玲央
…
こういう時─
こういう時
僕の行動に正解ってあるんだろうか─
齋藤
ぼ…僕は…
齋藤は2人の言いなりになってるだけでドMなんてそんなのありえない…
齋藤
ど…ドM…なんで…
きっと僕達に手を出させて共犯者にしてしまおうって考えなんだろう
齋藤
な…殴って…ください…
そうすれば確実に口止めできるから…
でもそんな証拠なんてないし…
もしそんなこと言ったら
逆に僕達が標的にされてしまうかもしれない
せっかく筆箱の件は終わったのにそんなこと…
でもそうすると結局僕は齋藤を殴らなきゃ…
すっ
玲央
!!
─環!?─
環
あのさ…
環
齋藤が…ドM?とかよくわかんないけど…俺…人殴んのなんていやだし…
環
悪いけど無理だよ…
環
行こうぜ玲央
玲央
あ…ああ…
鈴木
待てよ
玲央
!!
鈴木
天谷の意見は聞いてねぇぜ
鈴木
どうなんだ?お前も逃げんのかよ天谷?
玲央
…
玲央
僕も…
玲央
僕も…人なぐ…
鈴木
ああ!?
鈴木
聞こえねぇな!?
玲央
…
玲央
む…無理だよ!人なんて殴れないよ…!!
鈴木
…
環
行こう
玲央
う…うん…
鈴木
まて天谷!!
玲央
!!
鈴木
チクったら殺すぞ
玲央
ありがとうもし環がいなかったらどうしていいか分からなかったよ
環
はは何言ってんだよ
環
それよりどうする?一応先生に言った方がいいよな?
玲央
!
環
あんなこと見てほっとくことなんて出来ないよなやっぱ…
玲央
…
玲央
でも…バレないかな…
玲央
もし…言ったのがバレたら…
環
…
環
そういうのって先生が何とかしてくれるんじゃないかな?
環
どのみち今止めなきゃこの先もあんなことが続くかもしれないしそれで齋藤に何かあったら俺達も同罪みたいなもんじゃないか…
玲央
…そ…それは…
玲央
確かに…
環
でもそうだよな
環
玲央は2人と同じクラスだしきついもんな…もう少しだけ様子見るか…
玲央
環…
玲央
ごめんな僕のせいで悩ましちゃって
環
だからやめろってそういうの
玲央
はは…
職員室前
環
…