太宰
中也ー
ガチャ、とドアの開く音がしてドアに目をやると、はぁー、、とため息をつく太宰が立っていた。
中也
盛大にピッキングをして来やがったなクソ太宰
太宰
そんな露骨に嫌な顔しなくてもいいじゃない、、
中也
手前の所為でこうなってんだよ青鯖
太宰
ねぇー、聞いてよ中也ぁ
中也
どうせ手前のことだ自殺に失敗したとかだろ?
太宰
それもだけど、国木田君に物凄く怒られちゃった。
ちょーっと入水しようとしただけなのに、、
中也
仕事をサボった罰だな
太宰
えー、中也までそう言うのかい?
中也
他の奴にも言われたのか?
太宰
みんなってば酷いんだよー?
中也
仕事をしねぇ手前が悪い。
太宰
だって、めんどくさいし、そんなことをするより自殺をしたい!
中也
(探偵社も苦労してんな、、)
太宰
あ、今、中也失礼な事思ったでしょ?
中也
いや、別に。
太宰
絶対嘘だ!中也の馬鹿ー!!
中也
(めんどくせぇ、、)
太宰
っと言うわけで、今日泊めて( ・∇・)
中也
なんでそうなるんだよ!!
太宰
えぇー、別にいいじゃん。減るものも無いし。
中也
俺の精神が擦り減る。
太宰
それくらいなら大丈夫!
中也
俺が大丈夫じゃねぇ!!
太宰
そう言ってるけど。私の分、作ってるんでしょ?
いつものように太宰が家に来るので、
料理を作って太宰の帰りを待つのが中也の日課になっていた。
中也
、、クソっ
太宰
今日のご飯はなにかなぁ
中也
、、手前の好物。
中也がそう言った瞬間。
太宰はパァーっという効果音の付きそうな笑顔を中也に向けた。
太宰
もしかしなくても蟹かい!?
中也
、、おう。丁度俺も食べたかったからだけで手前の為じゃねぇからな!!
太宰
ふふふ、どんな理由でも私は嬉しいよ
中也
そうかよ。
太宰
中也照れてる?
中也
照れてねぇ
太宰
耳赤いよ?
中也
〜〜〜ッ!
太宰
かわいい
中也
なっ!///
太宰
冗談だよ(笑)
中也
この野郎!!
中也は太宰を殴ろうと手を伸ばしたが
太宰には当たらず、空を切った。
太宰
中也の短い腕では当たらないよ(笑)
中也
チッ、、飯食わせねぇぞ。
太宰
そんな事で、、、、
それはヤダ!
太宰
中也の手料理、毎日楽しみにしてるもん!
中也
手前は飯をたかるために来るのかよ!
太宰
中也の手料理も好きだけど、一番は中也に会いに来てるの!!
中也
嫌がらせの為にか?
太宰
私の信用無さ過ぎない??
中也
手前は昔からそう言う奴だったからな
太宰
嫌がらせもあるけど、中也がいろんな奴に尻尾を振るから!
飼い主を放って置いていろんな所に行くから、私なりのリードの持ち方なの!!君が悪いんだよ!?
中也
ちゃっかりと犬扱いするな!
太宰
突っ込む所そこなの??
太宰
(私なりの愛情表現だったのだけれど、気づいてなかったんだ。)
中也
で?
太宰
ん?
中也
飯、食べんのか?食べねぇのか?
太宰
食べる!(即答)
太宰
(なんだかんだ文句を言うけど優しいんだよね中也は。
本当にかわいいよ。誰にも取らせたくないなぁ)
そう思いながら準備をしている中也を愛おしそうに見つめる太宰だった。