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恋は満ち欠け

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恋は満ち欠け

1 - 偶然

♥

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2021年09月13日

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𝑱𝑲_.🐰𓈒𓂂𓏸 様 リクエストありがとうございます💜

やだやだ、行かないで‼

まって、ゆんちゃん!

元気でね、てぇくん…。

やだってばぁ〜!

ジリリリリリリリ_。

テヒョン

はぁっ!

まだ、「ゆんちゃん」 の声が耳にこびりついている。

テヒョン

ゆんちゃん…。

「ゆんちゃん」。

その子は、 僕が小学校4年の時まで 近くに住んでいた。

僕の2個上なのに、 僕がヒョン呼びするのを嫌った 「ゆんちゃん」。

すごく仲良くしてたのに、 ゆんちゃんは急にいなくなってしまって

そこから連絡は取れないまま。

テヒョン

何してるのかなぁ…。

テヒョン

元気かなぁ…。

ぼぉーっとしてたその時、 携帯電話が鳴る。

友達のジミンからだった。

ジミンは、一ヶ月前、 高校の入学式のときにできた

最近仲の良い友達だ。

実家が遠く一人暮らしをしている僕を、 毎朝起こしてくれている。

母親一人を家に残してきたのは 気が引けたが、

おかげで楽しい毎日を送っている。

ジミン

もしもし、テヒョンア?

ジミン

起きてる?

テヒョン

今起きた!

ジミン

よし、ok!

ジミン

じゃあ40分後、いつもの坂で待ち合わせね。

テヒョン

おう‼

ジミン

通話終了

通話
00:34

電話が終わる。

ありがたい友達だ。

テヒョン

ヤバ、急がなきゃ。

僕は「ゆんちゃん」のことも忘れて、 卵かけご飯を掻き込んだ。

テヒョン

おはよう、ジミナ。

ジミン

おっはよ〜、テヒョンア

こいつは朝からテンションが高い。

ジミン

ほら、早く行こう。

テヒョン

うん。

僕たちは歩き出した。

行きがてら、俺達はいつものように 喋りまくる。

ジミナが今日の夢は タイプの女子が転校してくる夢だった、

なんて言うもんだから、 俺たちの今日の話題は「夢」になった。

ジミン

んで?

ジミン

テヒョンアはどんな夢を見たの?

テヒョン

俺?

テヒョン

俺は…。

テヒョン

あ、そうだ。

テヒョン

俺さ、昔仲良かった2個上の男の子がいてさ。

ジミン

へぇ、なんていう子なの?

テヒョン

名前は…。

テヒョン

あれ、本名なんていうんだろう。

いつも「ゆんちゃん」としか 呼んでなかったからか、

フルネームを知らなかったことに 気づく。

ジミン

ええー、仲良かったのに名前知らないの?

テヒョン

ずっとゆんちゃんって呼んでたんだ。

ジミン

そっか。

名前ー。

なんて、言うんだっけー。

キーンコーンカーンコーン。

チャイムが鳴って、 朝のホームルームが始まった。

担任

皆さん、おはようございます

担任

週明けですが、よく眠れましたか?

担任の話が主な活動内容。

C組の担任より年は食っているが、 サバサバしていて結構人気の先生だ。

担任

えー、それから今日は委員会を決めちゃいますね。

わぁ、っと教室が一気に騒がしくなる。

担任

ほら、うるさい。

担任

えっとじゃあまず図書委員…。

先生は話し始めたが、 俺はそんな話上の空で、

例の「ゆんちゃん」について 考えていた。

テヒョン

元気かなぁ、ゆんちゃん…。

担任

はい、じゃあ進路委員はキムテヒョンさんで決まりね。

わーっと拍手が起こる。

隣の女子にツンツンされて、 俺の委員会が決まったことを知った。

テヒョン

…え

テヒョン

進路…委員。

担任

そうよ。

担任

あなた返事しなかったんだもの。

テヒョン

え、でも…。

担任

各学年首席が担当しているの、異議は認めないわ。

テヒョン

それとこれとは…。

担任

じゃあよろしくね。

サバサバと言い切る担任。

畜生、前言撤回。 この担任のどこが人気だ。

ジミンもこっち見て ニヤニヤしてるし。

テヒョン

マジかぁ。

進路委員は、かなりハードなことで 有名な委員会だ。

はあ、全くどうなることやら。

ーと、 この時の俺はこの程度にしか 思ってなかった。

これが、 後に大きなことになるとも知らずに。

ガラガラガラガラー。

今日は放課後委員会の日、 僕は集合場所の教室の扉を開けた。

テヒョン

失礼します、あの〜。

窓際でイヤホンをつけて 音楽を聞いている人に話しかける。

ネクタイの色からして、 3年生、だと思う。

話しかけると、 その人は笑顔で笑顔で振り向いた。

??

はい、あ、貴方が1年の…。

言いかけたところで、 その人が言葉を止める。

そしてきっと、 俺達は同時に目を見開いた。

テヒョン

…ゆん…ちゃん?

ユンギ

…てぇくん?

ゆんちゃんだ。

身長は逆転していても、 間違いなくその先輩は 「ゆんちゃん」だった。

to be continued...

Next⇒♡500

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