...。 思い出してしまった忌まわしき事柄と考えを振り払い、これ以上触れない事にして、私は今目の前に広がっている幸せな光景に目を向ける...そして心を落ち着かせる..。 いつの間にかカレーを食べる為に動いていた手がスプーンを持ったまま止まっていたのに気付き、慌てて普段通りを装って再度カレーを食べ始める...。
仲田 歩未 (なかだ あゆみ)
仲田 愛莉(なかだ あいり)歩未の母
仲田 蒼空(なかだ そら)歩未の父
仲田 歩未 (なかだ あゆみ)
あの言葉だけで、お父さんは私が何に対してそう言ったのか、考え事をしていた事まで言わなくても何となく伝わっているのかもしれない、察する事が得意なお父さんだから、深入りはせずに一言「無理がない程度に」と返してくれた事に私は感謝する、また思い出したらきっと発作が起きてもおかしくは無いだろうから...。 それ以上考えるのをやめた私は、夕飯を食べる事に集中する事にした、変に考えたからか、またお腹が空いてきて、残っているカレーを食べ進め始める。 野菜がしっかりゴロゴロとしている……ちゃんと形が残っていて、じゃがいもを口にした瞬間、ほろっと崩れて食べやすく、旨みが広がる…その食欲に任せて、私はお母さんが作ってくれたカレー…夕飯を完食した。
仲田 歩未 (なかだ あゆみ)
仲田 蒼空(なかだ そら)歩未の父
仲田 愛莉(なかだ あいり)歩未の母
オカワリ分のカレーをも完食して、感謝を伝えるようにご馳走様でしたを伝える私とお父さんを見たお母さんは、毎回こうして家族にご飯を作って美味しく、笑顔で綺麗にご飯を平らげてくれるのが嬉しいのか満足そうな顔をしてはニコニコ優しく微笑みながらそう返しては、残っている自分のカレーを食べ始めて、自分で作ったカレーを本当に嬉しそうに食べている、その様子をお父さんが見つめていて、なんて言うか本当にラブラブな夫婦だなぁなんて思っては、私も笑みが零れる。 食べ終わった、私とお父さんの食器を片付けようと思い立ち上がり、そんな幸せそうなお父さんとお母さんを横目に、お父さんの食器と私の食器を手に取っては、キッチン、流しへそれを持って行く、すぐに洗えるように、流しに置いた食器に水を貯めて水漬けしておいて、そのまま、自分の椅子まで戻ってくる。
仲田 蒼空(なかだ そら)歩未の父
仲田 愛莉(なかだ あいり)歩未の母
仲田 歩未 (なかだ あゆみ)
ちゃんと流しに食器を片付けたからか、お父さんもお母さんも、私に「ありがとう」と言ってくれる、なんだか得した気分になりつつも、これぐらい普通だよ、だなんて、謙遜してみせる、そしてお母さんが食べ終わるまで、椅子に座りながら、スマートフォンを手にしてSNSや、メールアプリを確認したりして時間を潰す。 SNSでは、最新のAIが以前のAIよりかなり進化していて、だいぶ人間のように感情表現が出来るようになったのだと湧いている、1部は「すごい!これはもっと進化した姿が楽しみだ」なんて言っている人がいるが、そんな中「本当に感情表現が完璧に出来るようになったら、人間要らなくなるんじゃ...ついに人間の時代終わり?」なんて心配する声、色んな反応が飛び交っている...そんな投稿を見てふと思い出す、そう言えば、うちの学校にいる、Ω(オメガ)先生は、教師AIロボット、実際にAIの進化を目にして確かに表情豊かなのは、見て確かな感じがした、でもそれが怖いかと言われたら、そんな事はなくて、「人間の時代が終わり・人間は不要」とかそれは、考えすぎでは?と、私は思うけれど皆みたいに、発言する勇気は無いし同じ意見の人もちらほらいたから、投稿するまではしなかった、他のトレンドは、アニメの公式アカウントや、V系のライブや楽曲の事などでそれらを追っていると永遠にスマホを見ている自信がある、寝る時間がすぐ近くまで迫っている中スマホを見すぎると眠れなくなると思い、SNSアプリを閉じ、メールアプリの確認をする...誰からも連絡がなく、「あるわけ無いか」と思いメールアプリをも閉じると、スマホの電源ボタンを押し、スリープをかけては、しまう。 顔を上げて、お母さんを見ると丁度ご飯を食べ終えて手を合わせていた。
仲田 愛莉(なかだ あいり)歩未の母
仲田 歩未 (なかだ あゆみ)
仲田 蒼空(なかだ そら)歩未の父
嬉しそうにそう言って、お母さんは、自分の食べた食器を手に持ち立ち上がると、それを流しに持って行く、その背中は本当に楽しそうで家族思いなのが分かる。 すぐに洗い物を始めたのか、水が流れる音と、食器を重ねたりスプーンが置かれた時に食器に触れている為に小さくカチャカチャ音が聞こえる、そんな風に洗い物をしながらも、お母さんは、キッチンから、私とお父さんに話しかけてくる。
仲田 愛莉(なかだ あいり)歩未の母
仲田 蒼空(なかだ そら)歩未の父
仲田 愛莉(なかだ あいり)歩未の母
仲田 歩未 (なかだ あゆみ)
(う、う〜ん……話すべき……?)
