いむくんが水族館にいったその頃のいれいす
※初兎くん視点
しーんと、静まり返った部屋
ifくんが刺されてしまって、
いむくんも居なくなってしまって、シェアハウスには
前までのような騒がしさは欠けらも無い
S.
部屋の隅で膝を抱えて座り込む
ぽたりぽたりと落ちる涙が、僕の膝を濡らしていく
R.
S.
あぁ、見られちゃった……
迷惑かけちゃうから、こんな姿見て欲しくなかったのに
R.
R.
R.
急に俺に出掛けようと行ってきたりうちゃん
すごく、笑顔だった
でも、前みたいな笑顔じゃなくて
貼り付けたような笑み
俺のために無理やり笑おうとしてくれたことが
伝わってきて、すごく申し訳なかった
最小年なのに、無理させちゃったな、、
S.
いろんな後悔から押し黙った俺の手を
引っ張ってりうちゃんが言う
R.
S.
なるべく、元気よく応えた、、
つもりだったけど、やっぱりいつもみたいに
上手くは笑えないや
青い世界を悠々と泳ぐ魚たち
綺麗、だけど……
やっぱり、いむくんと一緒に見たかったと思ってしまう
その時ふと、クラゲコーナーが目に入った
そういえば、クラゲは死ぬと海に溶けて消えるらしい
S.
なんだか、いむくんがクラゲのように
ふっと消えてしまわないか、心配になった
S.
そうして、クラゲコーナーから離れたところを
ぶらぶら見て回ってた時だった
H.
S.
そんな、いむくんとすちくんの声が聞こえた気がした
ばっと、勢いよく後ろを振り返る
聞き間違いではなかったらしい
俺から少し離れたところに、いむくんとすちくんがいた
S.
R.
りうちゃんもいむくんに気がついたらしい
大きな声でいむくんの名を呼び、近づこうとする
俺はそんなりうちゃんの口を抑えた
S.
R.
不思議そうに尋ねてくるりうちゃん
俺だって、今すぐに近づきたい
でも、自分たちから突き放して
何も信じてあげなかった
そんな俺達が、近づいたとしても
いむくんが、受け入れてくれるはずがない
きっと、拒絶されて逃げられる
そして、もう二度と
いむくんと会えなくなってしまうのは、嫌や
R.
S.
R.
この先を言わなくてもなんとなく察したらしい
りうちゃんはいむくんに伸ばしかけた手を下ろした
幸い、いむくんは何も気づいていない
きっと、"今は" これでいい
R.
S.
最後にもう一度だけいむくんの姿を見る
大丈夫。
今は、君がただ生きてくれているだけでいい
それだけで十分だ
リリン
リリン
リリン
𝐧𝐞𝐱𝐭…♡800
コメント
50件
ふぅ~ まだ耐えられる 時間 (こう見えてバカはすごいゴロゴロまんです。 こう見えないかもしれない。) てかタメ口でごめんね!? ちょっと友達に憧れがありまし、、、 まっまぁ! すごいよね!りんっち!(は? 一日に2本も作品が出せているんだもの! お疲れ様!
この作品大好きになりました✨