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Nakamu視点
中村 水樹
青柳 時
長い廊下の先には光が見え、その光に反射しキラキラと床が輝く。
歩くたびにカラカラシャラシャラと音がする。 十中八九、硝子で間違いないだろう。
中村 水樹
壁や床、至る所に引っ掻いた傷や崩れた跡がある。
青柳 時
暫く歩いていると、遠くの方からドッカーンだったり、ガッシャーンだったりとヤバめな騒音がした。(こんな可愛らしい音ではなかった。)
青柳 時
中村 水樹
俺たちの前には見たこともないような化け物がいた。
多分、あれが青鬼なのだろう。
青柳 時
時は俺を守るように前に立ち、青鬼に攻撃を仕掛ける。
青柳 時
いつものように青桜が宙を舞う。
青鬼
次から次へと湧き出てくる。
倒しても倒してもきりがないな…。
これだと時の魔力が切れるのも時間の問題か…。
青柳 時
どうしよう、俺に…何かできることは?
近くにあった欠けた花瓶を手に取り、青鬼の間をスルリと抜け時とは反対の方向に。
ガシャーン、
花瓶を床に叩きつけた。
青柳 時
時は勿論、青鬼まで固まり、俺の方を見た。
時の表情は困惑の色に染まっている。
中村 水樹
ゾロゾロと涎を垂らしながら俺に向かって走ってくる。
飢えた獣のようで、醜かった。
青柳 時
中村 水樹
中村 水樹
青柳 時
そして、俺らは別々の方向へと走った。
これが俺の出来ることだから。