家を出て人気のない公園につくと、俺達二人は公園のベンチに腰を掛けた。
歩いている間も、彼は涙を拭っていた。
少し彼が落ち着くまで待とうと思い、空を見上げる。
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俺は思わず声がもれた。
今夜は満月で、良く晴れて星もちらほら見えていた。
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彼にそう呼びかけると、俯いていた彼も俺と同様に空を見上げた。
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彼は少し笑って、答えた。
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彼はぎこちなく頷いた。
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彼は俺の言葉を聞いて口をぎゅっと結び、再び俯くと ぽつりぽつりと話し始めた。
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意外な質問に少し驚きながら、俺は答えた。
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彼はそれを聞いて少し考え、また口を開く。
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またしても彼の質問に俺は驚いた。
それに、きんときの質問の意図がなかなか見えてこない。
彼が何を伝えたくてこれらの質問をしているのかを考えながら、 俺はゆっくり答えた。
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その後は、しばらく沈黙が続いた。
彼がまだ話したいことがありそうな素振りだったので、 俺は彼が再び口を開くのを待った。
数分が経つと、彼は覚悟を決めた表情で、俺の方へ顔を向ける。
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……なんだろう、俺は知らなくていいことを知ろうとしている気がする。
そんな嫌な予感がした。
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何故今ここで感覚消失の話が出てくるのかがわからず、 俺の頭が混乱していると__
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肌を刺すような風が俺達の周りに吹いた気がした。
何かの冗談だと思った。
でも彼の真剣で辛そうな表情が、嘘をついているようには到底思えなかった。
驚きと困惑のあまり、声も出なかった。
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彼は悲しそうに続けた。
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きんときの先程の質問の意図がだんだんとわかってきてしまっていた。
俺の心境を問うていたように思えた彼の質問は、 すべて自分のことだったのだ。
彼の最近の仕草や振る舞いにも、合点がいくような 行動がちらほらと浮かんだ。
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俺は自分の鼻を指して言った。
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少しモヤっとしたが、俺はこの質問の回答にはあまり重要性がないと感じ、 次の質問を続けた。
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先程までの質問にはほぼ即答で答えられていた彼だったが、 ここで言葉を詰まらせた。
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きんときは"彼"と名前を言わなかったが、その"彼"が 誰なのかはすぐにわかった。
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そう言って彼は、苦しそうに少し笑った。
彼は、誰にも話せなかった。
話せなくて、ここまで思い詰めてしまった。
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俺がそう言うと、彼は再び泣いた。
彼は声が枯れるまで泣き続けた。
俺は彼が落ち着くまで、彼の背中をさすっていた。
彼が落ち着くと、そろそろ家に戻ることにした。
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彼は悩んでいた。
それもそうだろう、言えば今まで通りの生活ができるとは言いきれない。
……彼らなら、そんなに咎めることもなさそうだとは思うが。
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彼は迷いながらも頷いた。
本当はできるだけ早くみんなに言った方がいいのかもしれないが、 今のきんときには精神面で難しそうだと感じた。
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彼はまた泣き出しそうな表情で言った。
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彼は手の甲で涙を拭って、頷いた。
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彼は幾分か、心のわだかまりが溶けたようなすっきりとした表情で笑った。
コメント
7件
きんさんがやってたんだ。でもちゃんと言えるのは優しい証拠だと思う!今回もとても面白かったです!