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『ちょっとした小話』

1 - 「小さい頃の悪夢」

♥

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2023年04月19日

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小説の森へようこそ

どうも灯です。

今日は私が幼い時に見た夢の話をしましょう。

あれは私がまだ5の頃、祖父母の家に泊まりに行った時の事です。

おばあちゃん、

祖母

どうしたの?

怖い夢見て、、、。

祖母

あら、どんな夢だったの?

あのお人形が灯のことを追いかけてくるの....!

祖母

それは怖いわね、

うん、

祖母

おいで、甘いものでも食べて落ち着きなさい

ありがとう、

子供の頃私は祖母の寝室にある大きな人形がとても怖かったのです。

にっこりと笑っているあの人形がとても不気味で何度も悪夢にうなされた事がありました。

おばあちゃん怖いよ

祖母

大丈夫、ただの可愛い人形よ

.......

見る夢は決まってあの人形が出てきました。

まるで本のページをめくるみたいに、夢の続きのようなものを見ました。

最初は私を追いかける夢が段々と変わってきたのです。

ハァ、ハァ!

人形

.......

来ないでよ!

あっち行って!

人形

.......

おばあちゃん!

おじいちゃん!

ママ!

パパ!

人形

.......

......ッ!

来ないでってば!

おばあちゃんどこ、

怖いよ!……お人形がっ.......!

人形

.......

来ないでよ!

お人形さんキライ!

あっち行ってよ!

人形

.......ぃ。

人形

逃がさない

!!

ガバッ

ハァッ…、ハァッ…!

祖母

灯?

祖母

どうしたの!その汗!

えっ.......?

その時私は大量の冷や汗をかいていました。

あの人形の言葉が頭から離れず震えが止まりませんでした。

祖母

それじゃ灯おやすみ

うん、

……おやすみ

カチッ

(今日はあのお人形がいない、)

その日は珍しくあの人形がいませんでした。

ガタンッ

あれ、1階電気ついてる

ドンッ.......ドンッ.......

(誰かいる?)

何してるんだろう

(おばあちゃんかな、?)

おばあちゃん?

.......!?

グチュッ.......ドンッ

人形

.......

おばちゃ……!

祖母

.......

バキッ.......ゴキッ

……あ、

人形

(クルッ

.......ッ!!

人形

.......

ズルッ.......ズルズルッ

人形が祖母のちぎれた足を引きずりながらゆっくりとこちらへ向かって来ました。

手には血で真っ赤に染った包丁が握られていました。

ダッ

私は走りました、祖父母の家を出て助けを求めるために

ハァ!ハァ!

ガチャンッ

あれ、?

なんで開かないの!

人形

逃がさない.......逃がさない

!!

(玄関が駄目なら窓から…!)

(でも人形が)

人形

逃がさない.......逃がさない

.......!

どいて!

ドンッ

人形

.......!

人形

待て!.......待て!

鍵は!

良かった開いてる

人形

逃がさない!

人形

ずっと、私と一緒に

イヤだ!

人形

一緒、嫌だ逃がさない、ずっと一緒一緒、一緒

ダッタッタッタッタッ

人形

アァァァァァァッ!!

(もっと、もっと遠くへ!)

人形

待てぇ!

人形

逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない!!!

(どうしよう、このままだと捕まる!)

あっ!!

(そうだ!公園のゴミ捨て場!)

人形

アァァァァァァ!

人形

まぁぁぁてぇぇぇぇ!!

ガサッガサッ

よし!

人形

捕まえた!

消えろ!

バコッボコッ

人形

.......!

消えろ!消えろ!消えろ!消えろ!消えろ!消えろ!消えろ!消えろ!消えろ!消えろ!

バキッボコッ

人形

ゔぅ.......

祖母

.......り

ハァ…ハァ…!

.......ッ!

祖母

.......灯

消えろ!

人形

.......

祖母

灯!

.......ハァッ!

祖母

灯全くいつまで寝てるの!

.......おばあちゃん

(ポロッポロッ

祖母

どうしたの!

うぅ.......ゔぁ゙ぁ゙ん!

祖母

まぁまぁどうしたの?

祖母

大丈夫よおばあちゃんがいるわ

ゔぅん、

あの時もし祖母が起こしてくれなかったら私は今頃あの人形を殺していたでしょう。

あの時止めてくれた祖母には今でも感謝しています。

あのまま続けていたら私は私ではなくなっていたかもしれません。

(クルッ

人形

.......

あれから私は祖父母の家に泊まることは無くなりました。

如何だったでしょうか。

私の中で今でも忘れない怖い夢でした。

昔から日本人形とかもどうも苦手で、

皆さんも悪夢を見ないことを祈ります。

それではまたお会いしましょう。

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