ロノ
ほら…いやがりました。
あいつが天使です。

天使
「………。」

その何かは、白い翼をゆっくり羽ばたかせ…。
体からは美しい輝きを放っている。
ロノ
天使の奴ら何が目的か分かりませんが…。
突然空から現れては人間を襲うんです。

朱希
…どうやって倒すの?

ロノ
大丈夫!安心してください!
魔導服の力を使って、オレが戦います!

朱希
魔導服の力?

ロノ
はい!そのためにはまずオレの力を解放してもらいます。

ロノ
主様!この本をご覧ください。
ページの中央に記号があるはずです。

ロノ
その記号を指でなぞってください!

ロノ
よし…。
次は、書かれている文章を読み上げてください!

朱希
「…来たれ。闇の盟友よ。我は汝を召喚する。」

朱希
「ここに悪魔との契約により、ロノの力を解放せよ……。」

ロノ
ありがとうございます!
これで、力が解放されました!

ロノ
それじゃあ、主様はオレの後ろへ…。
あとはオレにお任せください。

天使
「し、し、死になさい…い、命の…。」

天使
「………。」

ロノの攻撃を受けた天使は強い光を放ち、
その直後、崩れるように消えてしまった。
ロノ
よし!
無事、天使狩り完了ですね!

ロノ
ありがとうございます!
主様のおかげで、天使を倒すことができました。

朱希
私は特に何もしてないですよ…

ロノ
ん?
なんだあれ?

ロノ
空から何か降ってきてる…?
天使にしちゃあ小さすぎるな…。

ロノ
主様!
少し確かめてみましょう!

朱希
(好奇心の塊だな…)

ロノ
これは…木箱?
ここから開くみたいです。

???
すぅ…すぅ…

ロノ
な、何だこの黒い毛玉!?

???
すぅ…すぅ…

ロノ
潰れた鼻…黒い毛。
もしかして、こいつ黒い豚か?

朱希
(…猫ちゃんでは??)

ロノ
黒豚だったら、今夜の食材にちょうどいい
ですね!

ロノ
古いレシピ本に黒豚を使った「とんかつ」
ってレシピがあったんです!

ロノ
すごく美味しそうだったんで、主様にも
食べてもらいたいんですよね!

朱希
(とんかつは美味しそうだけど…)
豚じゃないと思います…

???
うっ…うぅ…。あれ?
ここはどこですか?

ロノ
あっ!
豚が目を覚ました!

ロノ
ぶ、豚が喋った…!?

朱希
(いや、絶対豚じゃないでしょ)

???
し、失礼ですね!
僕は豚じゃありません!猫ですよ!

朱希
やっぱり猫ちゃんだった…

ロノ
猫!?
こんな鼻が潰れた猫見たことねーぞ!

ロノ
って驚くのはそこじゃねぇか。
何でお前喋れるんだ…?

???
えーっと…。
確かに猫が話をするのは変ですよね…。

ロノ
いや、自分で言うなよ!

朱希
(ナイスツッコミ)

朱希
っ……頭がくらくらする

突如起きた新しいことの数々に混乱し、
それと同時に強いめまいが襲ってきた。