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アズリエル

キャラ…キャラ!

キャラ

……

キャラは、深い眠りにつくように 息を引き取ってしまった。

アズリエル

キャラ!!

トリエル

あぁ…何故こんなことに

アズゴア

キャラ…

アズリエル

うぅ……

お父さんもお母さんも 地底にいるみんなも

キャラの死を悲しんだ。

アズリエル

ねぇキャラ…

アズリエル

この前言ってたよね…

アズリエル

もう一度故郷の花畑を
みたいって。

アズリエル

わかったよ。
僕が連れて行ってあげる

アズリエル

キャラのタマシイを
僕が取り込めば

アズリエル

地上に出れるって言ってたよね…

キャラ

……

アズリエル

一緒に花を見に行こう。

キャラのタマシイを取り込んで 膨大な力を手に入れることができた

ニンゲン1人の命だから バリアを完全に壊すことは できないけれど

僕だけでも出れるなら

キャラを故郷に連れて行って あげなくちゃ…

アズリエル

アズリエル

これが…僕…?

アズリエル

力がみなぎってくる…

キャラ

アズ、

アズリエル

!!

アズリエル

キャラ…?

キャラのタマシイを 取り込んだことによってかは 分からないけど

キャラの声が聞こえてきた。

キャラ

私だよ。

キャラ

良かった…アズなら
私のタマシイを
取り込んでくれると
思っていた

アズリエル

え…??

キャラ

どうやら、私のケツイは
アズのケツイよりも
強いようでね

キャラ

こうして肉体は無くとも
語りかけられるようだ

アズリエル

そうなんだ…

キャラ

ほら、

キャラ

一緒に故郷の花畑に
行こうじゃないか。

アズリエル

うん…

キャラ

私が道は教えるから

アズリエル

ありがとう…

この時点で僕は 何か嫌な予感がしていた

※黄金の花畑の背景は流石にありませんでした。イメージです。

アズリエル

ここが…

キャラ

あぁ

アズリエル

綺麗な花畑だね

キャラ

ありがとうアズ

キャラ

ここまで一緒に来てくれて

アズリエル

キャラのためなら…ね

キャラ

それにしても…

キャラ

本当に暖かいな

アズリエル

いいなあ地上は

アズリエル

満天の青空

アズリエル

暖かい

アズリエル

こんな場所でずっと
暮らしてみたい

キャラ

地底もいい所だと思うが…?

アズリエル

それはそうだけど

こんな暖かい空間で こんな楽しい会話が ずっと続けばよかったのに。

ニンゲン

誰だ!!!

アズリエル

!!

ニンゲン

!?モンスター…!?

ニンゲン

何故こんなところに…

ニンゲン

ちょっと待って!?
あのモンスターが抱えてるの、

ニンゲン

ニンゲンの子供じゃない!?

キャラ

チッ…

ニンゲン

まさか、お前が殺したのか…?

アズリエル

違う!

ニンゲン

絶対この化け物が
この子供を殺したに
決まってるわ!

ニンゲン

我々の先祖様達が
貴様らみたいな奴らを
苦労して地底に
閉じ込めたというのに

アズリエル

……

キャラ

あぁ…またこうだよ

キャラ

こいつらはいつもいつも

キャラ

人の話を気がずに

キャラ

自分たちの意見ばかり押し付ける

アズリエル

キャラ…?

キャラ

いいよもう

キャラ

こんな人たちと
話してたって

キャラ

時間の無駄だ

キャラ

地底に戻ろう。

アズリエル

わかった…

ニンゲン

おい!逃げるな!

ニンゲン

そこの君!
街の人達を呼んでこい!

ニンゲン

分かりました!

アズリエル

…?

キャラ

アズ!
こいつらに攻撃しよう!

アズリエル

!!
…そんなこと

キャラ

多分こいつら…

キャラ

街の人を呼んできて…

アズリエル

ニンゲン

居たぞー!!

ニンゲン

あいつよ!

ニンゲン

全員総攻撃だ!

アズリエル

キャラ

アズ!!

ニンゲン

ざまあみろ!

ニンゲン

モンスターの分際で
私達の地上に来ようだなんて
思わないでほしいわ!

アズリエル

はぁ…はぁ…

キャラ

アズ!

キャラ

何故攻撃をし返さない?

キャラ

アズなら勝てるだろう相手に

アズリエル

できないよ…

キャラ

全力で攻撃しろよ!

アズリエル

誰かを殺すだなんて…

アズリエル

きっとニンゲンだって

アズリエル

急に自分たちよりも
遥かに大きなものが現れて
怖かっただけなんだよ

アズリエル

彼らにだって家族がいるんだ。

アズリエル

彼らが死んでしまえば
きっと悲しむ人もいる

アズリエル

そんなの…

アズリエル

僕にはとうてい
攻撃できないよ…

キャラ

でも…抵抗しないと!
アズが死んでしまう!

アズリエル

大丈夫だから…

そっからはずっと ニンゲン達による攻撃が続いた

それでも僕は 攻撃し返したりしなかった

僕はボロボロの身を削りながら 地底への道を歩き続けた

アズリエル

はぁ…

アズリエル

はぁ…

キャラ

アズ!

アズリエル

キャラ…どうだった?
花畑は…

アズリエル

とても綺麗だった…

アズリエル

キャラの故郷も
いい所なんだね…

キャラ

そんなことどうでもいい!

キャラ

このままだと、
アズが死んでしまう!

アズリエル

僕は大丈夫だよ…

アズリエル

ちょっと休むだけだから…

キャラ

アズ!アズ!?

アズリエル

……

こうして僕は息を引き取った

ニンゲンに反撃していれば こうは、ならなかったのか

僕にはよく分からない

けど、これでよかったんだと思う。

キャラと僕が死んでから、 お母さんとお父さんは ニンゲンを憎むようになってしまった

これから地底に落ちてきた ニンゲン達は1人残らず タマシイを奪って

この地底のバリアを壊すのだとか

そんなこと僕はしないで 欲しかったけど…

でも僕は、

キャラに出会えて、

とても幸せな人生だった。

アンダーテール 自己解釈・妄想物語(旧)

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