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22369年
夏 15時30分
工牙が転校してきてから3年が経過した夏にて
季節は日差しが強い夏になった。
ビルから反射する光はとても暑く、相変わらずどこもかしこも学生で溢れていた。
学校が終わり下校する生徒で溢れかえっていた。
学生達はたわいもない会話をしながら、学生時代にしか味わえない、会話を楽しそうに話していた。
生徒の楽しそうな姿をビル上から眺める、雨谷風香。
雨谷 風香
???「ねぇ、風香??」
風紀委員会から支給されるインカム型トランシーバーから応答がある。
雨谷 風香
???「何言って、話聞いてました??反応ないから心配なんだけど!」
雨谷 風香
相変わらず無頓着な返事を相手にしながら、その場をやり過ごそうとする。
???「まぁ、いいけどさ、頼みましたよ!座標位置送りますから!」
雨谷 風香
その合図と共に彼女はビルの上から身を投げだし飛び降りる。
落下と同時に速度は速くなり、地上に人がいないのを確認後、ギリギリで姿を消す。
姿が消えたと思いきや数キロ先の空に転移しており、それを繰り返しながら、移動している。
雨谷 風香
愚痴を溢しながらも、彼女は能力者同士の喧嘩が勃発している、現場に向かおうとしている。
そう、彼女はこの街が誇る高度な空間移動の持ち主、テレポーターなのである。
転移を繰り返しながら現場に逐一早く急行する風香なのであった。
現場にて15時32分
現場となったのは、整備された芝生のある公園。
すでに携帯を片手に野次馬が集まっていた。
そこでは学生同士一対一で能力を行使し、喧嘩をしていた。
上空からそれを見上げる風香。
雨谷 風香
と愚痴を溢しながらもテレポートで2人の前に行き仲裁しようとする。
学生1「くっそ、やりやがったな」
学生2「そっちもだろうが、この、くらいやが、」
学生2が能力を行使しながら殴りかかろうとする。
雨谷 風香
殴ろうとしていた、右手とは反対の手を力強く引き学生2はバランスを崩す、追い討ちをかけるかのように、風香の足を学生2の足に引っ掛け、学生をこけさせる。
の掛け声の合図と同時に学生2の背後に転移、
当然かのように自分は転移して回避。
その後学生2に手錠のような拘束器具をつける。
何が起きたのかわかっていない学生1の前に転移。
雨谷 風香
学生1「うるせぇーなんだお前、???」
学生1は能力を行使しようとするものの、制服に付いている、ピンバッチで色々と察したのか、のぼせあがっていた気が徐々に収まっていく。
学生1「その胸元のシンボル、まさか、あんた」
雨谷 風香
風香は少しづつ歩み寄りながら、間合いを詰めていく。
学生1「いや、だとしても力でねじ伏せれば、」
能力を行使しようと手を伸ばし、瞬きをした瞬間、風香の姿は学生1の前から消えていた。
学生1「え?!」
風香は学生1の前方に背負い投げの体制で転移。
その後すかさず投げ技を決め学生1を芝生に叩きつける。
学生1の唸り声と共に、手を捻りながら余裕な表情をかます。
雨谷 風香
学生2にもすかさず手錠をかける
野次馬達が微声を発している中、風香が耳につけていた小型トランシーバーをスピーカーモードに切り替えて、伝達する。
雨谷 風香
文句を言いながらも、風紀委員の車が到着するのを待つ間野次馬達を足止めする風香なのであった。
野次馬達は微声から一点代わり文句を言う人々が続出している。
同日16時00分
???「次の方どうぞ」
風香と共に?は生徒に携帯を出すように要求。
指示に従った生徒は???が携帯に手を触れ、
電気のようなものが一瞬ちばしる。
???「はい、これで動画の削除は終了です。お手間とらせていただきありがとうございました。」
マニュアルに従ったような、だがどこか気の抜けた声で喋りながら学生に向かって感謝の言葉を相手に告げる言い方。
動画の削除は風紀委員会の補佐担当の柚維加奈(ゆずい かな)の能力で削除している。
検査が終わった生徒達から徐々に返された。
雨谷 風香
加奈に歩み寄る風香。
柚維 加奈
雨谷 風香
柚維 加奈
雨谷 風香
柚維 加奈
戸惑いながらも風香の愚痴を聞いてあげる加奈。
監督生「いやー事態の収集が早くて助かりました。ご苦労様です。」
雨谷 風香
さっきまで愚痴を溢していた風香とは打って変わって態度を急変する。
監督生「これからも頑張って治安維持活動に取り組んでください。
雨谷 風香
監督生「では皆さんをタクシーでお送りしましょう。中へ」
そう言って現場に駆けつけた車にのり、風香一堂学校に戻り、報告書を作成。
彼女はこう言ったルーティーンを繰り返す毎日なのであった。
同日18時00分 校舎にて
廊下を歩きながら、風香が加奈に愚痴を溢している。
雨谷 風香
柚維 加奈
陽気に返答する加奈。
雨谷 風香
柚維 加奈
たわいもない会話をしながら下駄箱まで歩いていくと、ちょうど下校しようとしてる人物と出くわす。
雨谷 風香
藤代 工牙
柚維 加奈
道中帰り道にて 18時20分
藤代 工牙
雨谷 風香
柚維 加奈
藤代 工牙
雨谷 風香
柚維 加奈
雨谷 風香
藤代 工牙
柚維 加奈
雨谷 風香
藤代 工牙
気まずい雰囲気になりながらも帰り道を歩く3人の前に現れる集団。
午後に逮捕した学生1学生2とそれを引き連れた集団
学生1「今日はどもお世話になりましたわ~」
学生2「どもう~」
雰囲気が一気に変わる
藤代 工牙
雨谷 風香
藤代 工牙
見てみると、学生や大人集団は皆武装をしていた。
藤代 工牙
雨谷 風香
柚維 加奈
雨谷 風香
風香は転移(テレポート)を使って前方にいる風香/加奈の位置を工牙に変更した。
藤代 工牙
学生1「お前ら全員シュロム学園のやつらか、だけどいくらレベルが高かろうが物量で押し切れば勝てんぜ」
集団が持っているのは、ナイフや鉄の棒、刃物が多かった
工牙は敵意を感じたのか、目の眼差しが一瞬で変わる
藤代 工牙
柚維 加奈
雨谷 風香
藤代 工牙
学生2「やってみろよ!この数を圧倒できるなんて7ランカー(レベル7)から5ランカー(レベル5)まで、それ以外は俺たちが能力を使えばカスだ」
学生1「俺の能力は・・!」
工牙が手をかざした瞬間、金属がすべて下に落ちる
学生1「なんだこれ?!」
学生2「も、持ち上がんねー!!!」
工牙は鼻笑いした直後、宙に浮き、一気に集団の中に突撃
殴りながらひるんだ相手を風香が拘束。
結果、数十人の数を圧倒するのは20秒ほども満たなかった。
藤代 工牙
雨谷 風香
藤代 工牙
10分後サイレンが鳴り響く、学生/大人達は逮捕された。
柚維 加奈
雨谷 風香
柚維 加奈
雨谷 風香
藤代 工牙
柚維 加奈
藤代 工牙
騒がしい中、工牙は
藤代 工牙
宙に体を浮かせ飛んで帰っていった。
サイレンの中
???「ふーん、あれが藤代工牙か・・・」