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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
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千葉県に住むシングルマザーの3人家族が休日に家族団欒してた

千歌(妹)

ねぇねぇ!来週の休日どっか行こ!

華(長女)

いいねぇ!どこ行く?

晴子(母)

夏だし、プールでも行く?

千歌(妹)

プールに行きたい!

晴子(母)

じゃあ決まりね!

華(長女)

やたぁぁ

千歌(妹)

楽しみ!

その時だった・・・

華(長女)

いや、タイミング・・・

千歌(妹)

そんなぁ

千歌(妹)

台風なら学校ある日に来て欲しい

華(長女)

確かに笑

晴子(母)

あー、残念ね

晴子(母)

再来週の休日にしましょう

千歌(妹)

えー

華(長女)

まぁ、楽しみが伸びったって事で笑

千歌(妹)

はぁ

晴子(母)

まぁ、仕方ないわね

華(長女)

そんな事よりさ

華(長女)

過去最強クラスってヤバくない?

晴子(母)

そうね

晴子(母)

対策しなきゃ

千歌(妹)

でも、いつもこう言って大したことない事多くない?

華(長女)

まぁ、確かに

華(長女)

でも備えあれば憂いなしでしょ?

千歌(妹)

まぁね

晴子(母)

じゃあ、対策案を3人で考えましょ

華(長女)

オッケー!

千歌(妹)

りょー

晴子(母)

とりあえず備蓄しといた方が良いわね

華(長女)

そうだね

華(長女)

私、スーパーで長持ちしそうな食料買ってこうようか?

晴子(母)

お願い

華(長女)

はーい

千歌(妹)

お姉ちゃん!

千歌(妹)

もし、避難する事になったら避難場所は暑そうだからアイス買ってね

華(長女)

バカ?笑

華(長女)

アイスなんか買ったら溶けるでしょ笑

千歌(妹)

溶けないアイス!

華(長女)

そんなのなくない?笑

千歌(妹)

ほら!クーリッシュとか!

華(長女)

確かに溶けないけど

華(長女)

生ぬるいよ笑

千歌(妹)

んー

華(長女)

いらないよね笑

千歌(妹)

う…うん

華(長女)

じゃあ、行ってくるね!

晴子(母)

行ってらっしゃい!

晴子(母)

じゃあ千歌とお母さんは避難場所までの経路確認ね!

晴子(母)

確認し終わった後はお姉ちゃんと一緒にそこまで歩くよ

晴子(母)

いいね?

千歌(妹)

はーい

台風の予測日の前日

アナウンサー

明日の台風は正午過ぎに関東に上陸する見込みです。

晴子(母)

明日の正午過ぎね

晴子(母)

2人共 朝の内に避難するわよ

華(長女)

はーい

千歌(妹)

はーい

翌日の早朝

ゴォーーーーーーーーーーーーーー

寝坊常習犯の千歌が思わず起きる程の大きな音だった

千歌(妹)

あれ、まだ朝の5時なのに!?

華(長女)

どうしたの?

華(長女)

ん?

華(長女)

えぇーーーー!

華(長女)

大洪水だし、電信柱もめちゃくちゃ倒れてるじゃない!しかも風がめちゃくちゃ強い!

晴子(母)

えっ

晴子は子供達の声で起きた

晴子(母)

まだ朝よ…

晴子(母)

もしかして予想してたのと早く来たのかしら

華(長女)

お母さんどうしよう…

千歌(妹)

避難するしか!

晴子(母)

今の状況下で避難は逆に危険だわ

晴子(母)

これは落ち着いて家に留まるべきよ

華(長女)

でも、水位が上がってきてる!

華(長女)

このままじゃ私達が家と一緒に流させるよ!

千歌(妹)

えっ私達死ぬの?

千歌(妹)

ヤダヤダヤダヤダヤダヤダ!

千歌(妹)

まだ生きたい!

晴子(母)

大丈夫よ

晴子(母)

死なせない

晴子(母)

とりあえず屋根の上に避難しましょ

3人は屋根の上へ登った

3人は強風に煽れないように必死にしがみついた

その時だった・・・

ビュン!ビュン!ビュン!地震です

3人のスマホから緊急地震速報の音が鳴った

千歌(妹)

嘘でしょ

千歌(妹)

こんな時に

ガタガタガタガタ

晴子(母)

きゃーーーー

華(長女)

お母さん!

千歌(妹)

お母さん!

晴子は地震の揺れに耐えきれず振り落とされ流されてしまった

幸い家は倒壊しないで済んだ

千歌(妹)

どうしよう?

華は暫く黙り込んでから言った

華(長女)

私達は生きる為に必死にやれる事をやろう!

華(長女)

少しでも助かる確率を上げるよ!

千歌(妹)

そうだね!

千歌(妹)

私達が生きてればもしかしたらお母さんにも会えるかもしれない!

華(長女)

そうだよ!

華(長女)

だから頑張ろ!

千歌(妹)

うん!

