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たんぺん

1 - きらい

♥

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2020年09月23日

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桃赤

嫌い

大嫌い

俺は昔から、男に告られることが多かった

そのたび俺は適当な理由をつけて

冷たく接して

きっぱりと振ってきた

それなのに

ね、俺と付き合ってよ

何回断っても、こいつだけはしつこかった

だから、無理、ってば!

…そっかぁ、

じゃあ、また明日も来るからニコ

ちょ、は、っ?

また明日な!

く、くんな、っ!

何回言っても

何回断っても

あいつが諦めることはなかった

それから毎日来てたあいつが

ある日を境に、俺にあいにこなくなった

あんなにしつこくて

うるさくて、うっとうしかったのに

居なくなれば居なくなったで、寂しくて

…ちょ、っとだけ、、…元気かどうか、見に行くだけ、

そう自分に言い聞かせながら

俺はあいつの教室まで見に行った

くらすめーと

ほんと、桃くんのそーゆーとこ、好きニコ

ん、ありがと、w

っ、、は、っ?

言葉が出なかった

頭が真っ白になって

足が震えて、動かなくて

…赤、?

桃くんの声が聞こえてやっと

俺は自分の状況を理解した

あれ、どしたの、?

…なんでもない、

…そ、?

ほんとに大丈夫?

大丈夫だから、

ごめん、急に来て

もう、こないし

それだけ伝えて

俺は何も考えずに、何も聞かずに

自分の教室まで戻った

気づけば授業が終わっていて

俺はひとり、ベットの上にいた

どうやって帰ってきたのかも

なんにも覚えてない

「 私の桃くんのそーゆーとこ、好き」

「ありがと、w」

たったこれだけの会話

それだけでも、

あいつが俺に飽きたことが容易に想像できた

あれだけ、俺のことが好きって言ったのに

あれだけしつこく言ってきたのに

急にこなくなって

気づけば他の子と付き合ってて

それが、何故か苦しくて

涙が零れた

っ、嘘、つき、ポロポロ

どれだけ泣いても、目が腫れるだけで

桃くんに伝わることなんてなくて

なんで泣いてるのかもわかんなくて

ただ、自然に出てくる涙を流しながら

ねた

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