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シャルル

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シャルル

1 - シャルル

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2022年06月12日

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〇この小説を見る際の注意点 これは「シャルル」という曲を自分なりに小説にしてみた話です。 これは私の妄想なので二次創作的なものが苦手な方は見るのをオススメしません。それでも良い方はどうぞ

別れよう

そう言ったのは君の方からだった。

ずっと分かっていた。

ずっと、ずっと。

僕は君のことが大好きだった。

でも、関係が続いていくうちに、お互いの悪いとこが見えた。

自分でも分かっていた。

多分、それは君も同じだろう。

それでも、好きだった。

ぎくしゃくしているのを分かっていて、それを見て見ぬふりをして

騙しあっていた。

傍から見ればきっと僕達は恋人でも友人でもない

馬鹿らしい存在だっただろう。

僕達は一緒にいてはいけない。

これで僕がなんでとか謝るから、と言ってこの関係を続ければ、

僕達はまた、いがみ合うことになる。

はは、そんな泣きながら言うなよ

君も、たくさんの感情を抱えてここに来たのだろう。

だって……だってぇ…

涙を流す君を見て、こうすれば良かったなと過去を振り返る。

でも、きっと。

僕達はこういう運命だったんだな

そう納得する自分がいた。

何があったとしても、僕達は変われない。

ただ、好きだっただけ

ただ、愛を語り合っただけだった。

大好きだったよ

うん、知ってる

僕もだよ

知ってるよ

僕達の会話は空っぽで、何も無くて、

それでも愛だけはあって。

笑ってよ、最後ぐらい

そっちこそ

大好き、愛してる

私も、愛してたよ

「さよなら。」

それから会話はなく、お互い振り向かずに前を進んだ。

数歩、歩いて後ろを振り返る。

いつも隣にいる君は、もういなかった。

そこで、やっと君がどれだけの存在だったかを理解した。

ぁ…ぐぁ……

僕の嗚咽だけが響く。

君の優しさも、

笑顔も、

全てが夢だったかのように消えていく。

大好き

大好き

愛してる

そんな言葉は空に消えていって。

涙は雨が隠してくれる。

そんな小説みたいなことは起きず、

濁りきった曇り空で。

好きだよ

僕は君みたいに愛を無かったことに出来なかった。

好き

何度愛を謳っても

それはもう、君には届かないもので

ただただ深い青と灰色の世界が広がっているだけだった。

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コメント

1

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好きです(切実) もうあの…好きです(2回目)

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