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綾那
ガス抜きしろって言われたってできないよ、
綾那
もうやんなる…、
コンコン
渡辺
入るぞ
綾那
うん…
翔太にぃは部屋に入るなり私の横に腰を下ろした。
渡辺
あやな、何かあった？
綾那
なんもない、
渡辺
嘘だ
綾那
ほんまやって…
渡辺
俺の事舐めんなよ？あやなが何か溜め込んでんの俺にはバレバレなんだから
綾那
えっ、
渡辺
教えてあげようか？あやなが溜め込んでる時の兆候
綾那
いや、いい
渡辺
まずー、何か溜め込んでる時は口調が関西弁になる
綾那
いいって言うたやん
渡辺
そんで、伏し目がちになる
渡辺
あと、ほんとに限界になると相手の目を一切見なくなる
綾那
ｯ…
渡辺
な？あやなのことよく分かってんだろ、俺
綾那
そんなドヤられても反応に困るわ
渡辺
で、溜め込んでるんだろ？俺にも話せないことなの？
綾那
…。
渡辺
ゆっくりでいいから、少しずつ俺に話してごらん
渡辺
内容によっては他の奴らには絶対話さない。約束する
綾那
内容によっては話すんだ、
渡辺
他の奴らも知る権利がある内容なら。
私は深呼吸をして、ゆっくり話し始めた。
綾那
私、もうわからへん
綾那
なんで、SnowManっていうグループとソロの二重で同じことをしなきゃいかへんのか
渡辺
うん
綾那
SnowManに加入するずっと前から私はCDを出させてもらってたやん、
渡辺
そうだな
綾那
だけど、いつまでも名前が出る時は『/ジャニーズJr.』がずっとついてて
綾那
そっからずーっとSnowManに加入してからもソロ活動続けて、グループのライブとソロライブがかち合わないようにスケジュール組んだらグループツアーの方のレッスンにほとんど出れんくなって。
綾那
私は万全な状態でステージに立ちたいのにそれが叶わんのが嫌や
渡辺
そっか
綾那
私にはSnowManっていう居場所があるのになんで余計に仕事せなあかんの？
綾那
ソロ曲ならSnowManとしてでもいくらでもできるやん、ライブだってソロやらなくてもグループのでファンとはいくらでも会えるやん
綾那
なのに、なんで二重にしてまでやらなあかんの？
私が全部吐き出したあと、若干の間が空いて翔太にぃは口を開いた。
渡辺
俺は、あやながなんでそこまで追い込んでるのかよくわかんねえな
綾那
え…？
渡辺
ジャニーズってそんな融通の効かない事務所だったっけって感じ
渡辺
ソロを辞めたいなら言えばいいのにって思う
綾那
でも、元はと言えば私がやりたいって言って始まった話やし
渡辺
そういう所だよ
渡辺
そういう所があやなの悪いところ。
渡辺
自分が希望したからって言うのを言い訳に、しんどくなっても無理して押さえつけてる
渡辺
もう少し、自分の考えに従順になった方がいいと思うな
綾那
そっか、ありがと
綾那
私、マネージャーと話してみる
渡辺
そうしな。
渡辺
あ、そうだ。今日涼太が夕飯にあやなの大好きなチキン南蛮作るって言ってたから下に降りて一緒に食おうぜ
綾那
うん…！
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