直弥を好きになったのはいつだろう
なにかきっかけがあったわけでもない
気づいたら直弥のことを好きになっていた
ただのメンバーとしてでも
一緒にいられるだけで良かった
それなのに
あの日
ラブホテルの前で直弥を見た時は頭がおかしくなりそうだった
直弥が男を好きということ
これから男に抱かれようとしていたこと
俺以外が直弥を抱くということ
そんなことが頭の中を駆け巡りどうしていいのか分からなかった
ふたりで話した時は少し感情的になり言い方が強くなったと後悔していた
俺が相手しようか
自分でも一切用意していなかった言葉が出て驚いた
それでもこの言葉が幸を期し
直弥により近付けるようになった
セックスの時の直弥は必死に声を抑えて
気持ちいところにあたると体を小さく震わせる
とても可愛くて愛らしい
こんな関係、良くないのも分かっていた
それでも直弥からやめたいと言われるなど想像もしていなかった
目の前にいる直弥はとても泣いていた
泣かせたのは俺だ
髪も服も乱れ
身体中に赤い印がみえる
前には直弥の
穴からは俺の精液が溢れている
床にへたり込み泣きじゃくる直弥
こんなことがしたかったわけじゃない
颯斗
颯斗
颯斗
颯斗
座り込む直弥に近づこうとすると
直弥
直弥
直弥は震えながら軽蔑の目を俺に向けてくる
あー
おわった
どうしよう
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