高田迫二郎
高田迫二郎(たかださこじろう)
高田迫二郎
あー、高田 迫二郎ね?
高田迫二郎
大学の講師をしてる
高田迫二郎
最近学生が腑抜けている
高田迫二郎
今回のは酷かった
石破みゆき
おはようございます
高田迫二郎
おはよう、レポートは進んでいるかい?
石破みゆき
は、はい
石破みゆき
一応、なんとか…
高田迫二郎
ふむ、よろしい
彼女は成績優秀だ、信じる
高田迫二郎
(だが、顔がくもっていたな…?)
諸星零士
あ、先生、ちょっと相談が…
高田迫二郎
ん、諸星くん、どうした?
諸星零士
クラスの赤星遼太と御崎美玲が、みゆきさんにレポート書くの頼んでるの見たんですよね
高田迫二郎
何ッ?!
高田迫二郎
ありがとう
くもっていた顔の理由が分かった
注意せねば、そう思っていた時期もありました
百合園光邦
君ら、退学ね
赤星遼太
そ、そんなぁ!?
御崎美玲
今度はちゃんとやるしぃ
御崎美玲
先生いいじゃぁん
ケンナイ
この二人がうちの会社にこられてもなぁ
ホウジョウ
根回しは済んでるから
赤星遼太
ほ、本当にすいません!!ですから、今回はみのが…
くっしー
うん、やかましいなぁ
くっしー
彼女は母親と二人暮らしでけっして裕福とは言えない暮らしでさぁ
くっしー
今回ので彼女がもしも単位習得出来なかったら、その分の金は君らが払うのかい?
赤星遼太
え、いや、その
くっしー
払えねぇなら退学だなぁ
御崎美玲
親が払えばいいしぃ
くっしー
あ、親にはここに来た時点で承諾を得た
くっしー
退学したあとは縁を切るとさ
御崎美玲
え
ホウジョウ
まあ、つまりはこの部屋を出たら、君らには地獄に行く選択肢しかないということだ
二人は退学を言われたあと親からも縁を切られ孤独に余生を過ごしたとさ
石破さつき
あ、ごめんなさい
高田迫二郎
いえ
高田迫二郎
あ
一目惚れしたが、あとで生徒の親だと知った
ただまあ、付き合い始めるのには時間はかからなかった