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第2話 - 聖徳太子の時代

2021年12月16日

#勉強

#歴史

山の上と下の憶良

聖徳太子

やぁ馬子くん。

蘇我馬子

なんだい？　厩戸皇子（うまやどのおうじ）くん。

聖徳太子

私、摂政（せっしょう）っていう、国のトップの推古天皇（すいこてんのう）様のサポート役じゃん？

聖徳太子

そこでさぁ、十七条の憲法（けんぽう）ってのを思いついたわけなのよ。

蘇我馬子

へぇ。どんなの？

聖徳太子

平和なのがいいよね。仏教を信じるのがいいよね。天皇には従ってたほうがいいよね。………

聖徳太子

ってこと。

蘇我馬子

え、いいじゃん。

聖徳太子

あぁ、あとね。
冠位十二階（かんいじゅうにかい）っていうのも思いついた。

蘇我馬子

え、それもなに？

聖徳太子

今までは、君の親が偉いから君は偉いよ。って感じだったじゃん？

聖徳太子

でも、君の働きがいいから君を偉くするね。君は悪い結果ばかりだすから下っぱになってね。

聖徳太子

って、感じにしたいのよ。

蘇我馬子

へぇ～。それを十二個の順位にわけんの？

聖徳太子

うん。わかりやすいように冠（かんむり）、つまり帽子の色を変えてさ。

蘇我馬子

あ、そういえば。小野妹子くんがこの前しょんぼりしてたよ。

聖徳太子

あぁ。隋（ずい）のトップである皇帝（こうてい）に、仲良くしましょうねっていう手紙を渡したら、大激怒されたらしいよ。

蘇我馬子

え、なんで？

聖徳太子

なんでも、手紙には「太陽が出る日本の皇帝から、太陽の沈む国の中国の皇帝さんに挨拶します」って書いてあったんだけど…

隋の皇帝

は？　なにこれ。

小野妹子

え、なんか駄目でしたか？

隋の皇帝

あのね、日が沈む国って言い方、なんか感じ悪いでしょ？

小野妹子

はぁ、まぁ。

隋の皇帝

あと小さくて俺らよりも弱い国のくせに、なに俺らのトップの言い方である皇帝を名乗っちゃってんの？

小野妹子

え、そんなに馬鹿にしてたんですか？

隋の皇帝

は？　帰れや

聖徳太子

………って、ことらしいのね

蘇我馬子

なんか嘘っぽいな。

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山の上と下の憶良

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