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お母さん
お母さん
ドア越しに、母親がカツヤを起こす。
カツヤ
取り敢えず、返事だけする。
お母さん
お母さん
ーガチャッー
カツヤ
カツヤ
カツヤは、中学一年生。
一学期は、ちゃんと学校に行けていた。
でも二学期から突然、学校に行けなくなってしまった。
行きたい気持ちと、行けない気持ちが混ざってしまった。
うわぁ~どうしよう。とかじゃなく、どうして学校に行けなくなってしまったのか。を、考えた。
考えたけど、答えが出ない。
原因はある。
友達と呼んでいる、ハルヤ、リョウヘイ、カズヤ。
この3人は、同じ小学校のダチ同士。
カツヤは、ハルヤ達とは違う小学校から来た。
カズヤは、ハルヤ達の事を友達と思った事は一度もない。
友達とは思えないけど、家に遊びに来るから母親には、友達だと伝えていた。
それが、そもそもの間違いだった・・・。
お母さん
カツヤ
お母さん
カツヤ
お母さん
カツヤ
お母さん
お母さん
カツヤ
お母さん
お母さん
お母さん
だけどカツヤは、ずっと学校には行けなかった。
中学2年になった、始業式当日。
カツヤは
母親の財布から
お金を抜いて
家出をした
ーAM6:00ー
ーコンコンー
母親は、カツヤの部屋をノックする。
当然だが、カツヤからの返事はない。
お母さん
お母さん
お母さん
お母さん
母親は、カツヤの部屋に入る事にした。
ーガチャリー
ーカツヤの部屋ー
お母さん
カツヤは家を、AM5:00過ぎに出ていた。
そして、ベッドの上に置いてある手紙に気付く。
その手紙を、母親が手に取る・・・。
お母さん
お母さん
お母さん
母親は、職場に直接行って、カツヤの置き手紙を見せた。
そして、カツヤが見付かって保護するまで仕事を休む事に了承してもらって、次に中学校へ行った。
学校側も、全力で探すと言っていたが、母親はその言葉を信じてはいなかった。
そして、最後は警察署。
ー南警察署ー
お母さん
警官A
警官A
お母さん
お母さん
お母さん
お母さん
警官A
警官A
警官A
お巡りさんの案内の元、別の部屋での聴取となった。
警官A
お母さん
警官は、手紙を受け取る。
警官A
警官A
警官A
婦人警官
警官A
婦人警官
婦人警官
婦人警官
警官A
警官A
警官A
お母さん
警官A
警官A
お母さん
お母さん
母親は、携帯をお巡りさんに渡した。
警官A
警官A
警官A
お母さん
警官A
警官A
警官A
婦人警官
警官A
婦人警官
警官A
警官A
お母さん
警官A
お母さん
警官A
警官A
警官A
警官A
お母さん
警官A
警官A
警官A
警官A
お母さん
警官A
警官A
警官A
お母さん
警官A
警官A
お母さん
警官A
警官A
警官A
警官A
警官A
警官A
警官A
お母さん
警官A
お母さん
ー自宅ー
家に帰ってきたものの、気持ちが落ち着かない。
お母さん
お母さん
お母さん
お母さん
タツヤ
定時制の高校に行っていた長男が帰宅した。
お母さん
タツヤ
お母さん
タツヤ
タツヤ
お母さん
タツヤ
タツヤ
タツヤ
父親とは、9年前に離婚している。
離婚の原因は、ここでは伏せておきます。
取り敢えず、元夫には、カツヤがお金を抜いて家出をした事を伝えた。
当然驚いていたが、カツヤ自身からの連絡が来ない以上動けない。
カツヤからの連絡か、警察からの連絡か、どちらかの連絡を待つしか方法がなかった。
ー翌日ー
警察の方から、連絡が来た。
ー会話の内容ー
警官A
お母さん
警官A
お母さん
お母さん
お母さん
警官A
警官A
警官A
警官A
お母さん
警官A
警官A
警官A
警官A
警官A
お母さん
お母さん
ー会話終了ー
お母さん
お母さん
お母さん
カツヤにはずっとメールを送り続けている。
お金の事は怒らないから戻ってきて!
