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寧々
連れてきたよ
杏
ありがとう！草薙さん
とうや
……………すぅ…
杏
貴方が例のとうや？
こはね
杏ちゃん、この子は？
杏
この子はね、私が気になってた子♪
杏
んーでも綺麗な顔だな～
こはね
杏ちゃん……
杏
こはね？
こはね
わ、私の方が良いよね…？
杏
こはね……
杏
もうっ、あっっったり前でしょ
杏
ほんと、可愛いんだから～♡♡
こはね
んむぅ…杏ひゃん…
類
白石くん
類
僕達もう帰っても良いかい？
杏
あ、ごめん
杏
連れてきてくれてありがと
杏
じゃあね
寧々
じゃ、また今度
とうや
ん、っ……んん…
杏
あ、起きた？
とうや
ここ…は？
杏
ここはね、私の家
杏
君の願いを叶えるよ♪
とうや
願い…？
杏
とうや…だよね！
杏
とうやはさ、人間になりたいんでしょ
とうや
え…？
とうや
人間？
杏
うん♪
杏
まぁ、私は海の神みたいな感じでさ
杏
ほら、とうやも生まれつき魔法が使えるでしょ
とうや
確かにそうだが…
杏
実は…ここにいるこの子！
こはね
え、私？
杏
こはねはね、元々人間だったんだよ
とうや
え？
杏
私も元々はクマノミだった
杏
だけど、こはねに会いたくて人間の姿になったんだ
杏
けど、海のみんな…街の皆と離れるのは嫌で…
杏
それをこはねに話したら
こはね
私が、海に行くよって言ったんだ
杏
こはね…
とうや
そう、だったのか…
杏
で、とうやは人間の世界に行ってみたいんでしょ
とうや
ど、どうしてそれを…
こはね
わ、私がお散歩に行ったときに
こはね
人間のこと話してるのを見て、まさか…って思って杏ちゃんに話したの
とうや
そうだったのか…
とうや
確かに、海では彰人に会えない
とうや
だから、足は欲しい
杏
うん…
杏
それを叶えてあげる
とうや
良いのか？
杏
全然良いよ
杏
だって、私は皆に幸せになって欲しいから
杏
勿論こはねにも
こはね
ふふっ、私も同じだよ杏ちゃん
とうや
ありがとう
杏
じゃあ、かけるよ
杏
あ、言い忘れてた
杏
人間の姿になれる代わりに________________になっちゃう
杏
それでも大丈夫？
とうや
……………………
とうや
嗚呼、俺は彰人と同じ姿になれれば大丈夫だから
とうや
よろしく頼む
杏
りょーかい
杏
じゃあ、行くよ～
とうや
………うっ…
とうや
あつ…、い……
とうや
わぁ……ここが、にんげん…世界…
とうや
(あ、足が…手がある……)
とうや
(彰人に会いに行かないと…)
とうや
うっ……(転
とうや
(歩けない……)
とうや
(足を動かすということは難しいんだな)
彰人
お、前…もしかして…
とうや
あ、きと……？
次回をお楽しみに
恐らく長くなりそう…
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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