花火より君へ

夏のある夜

この丘の下は、屋台で盛り上がってる。

ドーンって花火が上がっても、

わたしの視線は隣にいる綺麗な横顔。

告白したい。

静まり返った廊下の端っこで

って寂しく待ってるのがわたし。

いつまで経っても来ない。

帰り道

ずっと誘う言葉を考えていたはずなのに、

言葉を忘れてしまうくらい好きな相手が隣にいる事実にドキドキしている。

やっぱり、何事にも勇気は不可欠だね！

当日

わたしはしっかり浴衣で、髪も編み込みにしてみた。

全部、うりに可愛いって思ってもらう為。

恋って怖いけど、人を動かす力があって、凄いと思う。

軽いノリで言ったのに…！！

ドキドキしちゃうじゃん！///

ドーン

その後も、何発か上がった。

わたしは、うりの横顔を盗み見る。

高校生活最後の夏祭りで、最高の機会。

逃すわけにはいかない！

うりの腕を引っ張って、わたしの口元にうりの耳を引き寄せる

うりもわたしの腕を引っ張った。

暑い夏の、より熱い夜

花火より伝えたい君への言葉

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