こだま
俺が9歳の頃
俺は、山で遭難していた
家の近くの山で遊んでいたら 夜になってしまい 夜道のせいで帰り道が 分からなくなってしまったのだ
俺は半分泣きそうになりながら 山の中をさまよっていた
こだま
こだま
そんな時
木々の隙間に 淡い光が漏れていることに 気がついた
こだま
こだま
俺は震える足で 光のある方へと歩いていった
こだま
光の先にあったのは 苔むした小さな祠だった
誰も手入れをしていないのか その祠はボロボロだった
こだま
俺は、祠に向かって声を出す
こだま
山ノ神
こだま
急に、背後から声を掛けられた
驚いて後ろを見ると そこには長く白い髪を結った 緑の着物の男性が立っていた
こだま
山ノ神
山ノ神
そのお兄さんは微笑んで 俺の頭を優しく撫でてくれた
こだま
山ノ神
山ノ神
こだま
山ノ神
こだま
俺はお兄さんと手を繋ぎ 一緒に山を降りた
こだま
俺は山のふもとにある 見慣れた道路を見つけ声を上げる
山と道路の境目まで来た時 お兄さんは足を止める
山ノ神
こだま
俺はお兄さんに向かって微笑む
山ノ神
こだま
山ノ神
これが、俺と山ちゃんの 初めての出会いだった
その日から俺は あのお兄さんに会いに 昼間に何度もあの山へ登った
祠までの行き道も完全に覚えて ほぼ毎日のように行っていた
あの祠へ行くと いつもお兄さんが祠の前にいる
そして、二人で一緒に遊ぶうちに 俺はいつしかお兄さんのことを 「山ちゃん」と呼ぶようになった
そして、俺は山ちゃんと会ってから もう一つ不思議なことが 起こったのだ
なんと俺は 霊が見えるようになったのだ
山ちゃん曰く 「私に触れてしまったから」 だそうだ
最初の俺は霊に怯えていたが 案外怖い幽霊は一人もおらず いつの間にか仲良くなっていた
それからというもの 俺と山ちゃんと霊達は 雑談をしたり、俺がゲームを 持ってきたりして、祠で遊んでいた
そんな出会いから三年が経ったある日
いつものように俺は 祠へ向かって山を登っていた
すると、霊達が祠の周りで 不安げな顔をして集まっていた
こだま
霊1
霊2
こだま
俺が祠の方を見てみると そこには半透明になりぐったりとした 山ちゃんの姿があった
こだま
山ノ神
こだま
こだま
山ノ神
こだま
そうやって弱々しく笑う 山ちゃんを見て、俺は言った
こだま
こだま
こだま
山ノ神
山ノ神
山ちゃんは、まるで俺が おかしな事を言ったかのように笑う
山ノ神
山ノ神
こだま
俺は、満面の笑みでそう答えた
山ちゃんの話をまとめると こうだ
山ちゃんには昔 山ちゃんが加護を与える代わりに この祠と山ちゃんを祀ってくれる 一族がいたそうだ
しかし、約四年前に その一族は子孫が途絶えてしまい 山ちゃんを祀ってくれる者が いなくなってしまった
そのせいで、山ちゃんの力は 日に日に弱くなり ついに存在自体が消えそうに なっているという
山ノ神
山ノ神
山ノ神
山ちゃんはそう言って 寂しげに笑った
こだま
こだま
俺がそう言うと 山ちゃんは大きく目を見開く
こだま
こだま
こだま
こだま
そこまで言うと、山ちゃんは 愉快そうに笑う
山ノ神
山ノ神
山ノ神
山ノ神
山ノ神
山ちゃんがそこまで言った時
俺はその言葉を遮った
こだま
こだま
こだま
こだま
こだま
こだま
俺は、あの時みたいに 半分泣きそうになりながら 山ちゃんをみつめる
山ノ神
山ノ神
山ノ神
山ちゃんが、笑いながらそう言う
山ちゃんの目にも 少し涙が溜まっているように見えた
山ノ神
山ノ神
こだま
こだま
山ノ神
山ノ神
山ノ神
山ノ神
こだま
俺は大きく伸びをしながら 自身の帰路につく
あの後、俺と山ちゃんと霊達で 最初の祀りだと言い張り 祠を綺麗に掃除した
そのせいか、時刻は既に 六時を回ろうとしていた
俺との契約と祠掃除のおかげで 山ちゃんは無事元に戻った
俺は誓いを交わした時に 山ちゃんから貰った緑色の 勾玉のペンダントをみつめる
山ちゃん曰く これが契約の証だそうだ
