ガラリと扉を開けると
そこには沢山の管に繋がれて、 眠る葛葉がいた
葛葉
坂田銀時
俺は花瓶の花を変え、 ベットの隣の椅子に腰掛けた
紅桜の件から、約1ヶ月
あの後、俺は傷が回復し、 こうして毎日葛葉の見舞いに来ていた
葛葉は、未だに目を覚まさなかった
あいつらもたまに来るが、 最近は忙しいらしく、 あまり来られていない
坂田銀時
俺は葛葉の頭をさらりと撫でる
肝臓の損傷が特に酷いらしく、 後遺症が残るらしい
坂田銀時
俺は葛葉の手を取り、 自分の額に当てる
坂田銀時
俺は葛葉の唇に顔を近づけ
そのまま、唇を合わせた
葛葉
坂田銀時
閉じられた瞼が、 おもむろに開かれた
葛葉
坂田銀時
青く透き通る青い瞳に、 涙を堪える俺が映った
辺りを見回せば、ここは病院の ようだった
葛葉
坂田銀時
葛葉
そっか、あの時銀さんに、 受け止められて、そのまま、
坂田銀時
葛葉
坂田銀時
葛葉
その時、銀さんは私の頬に触れ
坂田銀時
よく見れば、銀さんの手は 微かに震えていた
坂田銀時
坂田銀時
坂田銀時
銀さんは今にも泣きそうな顔で 私を見つめた
葛葉
私は銀さんの手を握り
坂田銀時
葛葉
葛葉
坂田銀時
坂田銀時
銀さんはどこか安心したような、 安らかな表情を浮かべていた
その後、医者から 退院の許可を得て
一ヶ月眠っていて、 足の筋肉が衰えていたので
私は銀さんに車椅子を押してもらいながら、移動していた
坂田銀時
葛葉
その時
お妙
葛葉
前からお妙さんが歩いてきた
お妙
お妙さんは私に気づくと、 私を思いっきり抱きしめた
葛葉
お妙
お妙
葛葉
私がそう謝ると、 お妙さんはほっとしたように
お妙
お妙さんはそう言うと、 私の頭を撫でた
お妙
お妙
坂田銀時
お妙
そう言い、私達は 万事屋に向けて足を進める
私はグラデーションの空を仰ぎ、 重い瞼を閉じた
疲れたのか、葛葉穏やかな寝顔を 晒していた
お妙
坂田銀時
お妙
坂田銀時
坂田銀時
お妙
坂田銀時
お妙
坂田銀時
お妙
坂田銀時
お妙
お妙は酷くショックを受けている 様子だ
坂田銀時
当たり前だ、俺だって信じられねぇ
お妙
坂田銀時
お妙は珍しく、真剣な 様子で
お妙
坂田銀時
俺は穏やかに眠る葛葉に 目を向ける
あの時、約束したからな
いや、案外それだけじゃないかもしれねぇな
お妙
坂田銀時
お妙
坂田銀時
俺は首を傾げるが、 妙はクスクスと笑っているだけだった
何だってんだ、
坂田銀時
葛葉
私が目を開けると、 目の前には万事屋があった
お登勢
葛葉
万事屋の下の階から、 お登勢さんか顔を出した
お登勢
お登勢
葛葉
お登勢さんは安心したような顔で 微笑みながら
お登勢
キャサリン
キャサリン
キャサリン
キャサリンさんはそう言うと、 両脇に大量の和菓子を抱え
キャサリン
坂田銀時
お登勢
キャサリン
キャサリンさんは、 お登勢さんと銀さんに、ボコボコにされていた
葛葉
お妙
お妙さんが呆れた様子で 見ていると
志村新八
神楽
新八君達が階段を降りてきた
葛葉
志村新八
神楽
神楽ちゃんは真っ先に 私の所に飛び込んできた
葛葉
神楽
神楽ちゃんは涙を流しながら、 私に抱きついた
志村新八
葛葉
神楽
神楽ちゃんは鼻水を垂らし、 涙目で私を見つめた
葛葉
神楽
神楽
志村新八
坂田銀時
銀さんも乱入してきて、 さらに騒がしくなった
葛葉
お妙
その後、なんとか事態を収集する事が出来た
あの後、私の退院を記念して 万事屋では宴会が開かれた
坂田銀時
土方十四郎
銀さんは土方さんと共に お酒の早飲みをしており、
近藤勲(gorilla)
お妙
近藤勲(gorilla)
近藤さんはお妙さんに 足蹴りにされ、
神楽
沖田総悟
葛葉
沖田さんと神楽ちゃんは ご飯を貪りながら、互いに罵り合っていた
真選組の人達も参加し、 万事屋は賑やかになっていった
志村新八
志村新八
葛葉
葛葉
その時、
キャプテンカツーラ
坂田銀時
坂田銀時
居間に現れたのは、 桂さんだった
キャプテンカツーラ
葛葉
志村新八
志村新八
葛葉
ちらりと、土方さんに目を向ければ、
土方十四郎
土方十四郎
土方さんは、顔を真っ赤にさせながら呂律が回っていなかった
葛葉
志村新八
その時
猿飛あやめ
天井から、さっちゃんさんが 降りてきた
志村新八
さっちゃんさんは、 私に近づくと
猿飛あやめ
葛葉
猿飛あやめ
さっちゃんさんは 四つん這いになり
猿飛あやめ
猿飛あやめ
坂田銀時
猿飛あやめ
銀さんはさっちゃんさんの お腹を蹴り、そのまま天井に 戻した
坂田銀時
葛葉
銀さんはそう言うと、 私を横抱きにし そのまま玄関に向かった
志村新八
神楽
坂田銀時
葛葉
葛葉
坂田銀時
葛葉
坂田銀時
そう言い、銀さんは いたずらっ子のように笑った
着いた場所は、 星がよく見える丘の上だった
葛葉
私は星を見上げ、 思わずそう呟いた
坂田銀時
銀さんは私を草むらに下ろし、 私の隣に銀さんが座った
坂田銀時
葛葉
坂田銀時
葛葉
坂田銀時
坂田銀時
葛葉
坂田銀時
少し生暖かい風が、 私の頬を撫でた
葛葉
言っても、良いのかな?
私は、神様といえど人の命と引き換えに力を得てしまった、
そんな私が、
坂田銀時
葛葉
銀さんは私の手を握った
坂田銀時
坂田銀時
葛葉
銀さんのまっすぐとした 視線から目が離せなかった
葛葉
私はボロボロと涙を溢しながら 巫女の剣について語った
坂田銀時
銀さんは聴き終わると、 私を腕の中に閉じ込めた
葛葉
坂田銀時
葛葉
私は銀さんの胸の中で 泣きじゃくった
坂田銀時
葛葉
美しい星空の下、 女の涙が輝いた瞬間、 すれ違う二人は口付けを交わした
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