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ねむ
むめ
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むめ
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りつ
ねむ
むめ
ねむ
むめ
りつ
ねむ
彼の声が好きだった。
透明感があって、胸の奥が温かくなるような、そんな綺麗な声。
だから、彼からプロポーズされたときは、嬉しかった。
私には断る理由はなかった
結婚してから数年後。
私たちの仲はすれ違いばかりで、冷え切ってしまった。
彼の声も、今では怖いと感じるようになった。
また怒鳴られるのだろうか。
そう考えると、口ごたえをしない方がいいのかなって思うけど…
でも、私が生活できなくなるので、それはできない
私はいつしか、彼が帰ってくるのが怖いと感じるようになった。
そんなある日のこと。 彼が風邪を引いた。
喉を痛めて、しゃべるのも辛そうだ。
彼はしばらく寝込んだ。
病院には頑なに行こうとしなかったから、 家で安静にしてても治るのに1週間かかった。
――そして。
確かに、彼の声が好きだった。
その声が変わってしまったことは、ちょっとだけ寂しい。
でも、
風邪になってから、彼は変わった。
ウィルスと一緒に、毒が消えたみたい。
口数が減って、声は低く枯れたような感じになっちゃったけど、 私は今の彼の声の方が好き。
今は、彼の声だけじゃなくて、彼自身が好きって胸を張って言える。
ふふっ。今はとっても幸せよ。
ねむ
りつ
むめ
むめ
ねむ
ねむ
りつ
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むめ
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りつ
ねむ
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