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#天馬咲希闇堕ち
ゆっきーな
2,280
#暁山瑞希
ねる
1,019
#プロセカ好きと繋がりたい
ナイトコード
本来なら新曲の構成や他愛もない雑談で賑わうはずのチャットルームは、今や冷えきった静寂に支配されていた
咲希
咲希
彰人
咲希の必死に明るく振る舞う声も、彰人の短く、温度のない返信に跳ね返される
かつてのような反論も、皮肉も、熱い議論もない
そこにあるのは、ただ事務的に「役割」だけをこなそうとする、壁を作った一人の男の姿だった
類
類
後悔の波が、類を飲み込んでいく
まふゆと相談するにしても、個別チャットや、現実世界での通話という手段はいくらでもあったはずだ
あるいは、セカイのミクたちに頼んで、スマホの外へ呼び出して話すことだってできた
なのに、類は「あの場所」を選んでしまった
彰人がいつでも来られる、彼にとっての「聖域」であったはずのセカイで、あろうことか彼の心を解剖するような話をしてしまったのだ
まふゆ
類
類
類の自嘲気味な声には、いつもの芝居がかった響きすら消えていた
彰人
彰人が一方的に通話を切る
残されたのは、やり場のない空気が漂う3人の空間
咲希
咲希の泣き出しそうな声が、類達には鋭い刃となって突き刺さる
冷えきったチャットルームを閉じた後、まふゆは暗い自室で自分の両手を見つめていた
まふゆ
まふゆ
まふゆ
胸の奥をキリキリと締め付けるような不快な感覚に耐えかね、まふゆは逃げるようにスマートフォンを握りしめ、セカイへと向かった
誰もいないセカイ
まふゆ
メイコ
グレーのセカイのガレキに座り、足をぶらつかせていたメイコが、まふゆの姿を見つけるなりパッと顔を輝かせて駆け寄ってきた
まふゆ
メイコ
メイコ
今のメイコはいつも通り、気だるげで、けれどどこか等身大の温かさを纏っていた
誰もいない、何も変わらないセカイの風景とメイコの姿に、まふゆは張り詰めていた息を、そっと吐き出した
まふゆ
メイコ
まふゆは、感情の乗らない淡々とした声で、ナイトコードで起きた出来事を一つひとつ、メイコに話し始めた
メイコ
話を聞き終えたメイコは、胸元に手を当てて驚き、それからまふゆと同じように眉をひそめた
まふゆ
まふゆ
まふゆ
メイコ
メイコ
メイコはポンと手を叩くと、まふゆに真っ直ぐ向き合い、その冷たい手を両手できゅっと握りしめた
メイコ
まふゆ
メイコ
まふゆ
まふゆは、意識の奥底、あの真っ白な虚無の中で消えようとしていた時のことを思い出す
咲希
咲希が、その絶望ごと、自分の隣で一緒に消えようと手を伸ばしてくれた
彰人
彰人が、理屈じゃない不器用なエゴで、自分の消えたい願いを怒鳴り散らして止めてくれた
類
類が、一人で背負うはずだった演出家の呪いを、分け合おうと言ってくれた
まふゆ
まふゆ
メイコ
メイコの弾んだ声が、まふゆの胸の澱みを優しく散らしていく
まふゆ
まふゆ
まふゆはそう言い残すと、セカイの光の中に溶けていくように、現実世界へと帰っていった
残されたメイコは、その背中が完全に消えるまで、祈るように両手を握りしめていた
メイコ
現実世界、深夜の自室
まふゆはすぐにナイトコードを起動するのではなく、そっとスマートフォンの通常のメッセージアプリを開いた
連絡先の一覧から、一つの名前を探す
『青柳冬弥』
彰人の相棒であり、かつて現実世界で、彰人のために自分に必死に声をかけてきた少年
まふゆは、震えることもない確かな指先で、画面をタップした
まふゆ
まふゆ
まふゆは今、一人の少年を「独りにしない」ために、自分の意志で、現実世界の境界線を越えようとしていた