どう話したらいいだろうか、「どうだった?」と聞かれた瞬間に今日一日の学校生活に何があったかスっと自然に思い返すも、正直すごく良好………という事はなく、なんなら早々に小さい争いがあっただなんて素直に話す訳にも…そう思っては言葉に詰まってしまう、お母さんは、特に聞き返すことなく、私から返答があるのをゆっくり待っていてくれる、その間よーく考えて、特に危ない目に合うと言ったことはなかったから、心配させないように、慎重に返す。
仲田 歩未 (なかだ あゆみ)
仲田 愛莉(なかだ あいり)歩未の母
仲田 歩未 (なかだ あゆみ)
(まだ……不安は、あるけど)
お母さんは、無理しないでね、なんていつものように私を包み込むように微笑みながら言ってくれる、その笑顔と気遣いに少しだけ救われた気分になり、「友達出来るといいね」と言う言葉に頷きこちらも自然に笑い返す、お父さんは、その様子を見ながら、自信があるのか微笑みながら間に入って来る。
仲田 蒼空(なかだ そら)歩未の父
仲田 愛莉(なかだ あいり)歩未の母
仲田 蒼空(なかだ そら)歩未の父
仲田 愛莉(なかだ あいり)歩未の母
そんなお父さんとお母さんの会話を聞いていた私はやっとひとつだけ謎が解けた、何故お父さんが「男性恐怖症」の私をあの「性教県立高校」に入れたのか、何やらお父さんの知り合いで、私を任せても安心出来る、頼れる先生があの学校にいるからだった、確かに、福祉関係の職に就くお父さんが安心して預けられると自信を持って言える人がいるならば、多少安心材料にはなる、はっきり言って今私はそれを知って正直に安心感が上昇したから確かなのだ。
お母さんが言った通り、お父さんが自信もってそういうならば、私は安心して、前向きに頑張って見ようと、改めて気持ちが強く固まった。
仲田 愛莉(なかだ あいり)歩未の母
仲田 蒼空(なかだ そら)歩未の父
仲田 愛莉(なかだ あいり)歩未の母
仲田 歩未 (なかだ あゆみ)
聞きたかったことが聞けたからか、改まったように笑顔でそう返したお母さんに、気遣いの言葉を返すお父さんだったが、私のお父さんとお母さんは、いつでもラブラブだ、男性恐怖症の私を目の前に、毎回夜のアレやこれや、なんとなーくそうなりそうな展開などをボソッと呟いたりしてイチャイチャする事がある程、何故だがは分からないけれど、お母さんとお父さんのイチャイチャぶりに関しては、見ても聞いても怖いとか嫌だとは感じない、寧ろ「邪魔したらまずいかね」だなんて思ってしまい逆に気を使う、今それが目の前で起こっている、「お風呂に一緒に入る」なんて聞かされたら、その中で何があるか...なんて多少は勘ぐってしまう、苦笑いしながらそんな幸せそうな2人を邪魔しないようにそう呟いては立ち上がる、真っ赤になるお母さんと、少しだけ可笑しそうにくすくす笑うお父さんに「おやすみなさい、ごゆっくり〜?」と一言返しては、さっさとリビングを後にして部屋に戻る為に歩き出す。
階段を登りきり、奥の突き当たりの部屋へ歩いていくと、すぐに部屋が見えてくる、部屋に入っては、いつものようにため息を着きつつ、すぐさまベッドへ入る、パジャマのポケットにしまっていた、スマートフォンをベッドの横にあるミニテーブルの上に置いて、サッと目覚ましをセットしては、充電コードを差し込み充電する、そのままスリープさせては、ベッドに横になって、リモコンで電気を消してはゆっくり目を閉じる、深呼吸をしてゆっくりと眠りに落ちていこうとする、明日も何も無いように、明日の家族も幸せであるようにと願いながら、呼吸に耳を澄ませ、落ち着いていく心それは眠気を引き寄せて、私はそのまま眠りに落ちていくのだった。
To Be Continued………。 NEXT♡300tap。 来ても来なくてもいずれ更新✨