戦場に轟音が轟く。
兵士の叫び声。剣同士の擦れる音。
銃声。断末魔。
そしてそんな戦場をひたすら走る影があった。
ミア
ノア
2人は兄妹であった。
兄がノア、妹がミア。
2人とも未成年にして、前線の軍隊の司令塔になった存在である。
ノア
目にも留まらぬ斬撃。
あまりの攻撃の速さに敵の兵士は斬られたことに驚きを隠せない。
そして痛みを感じることなく兵士は事切れる。
ミア
そう言いながらミアは敵の兵士を拳銃で撃っていく。
拳銃を二丁構え、早撃ちをする。
攻撃の速さが、彼ら兄妹の強みであった。
ミア
ノア
2人は敵軍に突っ込んでいく
そして――
ミア
ノア
自国の拠点に戻り兵士たちは皆安心したように一息をつく。
セイ
ノア達と同じ前線の隊に配属しているセイが2人に駆け寄る
ミア
ノア
セイ
褒められて嬉しいのかセイは満面の笑みで話す。
レイ
セイ
戦闘中に出来た傷をレイにつつかれてセイは飛び上がる。
ノア
ミア
2人は呆れ気味で、でも微笑んでセイに話しかける。
セイはグルカナイフと銃を使う。
グルカナイフをほとんど使い、敵よりも間合いが短いため近くないと攻撃できない。
しかし彼の俊敏さがその間合いの短さを補っていた。
ミア
レイ
レイは軍服の上に羽織を着ていて刀を二刀持ち使いこなしている。
セイの相棒であり戦場でも2人一緒になって行動している。
2人は2人で居る時に最大限の力を発揮する。お互いを信頼している証なのだろう。
ノア
レイ
セイ
そう言うと2人は敬礼して去っていった。
ミアとノアはそれを見送ると
ミア
ノア
ノア
ミア
2人は戦いが一段落つけばいつも考えていた。
"この世界から争いを無くす術はないのか"と。
それが叶い、平和な世界になってくれないものかと
彼らは戦場にいても、ただそう願っていた。
レイ
セイ
レイ
セイ
レイ
レイ
セイ
セイ
セイ
セイ
レイ
セイ
セイ
レイ
レイ
セイ
セイ
セイ
レイ
レイ
セイ
2人は挨拶を交しそれぞれ自室へと歩を進める。
彼らはこの時知らなかった
その悪い予感が現実になることを。
コメント
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我氏参上(`・ω・´)キリッ