熱

リクエスト頂いた春マイです！ リクエストありがとうございます！遅くなってすみません💦

設定的には春→→→マイにしようかなと思ってます！

⚠️本誌ネタバレ⚠️ ⚠️主の自己満創作なので本誌とキャラが異なる場合があります

春千夜視点

暗い廊下にコツコツと足音を響かせながら歩く。

今日も疲れた。薬が切れた疲労感とストレスで今にもぶっ倒れそうだ。

こんな生活が当たり前になっている俺は相当変なやつ何だろうな。

重い足取りで歩き出した。

扉を開くとソファーの上に人影が見えた

細い体に、大きなくま、血が通ってるのかも分からない真っ青な肌

俺が愛してやまないボス。 佐野 万次郎

彼の寝顔が露わになる。 何時ぶりだろうか、彼が寝ているのは。

基本的に彼は、限界が来て気絶する程でしか睡眠を取らない。

昔は何か食べると寝る程だったのに、こちら側へ来てからそんなことは無くなった。むしろ食べる事も減った。

どんどん変わり果てていく彼に俺は日々欲望を積み重ねる。

なんであんな奴の事を思うんだ？ なんであんな奴にボスが涙を流さなくちゃいけない？ なんでボスの夢にあいつが出てくるんだ？

俺は嫉妬で狂いそうだった。 勝手に彼に依存して、勝手に嫉妬をしてしまう。

俺だけを見てて欲しい。

あれから俺は眠れなかった。

もし彼がまたあちら側へ戻ってしまったらどうしよう

もう一度彼は俺を受け入れてくれるのか？それでも除け者にして俺を殺すか？

まだ何も起こって居ないのに勝手に変な思いが大きくなる。

情緒が不安定なのか今にも泣きそうだ。

いつか俺の視界から彼が消えそうで、、

今にも死にそうな彼は何時どこで倒れてもおかしくない。 俺が守らなきゃ行けねぇのに…

そのために俺がいるというのに… ボスはあいつを選ぶのか？

身体がだるく視界がぼやける。 暑いのか寒いのかよく分からないし、気分が悪い。

俺はそのまま重い瞼を閉じ眠りについた

誰かの声が耳に入る

段々声が鮮明に聞こえ俺は目を覚ます。

ｽﾞｷﾘと頭が痛む やはり寝ただけでは治らないか、

熱？この俺が？ 確かに体調は悪いが単なる疲労じゃねぇのか？

夢を見た記憶が無い。 ただ息苦しかったのは覚えている。

ボスが？ 俺の部屋に来たのか？

ベッドの足元に昨日俺が彼にかけたジャケットが置かれていた。

すみません、ボス

俺…ボスを殺そうかと考えてしまった、勝手に嫉妬して、情けない…

鶴蝶が部屋を出たあともう一度ベッドに体を埋めた。

口に出す事は出来ないが自分の中にしまうことはできる。 彼にはバレずに、守り通せれたらそれでいい。

いざ自身の服を脱ぐと背中がぐっしょりと濡れていたことが分かった。

すーっと汗が引き冷えていく感覚を感じながらも汗を拭き取り新しい服に着替えた。

コンコン…

ゆっくりと開くドアを見つめ入ってくる人を伺った

あぁ、最悪だ。こんな情けない格好をボスに見られてしまった。

小さく彼の口が開いた。

一瞬の事だが俺はその小さな言葉を聞き逃さなかった。

何時ぶりだろうか… こんなにも誰かの一言が温かく感じたのは。

親にでさえこんな涙が出る程温かいと感じたことは無かった。

俺は開いた口が塞がらなかった。

息をするように自身の欲望が口から吐きでた。

自分への嫌悪感で吐き気が止まらない。

俺が彼の方を見ようと顔を上げた途端息が詰まった。

苦しそうに微笑む彼。 そんな目で俺を見ないでくれ…

俺を1人にしないで… 俺に幻滅しないで…失望しないで…

バタリとドアが閉まる音が部屋に響く。

頭痛と、吐き気と、悲しさで涙が止まらなかった。

鶴蝶はひたすら泣き続ける俺のそばに静かに立っていた。

声が出ないほど俺は泣き続けそのまま目を閉じた。

ここまでです！ 一方的な片思いって切ないですよね…

リクエストして頂きありがとうございます！これからもよろしくお願い致します！

ご視聴ありがとうございました！