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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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夏 09:30

藤代 工牙

あぁ~だるいな~

???「どうしたのよ、そんなうかない顔して」

藤代 工牙

翔子!

角谷 翔子

まったく、ぼさーとした顔してんじゃないわよ

こいつは角谷翔子(かどや しょうこ)、高校で知り合った友達のうちの一人である。

藤代 工牙

だってこの学校って2回も身体測定があるじゃない?

角谷 翔子

まぁ~ね

藤代 工牙

1回目は単なる身体測定・2回目が能力測定(スキルスキャン)ほんとまいっちゃうよね。
しかも身体測定に関しては、能力行使禁止だし・・・ほんと何の為の能力なんだか・・・

角谷 翔子

まぁ生徒全員が対象だしね、気長に行きましょ

翔子は工牙の肩をポンポンと叩きながら次の検査に向かった。

角谷 翔子

じゃーね

藤代 工牙

またね~、、、えっと、次の種目は、、、

そう、ここシュロム学園には1年に1度、身体測定とスキルスキャン(能力測定)の2種の項目が2日にかけて行われる。

第2体育館 09:37

藤代 工牙

次は、

???「お、工牙こっちこっち!!」

藤代 工牙

おぉ、元気そうじゃん、正治と負馬じゃん!

中学からの付き合い、酒巻正治(さかまきせいじ)と酒巻負馬(さかまきふうま)

酒巻正治

まったくこんなに暑いのに参っちゃうよな~

酒巻負馬

あぁ暑いよ~

酒巻正治

お前は普段から能力に頼りすぎだ!

酒巻負馬

だって~

先生「は~いでは検査を開始します。今回の検査は視力検査です。」

藤代 工牙

視力検査か~

酒巻正治

なんだよ、自信ねーの??

酒巻負馬

早く家に帰りたい、、、暑い、、、

工牙たちは視力検査を終わらせ、次の種目えと向かう。

人工芝グラウンド 09:40

酒巻正治

次の種目場所が人工芝ってことはもう決まってんな

藤代 工牙

え?何でわかるの?

酒巻正治

人工芝の競技っていたらあれしかないだろ!

酒巻負馬

あれってなんだ??

先生「次の種目は50m走だ」

工牙/負馬「え~マジか~」

先生「なんだ?藤代、酒巻、文句か??」

工牙/負馬「いえ、なんでもありません・・・」

50m走が終わり、

藤代 工牙

あぁあぁ・・・こんなの能力あれば・・・簡単・・なのに

酒巻負馬

た、確かに、い、言えてる・・・

酒巻正治

先生!なんでスキルスキャンと身体測定って一緒にやらないんですか??

先生「うん、いい質問だな!いいか体力や気力は能力の基準値に比例してくる、つまり、基礎体力が高いというのはそれだけ能力に圧倒的な差を身に着けることができるからだ、一部例外は除くがな」

藤代 工牙

例外??

先生「精神操作系や精神感応、テレパス、テレパシー系の精神に働きかける能力はまた別だ、基礎的な身体能力を上げても能力自体が強くなるわけではない、攻撃や防御、操作系能力はこういった単純な基礎訓練必要になってくる」

酒巻正治

結局それと2日に分けることには何の意味があるんですか?

