あの日から僕は
ほぼ毎日のお昼休みに
彼とセ○クスをするようになった。
ころん
さとみ
ころん
そしてその度に
彼は僕の血を飲む。
さとみ
ころん
彼が僕の血を美味しいと言ってくれることは
とても嬉しいことだし
幸せな気持ちになる。
だが、もちろん彼はモテるから
僕だけの血を飲んでいる訳では無い。
ころん
彼の名前を呼ぼうとしたが
その瞬間
僕は驚きで声が出なくなった。
だって、彼は僕の知らない女の子と
腕を組んでいるから。
女子
さとみ
ショックで視界が歪む。
なんで…
なんでそんな事言うの。
僕達って....
恋人じゃないの。
そう思ったが
記憶を掘り返してみると
僕達はセ○クス以外のことは
してないし
恋人っぽいことも
した覚えがない。
なんだったら
告白すらしてないんだ。
さとみ
女子
そう言って
彼は僕の視界からいなくなった。
そうだ、僕達は
"恋人"じゃないんだ。
溢れてくる涙を
必死に拭く。
そしてその場にしゃがみ込んで
静かに涙が引っ込むのを
待つことにしたのだった。
お昼休み
僕はご飯を食べながら
遠くにいる彼を見つめる。
実は彼に聞きたいことが
たくさんある。
今すぐにでも彼の手を取って
連れ去りたいくらい。
でもそんなことをする勇気は
僕は持ち合わせていない。
スプーンを咥えながら
ガン見していると
僕の唯一の友達の
莉犬くんがこっちにやってきた。
莉犬くん
莉犬くん
ころん
莉犬くん
そう言いながら
莉犬くんはニヤニヤしている。
正直ちょっとキモイ。
莉犬くん
莉犬くん
ころん
ころん
莉犬くん
莉犬くん
ころん
莉犬くん
その時
彼の周りに女子が集まり始めた。
多分彼が誰の血を飲むのか
気になってるんだろうな。
そう思う。
そして不運なことに
僕の予想は的中していた。
女子
女子
さとみ
彼は無言のまま
固まっている。
いや、今日血を飲む人を
決めているかのようにも
思える。
そして少し経った時
彼が少し大きい声でこう言った。
さとみ
ころん
クラス中の視線が
僕に集まる。
優しい視線ではなく
痛い視線だった。
莉犬くん
ころん
さとみ
そう言って
彼は僕の手を引きながら
保健室へと向かう。
ころん
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ころん
さとみ
さとみ
さとみ
その時僕は
なぜか分からないが
イラッとしてきて
思ってもないことを言ってしまった。
ころん
さとみ
ころん
思わず目が丸くなる。
僕は嬉しさのあまり
唇を優しく噛み締める。
その時ふと思った。
今日はシたくないって言ったら
彼はどんな反応するんだろう。
そんな興味が急に湧いてきた。
ころん
さとみ
ころん
ころん
さとみ
予想外の事を言われて
立ちくらみがした。
僕は咄嗟に机に掴まる。
そんな僕を見た彼は
優しく笑いながら
さとみ
と言った。
安心してホッと胸を撫で下ろす。
良かった。
本当にめんどくさいって
思われてなくて。
でも、次彼に
めんどくさいって言われたら
僕はきっと正気じゃいられなくなると
思うから
もうこんなこと言うのやめておこう。
そう思う。
さとみ
そう言って
僕のうなじに噛み付く。
噛み付かれた瞬間
ピリッとした痛みが体を走る。
思わず手に力を込める。
彼は甘く優しく
血を飲み進める。
飲まれれば飲まれるほど
どんどん息が荒くなっているのが
自分でもわかる。
一定のリズムをとりながら
息を吸い、吐く。
静かな保健室に僕の呼吸音が
響き渡るのだった。
コメント
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続き待ってます!
乁(°ω°`乁)マジ神✧*。