/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
海斗
あの…すいませーん
部長
どうされましたか？
部長
あら、あなたは新人さんですか？
海斗
は、はい。
海斗
俺、怖い話とかオカルトとか好きで、この怖いもの部に入りたいと思いまして…
部長
そうですか！
部長
それなら大歓迎ですよ！
海斗
良かった…
海斗
こんなすぐに入らせてくれるもんなんですか？
部長
はい。
部長
ここ、怖いもの部は、あなたみたいな怖い話やオカルトが好きな人を待っていました。
部長
でも、みんな入ろうとしないんです。
海斗
え、何でですか？
部長
多分、怖いんだと思います。
海斗
雰囲気とか…ですか？
部長
はい。
部長
気持ち悪がられるんです。
海斗
そうでしたか…
部長
だからこうして、今流行りのLINEというものを使って、怖いもの部の公式アカウントを作ったんです。
海斗
そうでしたか！
海斗
確かに、LINEの方が話しやすい気がします。
部長
それは良かった…
部長
では、本題に入ってもよろしいですか…？
海斗
ほ、本題ってなんですか？
海斗
俺、ここに入りたくてその入部許可をもらおうと…
部長
まだやることがたくさんありますよ。
部長
まず、なんでこんな部が出来たのか、お伝えします。
部長
それは、1年前くらいのことでした…
部長
皆さん、おはようございます。
部長
今からHRを始めます。
私はその時、クラスの代表でした。
クラス委員ってやつです。
部長
皆さん、席について下さい！
私がなんかい呼びかけても、
皆、聞く耳も持ちませんでした。
私は、クラス委員という仕事に
もう飽き飽きしていました。
部長
席について下さい！！
部長
HRを始めます！！
生徒A
うっさいな…
生徒A
黙れ！
部長
(なんで私がこんなこと言われなくちゃいけないの…)
私は何も悪くない！
そう思いました。
海斗
それから…どうなったんですか？
部長
はい、それから…
部長
クラスの皆に腹が立ったので、
全員殺しました。
海斗
え？
海斗
さすが怖いもの部！
海斗
怖い話がお得意で…
部長
何言ってらっしゃるんですか？
部長
私、あなたと名前を聞いてません。
海斗
あ、そうでした！
海斗
俺、海斗って言います。
部長
海斗…
部長
そうですか…
海斗
あ、あの、部長さん？
部長
はい、どうされましたか
海斗
俺…やっぱりこの怖いもの部辞めます！
海斗
すいません！！
海斗が「怖いもの部公式アカウント」を退会しました。
部長
また1人逃した…ﾁｯ
部長
せっかく食べようと思ったのによぉ…
部長
さて、次は誰がくるかな…
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