先生「体を慣らしウォーミングアップをした段階でゆっくり体を休ませた後にするこれが2日に分ける理由だ、以上、解散」

午前中も身体測定が終了し座学の授業を受ける工牙

先生「能力は様々に分けられています。まず教科書の24Pを開いてください。ここには能力のランカーが表示されています。」

レベル0 (強度0)無能力者 能力を持たない人のこと

レベル1 (強度1)低能力者 微弱な力が出せる程度 →人が感じ取れる程度の微弱な力を発散できる程度の力

レベル2 (強度2)異能力者 物が少し動く程度 →軽いものが動く程度の力

レベル3 (強度3)強能力者 物が動いたり、浮かんだりする程度 →重いものや人が浮かんだりする程度の力

レベル4 (強度4)大能力者 物に反応の与えられる程度 →物にある程度の化学反応を起こしたりできる程度の力

レベル5 (強度5)超能力者 大方の物事は起こせる程度 →能力の応用が完全で、ある程度使いこなせる力

レベル6 (強度6)絶対能力者 無意識下でも能力が発動できる程度 →無意識下でも能力を使いこなす設定ができる程度の力

レベル7 (強度7)完全能力者 干渉できないものはほとんど無い程度 →能力において完全体であり、出来ないことはほぼない程度の力

先生「このように能力の中でもランクが設定されており、シュロム学園にはレベル7が4名、レベル6が・・・」

工牙、窓の外を見上げる

藤代 工牙

早く終わらないかな~眠くなってきたぁ~

先生「こら、工牙さん授業中はぼやかない!次は25Pを参照してください」

藤代 工牙

すみません・・・

時間は刻刻と過ぎていき、気が付けば下校時間

16:30 バス停にて

バスを待っている工牙、すると左方から見知った男子が本を片手に歩いてきた。

???「よ!工牙!」

藤代 工牙

工牙「なんだ、やっぱり光沙(みつは)だったか」

こいつの名前は柊 光沙 (ひいらぎ みつは)この都市の中じゃ博学で知識やうんちくを得意とする、僕の中学生からの付き合い。

藤代 工牙

今帰り??早いね

柊 光沙

レポートの見直ししちゃいたいからさ!

藤代 工牙

相変わらず勉強好きだね~

柊 光沙

そんなことあるよ~!

藤代 工牙

褒めなきゃよかった・・・

柊 光沙

そういえば工牙部活どうするの??いろんなところから勧誘来てたじゃん!

藤代 工牙

誘われたくないから毎日早く帰ってるの!

柊 光沙

そうなんだ・・・じゃあバイトとか??

藤代 工牙

うちバイト禁止じゃないっけ??

柊 光沙

バレなきゃ問題なしだよ!

藤代 工牙

バイトね~

そうこうしてるうちにバスが到着した。

工牙/光沙もバスに揺られながら、走行中は無言だった。

あまり話すこともなく家の近くのバス停で降りる。

藤代 工牙

じゃあ、自分こっちだから!

柊 光沙

ねぇ、工牙!

藤代 工牙

ん??

柊 光沙

明日、頑張ろうね!

藤代 工牙

ん・・・・うん

光沙はすごく嫌味なニヤけ顔をバスの中でした。

なんだかすごくプレッシャーを感じた・・・

藤代 工牙

さて、帰って寝るか~・・・明日のスキルスキャンが楽しみだ・・・

7:30 朝

蒸し暑い中で工牙は起きた。

藤代 工牙

んんん・・・

朝ご飯を済ませ、歯磨きをし制服を着ていつもの学校通路まではもちろん屋上を使うのであった。

風がなびく、足をフェンスにかけダイブ。

そのまま自由落下し、飛行状態になる

飛行を繰り返しては着地をし走り、また飛行。

毎朝これの繰り返しなのである。

だからこそ、そのような基礎訓練など彼には必要なかった。

能力と基礎身体運動の両方をやってのけてしまうそれなりに運動神経がある方なのだ。

10:40 第一体グランド

太陽が照らす猛暑の中

5クラスのメンバー総勢150名のメンバーが集められた。

先生「これよりスキルスキャンを開始する。1クラスづつの検査で行う。なお測定方法は個人の能力にあった測定方法で実施検査を開始する。」

みんなにやけ顔が止まっていない、そこまでして能力に自信があるのだろうか?

先生「それでまず3-A組から、それぞれ攻撃型と精神型に分かれるように。」

酒巻正治

よっ!

藤代 工牙

正治?!

酒巻正治

お互いがんばろーな!

藤代 工牙

うん!

こうしてスキルスキャンは開始された。

次々と呼ばれていく生徒達。

先生「3-A 25番 攻撃型 藤代工牙」

藤代 工牙

はい!

先生に言われた場所に行くそこで待っていた競技とは。

次回

第4話 スキルスキャーン

超能力者は便利じゃない

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