千歌は華の言葉に励まされた

ただそれは一瞬にして崩壊する様な事態が発生する

華がリュックに入っていたラジオの電源を入れた・・・

アナウンサー

太平洋沿岸全域に大津波警報が発令されました。

アナウンサー

海岸付近にいる方は速やかに避難してください。

千歌(妹)

えっ、海めちゃくちゃ近いんだけど…

千歌(妹)

もう、これ以上避難出来ないよ

華(長女)

(大丈夫だ。大丈夫だ。)

華(長女)

(何か方法がある筈だ)

華(長女)

津波が来たら浮きそうなものを探して流されないようにするんだ!

千歌(妹)

分かった。

数分後・・・

華(長女)

津波だ!

華(長女)

あそこに浮いてる車に飛び移るよ!

千歌(妹)

わ、分かった!

2人は無事飛び移る事に成功した

華(長女)

とりあえず飛び移れた

華(長女)

途中で降りれそうな所で降りよう

千歌(妹)

そうだね

15分後・・・

ドン!

何か大きな物がぶつかった気がした

千歌(妹)

あっ、

その衝撃に千歌が振り落とされてしまった

華(長女)

千歌!!!

千歌(妹)

助けて!

華(長女)

今行く!

華(長女)

(でも助けようがない…)

華が諦め掛けたその時だった・・・

ジャボン!

華(長女)

身を呈して誰かが助けてくれてる!

何者かが千歌を助けて高い場所に避難させてくれた

華(長女)

良かった…

華(長女)

とりあえず生きれてくれて良かった

華(長女)

私も生き残らないと

その時・・・

華(長女)

うわぁぁぁ!

車が何かの拍子にひっくり返った

華(長女)

あっ、多分、死ぬわ

華は死を覚悟した

しかし・・・

華(長女)

ん?水から上がってる?

華は目を開いたらアパートの屋上にいた

華(長女)

気を失ってたのかな?

その後、暫く待っていると救助ヘリが到着した

その後、避難所に来た

華(長女)

あのー、すいません。

華(長女)

私の母親の晴子って言う人と妹の千歌って生存してますか?

避難所職員

千歌さんは生存されていて隣の避難場所にいます。

避難所職員

ただ母親の晴子さんは今の段階では見つかっておらず行方不明になっております。

華(長女)

(そんなぁ・・・)

華(長女)

(とりあえず千歌が生きてて良かった)

華(長女)

分かりました。教えて頂き有難う御座いました。

数日後・・・

千歌(妹)

お姉ちゃん!

華(長女)

千歌!

華(長女)

無事で良かった!

千歌(妹)

お母さんがまだ行方不明なんだって…

華(長女)

知ってるよ

華(長女)

でもお母さんはきっと生きてるよ

千歌(妹)

そうだと良いんだけど…

千歌(妹)

お母さんが私を助けてくれた後に今度はお姉ちゃん助けに行くね!って言っててそこから見てないんだけど

千歌(妹)

お姉ちゃんが助けられた時ってお母さん何してたの?

華(長女)

えっ

華(長女)

千歌を助けたのはお母さんだったの?

千歌(妹)

うん。そうだけど…

千歌(妹)

えっ、知らないの?

華(長女)

うん

華(長女)

じゃあ、私を助けてくれたのは…

華(長女)

もしかしてお母さん?

千歌(妹)

多分そうだよ

千歌(妹)

助けられた時、目の前にいなかったの?

華(長女)

私が目を覚ました時はいなかったよ

千歌(妹)

えっ、じゃあお姉ちゃんは別の人が助けたのかな?

華(長女)

うーん

華(長女)

分からない

数日後・・・

消防隊員

華さんですか?

華(長女)

はい、そうですが

消防隊員

残念ながら母親の晴子さんが遺体で発見されました

華(長女)

そんな…

華は放心状態になってしまった

少し間を開けて消防隊員が言った

消防隊員

実は晴子さんを最後に見かけたのは9歳の男の子だそうです

消防隊員

華さんを助けた後に流されていたので近くに偶然あったタイヤを転がして洪水の所に投げ入れ男の子に掴ませました

消防隊員

その後、水から飛び込むも途中で力尽きてそのまま流されたそうです

華(長女)

そんなぁ

華(長女)

私達をお母さんが助けてくれたんだね…

華(長女)

しかも他人まで助けたなんて…

華(長女)

すごすぎるよ

華(長女)

ありがとう

華(長女)

えっ、じゃあ地震で振り落とされた時は1度自力で助かったんですか?

消防隊員

地震で振り落とされたんですか?

消防隊員

それは知りません

消防隊員

まぁ、でも結果的には恐らくそうでしょう

華(長女)

そうなのか…

華(長女)

本当にありがとう

横で聞きながら泣いていた千歌が言った

千歌(妹)

私、お母さんみたいに人を助けれる人になりたい!

華(長女)

私もそうだ!

千歌(妹)

私思うんだ

千歌(妹)

私のお母さんはこの消防隊員と一緒だと思うの

千歌(妹)

人を自分の命を削っても助ける所が

華(長女)

私もそう思う!

華(長女)

1番尊敬出来る人はお母さんだ!

華(長女)

私、将来消防隊員になりたい!

千歌(妹)

あー!私がそれ最初に言おうと思ったのに!

華(長女)

やったぁ笑

姉妹は悲しげな顔から少し前向きになり明るい顔に戻った

これを聞いていた消防隊員も悲しげな顔から小さく笑みを浮かべた

そして消防隊員が思わず小さな声で言った

消防隊員

頑張れ!

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