その上、契約者がこの ペンダントを使うと なんとどこでも山ちゃんを自身に 憑依させることが出来るそうだ
どんなファンタジー物語だよと 俺はつっこんだが、試すと 本当に山ちゃんを憑依出来てしまい 何も言えなくなってしまった
俺はペンダントを空にかざす
俺はこれからも あの祠で山ちゃんと遊ぶんだ
そう心の中で誓って 俺は霊達と共に軽い足取りで 家へと帰った
① 真守 こだま(まもり こだま) ② 一年生 ③ 男 ④ 明るい、元気、優しい、フレンドリー、責任感が強い、信用・信頼されやすい ⑤ 俺 ⑥ 下の名前を呼び捨てが基本。目上には名字にさんや様、先生、先輩などを付ける。他にも、お前やあなたと呼ぶ時もある。主人公は名前を呼び捨て。 ⑦ ⑥に「達」や「方」を付ける+あいつ(ら)、あの人(達)、そいつ(ら)、その人(達)、あれ、それ ⑧ スポーツ全般、運動、筋トレ、ゲーム ⑨ 野菜、キノコ類 ⑩ 憑依・山ノ神:勾玉を持ち願うことで、山ノ神を自身に憑依させることができる。山ノ神を憑依している間は、山ちゃんと意思疎通ができる上、山ちゃんの能力を使うことができる(山ノ神はポ○モンの地面タイプワザと岩タイプワザのような能力を使える)。一度使うとこだまに結構な疲労が溜まるので、一日一回が限度。調子が良い時は二回できるかも。しかし一度でも使えば次の日が全身筋肉痛になる。二回使ったらやばい。
⑪ 相手がそのことに触れてほしく無さそうだったら無闇に触れないがものすごく心配する。頼られたら本気で相談に乗るし、愚痴も親身になって聞くし、自分ができる限りのことをしてあげようと勝手に意気込んで助けようとしてくれる。 ⑫ まぁまぁ友人が多く、先生とも仲良くなっちゃうタイプ。学校の成績もまぁまぁ良いが、音楽や美術は信じられないほど不得意。山ノ神の影響で霊が見える上話せるようになり、山ノ神とも霊達とも仲が良い。しかし、霊達がよく近くにいる影響で霊感のある人や山に住んでいない動物達から避けられがち。だが山ノ神の加護の影響で山の動物にはもの凄く好かれる。 ⑬ 「俺はこだま!よろしくな!」 「お前名前は?あ、あと誕生日も…よし覚えた、絶対祝う。」 「うっわやっべぇ金欠だ!新しいゲーム買いすぎたか?…節約するかぁ…」 「あれ、幽霊さんじゃん。俺のプロテインちょっと飲む?…あ、いらない?そっか…」 「あ、ネコいる!おーい、ネコちゃ…ってめっちゃ逃げてくし!!ったく、お前らのせいで全然ネコちゃんとじゃれ合えねぇじゃん…あいや、怒ってない怒ってない!全然!大丈夫!!」 「山の動物にはめっちゃ好かれるのなんなん?」 ⑭ 「最高じゃん!」 ⑮ 人間
長くなりすぎてしまい 誠に申し訳ごさいません!!
設定考えすぎて説明しきれないと思い ストーリーにして挟ませて頂きました 驚かせてしまったと思います 本当に申し訳ございません
世界線的に合わない設定だったり 多すぎて大変だという場合は ストーリー部分の設定をごっそり 削って貰って全然大丈夫です
真守くんは端的にまとめると 「霊が見えて超頼りになる陽キャ」 です
山ちゃん(山ノ神) とある山にある祠に祀られている山の神様。 おおらかで優しく少し謙虚。 結構メンタル弱めで些細なことで 落ち込みやすい。
一応山ちゃんも 作ったので載せておきます
でも山ちゃんはただ自分が 好みで作りたかっただけの サブキャラなので本編に出さなくても 全然大丈夫です
追加してほしい設定や 分からない部分があればお伝え下さい すぐに直します
凝り性のせいで本当に設定が 長く複雑になってしまいましたが どうかよろしくお願いします🙇🏻♀️
では
コメント
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なるほどありがとうございます! このストーリー見て貴方様の方が上手くて書いていいのか分からなくなってきましたねぇ… 能力ってポ〇モンのような技を使えばよろしいでしょうか!