学校に行きたくないなら、もう行かなくていい!
お母さんが追い詰めたんだね?ごめんね・・・
カツヤの心に届くように 同じようなメールを何通も送った。
カツヤから短いメールが届いた。
すぐ、警察に連絡した。
警察の方は、最寄りの新幹線の改札口で保護しましょうか?と言ってくれたが、丁重に断った。
今のカツヤは、大人を信じていない。
そんな弱ったカツヤを、警察の人が保護したら、どれだけ傷付くだろう。
私は元夫と連絡を取り、最寄り駅まで迎えに行く事にした。
勿論、中学校の方にも連絡をした。
そして、夜9時の最寄り駅の新幹線の改札口で、カツヤが歩いてくるのが見えて、人目も気にせずにカツヤを抱き締めた。
良く戻ってきてくれた!
生きて戻ってきてくれてありがとう!
この言葉しか出なかった。
ー翌日ー
カツヤと二人で、警察署へ出向き、捜索などのお礼を言い、自宅に帰ってきた時、中学校から電話が掛かってきた。
こっちも心配していたのに、警察だけ詫びを入れて、学校には何も無いのか!?的な事を言われたため、仕方なく中学校の方にもカツヤと行く事にした。
ー校長室ー
カツヤと私は、校長室に通された。
校長室には、校長、副校長、担任、生活指導のクソ教師、計4人の男が、校長室のソファに座っている。
生活指導教師
カツヤ
生活指導のクソ教師は、カツヤを連れて、隣の部屋へ行った。
担任
担任
お母さん
校長
校長
副校長
お母さん
お母さん
お母さん
お母さん
校長達の言葉と態度に腹を立てた私は、自分の思いを話した。
お母さん
校長とその他
お母さん
お母さん
お母さん
お母さん
お母さん
お母さん
お母さん
校長とその他
お母さん
お母さん
お母さん
お母さん
お母さん
お母さん
校長とその他
ここまで話した時、カツヤが校長室に戻ってきたので、私は軽く会釈をして校長室を後にした。
学校から家まで、歩きで戻る道。
カツヤと何を話したか、もう覚えていないけど、何か話したんだろうなぁ~・・・。
家出の理由は、東京で新聞配達でも何でもして、1人で稼いで1人で暮らして頑張るつもりで家を出たらしい。
そして、いざ東京丸の内に行ったら、ビルばかりで新聞社すら探せなくて、途方に暮れていて、どうしようかと思っていたら、お母さんから帰ってきてって何度もメール来るから、戻る決心に至ったそう・・・。
カツヤ・・・中学生は働けないし、高校に入っても、親の承諾なしではバイトもできないのだよ・・・。
ー10年後ー
家を巣立ち、一人暮らしをしているカツヤと電話で話す回数も増え、聞きたかったことを聞いてみた。
お母さん
カツヤ
お母さん
カツヤ
お母さん
お母さん
お母さん
お母さん
カツヤ
お母さん
私は、校長達に自分の思いを話したことを説明した。
カツヤ
カツヤ
お母さん
カツヤ
お母さん
カツヤ
カツヤ
カツヤ
カツヤ
カツヤ
カツヤ
カツヤ
お母さん
お母さん
お母さん
カツヤ
お母さん
今更だけど、あの時の私の行動は、母親として正しくはなかったと思う。
だけど、命より上にあるものってないと思う。
イジメで、学校に行けなくなって、自ら自死を選ぶ子達のニュースを見ると、親じゃないのに苦しくなる時がある。
親は、いつまでも、子供の味方であるべき。
子供が苦しんでいて、出た選択が世間では間違いであっても、親子の絆が強くなるのなら間違った選択ではない。
いじめを受けてる子は、勇気をだして親に相談しよう。
いじめてる側は、いずれは己に跳ね返ってくるから。覚悟しといて?
因果応報という言葉にもあるように、現世で悪い事をした報いを来世では必ず不幸が訪れます。
それでも、イジメは無くならない。
イジメ無き世界になりますよーに…(-人-)