1日目
屍鬼
…パチッ
屍鬼
ふぁ…( あくび
屍鬼
…
屍鬼
あ,そうだ。
屍鬼
1週間外出禁止だった。
屍鬼
忘れて外出るところだったな…
その心配は無いわよ!!
屍鬼
ん??
バッ
堕姫
私がいるもの!✨
屍鬼
…そうだったわ…
屍鬼
監視がつくのか…
堕姫
…屍鬼,何も聞いてないわけ?
屍鬼
…聞いてたけど…記憶するのが苦手なんだよ。
堕姫
ふ~ん…
堕姫
ならいいけど
「ならいいけど」 ってなんだよお前。
口出しできるほど 偉い立場じゃねーだろうが。
屍鬼
…ジー
堕姫
…なによ,そんなジロジロ見て。
屍鬼
あ、ごめ((
堕姫
まさか私に惚れたちゃった?
屍鬼
それは無いから安心しろ。
堕姫
ム カ ꐦ
堕姫
じゃあ,なんなのよ!( イライラ
屍鬼
…特に理由は無い。
頭悪そうだなって思っただけ なんて口が裂けても言えない…
堕姫
…あんたなんか失礼なこと考えてない?
屍鬼
考えてない。
嘘です考えてます。
堕姫
…ふんッ
屍鬼
…
それにしても… 梅の髪って綺麗だなぁ…
屍鬼
…梅…?
梅って誰だろ…
堕姫
梅って何??花のこと??
屍鬼
あ,うん??
堕姫
なんであんたが疑問形なのよ…
まあ…いいか…
それよりも…
屍鬼
ねぇ,堕姫。
堕姫
なによ
屍鬼
髪で遊ばせて
堕姫
はぁ?嫌よ!!
屍鬼
なんで??
堕姫
私,髪に気を使ってるの,あんたに触られたら,私の髪が燃え尽きたって不思議じゃないからよ!!
屍鬼
ふむ…
暇潰しに遊びたかったのに…
屍鬼
じゃあ,他ので遊ぼ
堕姫
…しょうがないわね
屍鬼
なにする??
堕姫
外は行けないわよ
屍鬼
…そっか
堕姫
…
堕姫
ちょっと待ってなさい。
屍鬼
??
屍鬼
堕姫??
堕姫
ん
屍鬼
これは…鎌??
堕姫
お兄ちゃんのよ。
堕姫
貸してもらったの
堕姫
それで遊んでなさい
屍鬼
でもなんで鎌…
堕姫
お兄ちゃんに聞いたら,お兄ちゃんは鎌でよく遊んでたって言ってたから。
屍鬼
へ~…
屍鬼
クルクル ポイッ…パシッ…
屍鬼
…
意外と楽しい……
堕姫
…楽しい??
屍鬼
…うん,意外と
堕姫
…そ
屍鬼
…堕姫ってさぁ…
堕姫
なによ
屍鬼
僕より生きてるよね。
堕姫
えぇ。当たり前でしょ。
屍鬼
じゃあ,堕姫は僕の姉さんだね。
堕姫
!!
堕姫
…そういうことに…なるのかしら…
屍鬼
…堕姫って言葉はきついけど…
堕姫
なッ ꐦ
屍鬼
ほんッとに、たま~に!優しいよね
堕姫
…
堕姫
何よその言い方…
屍鬼
…僕多分,一人っ子だったから。
屍鬼
…なんか不思議だ。
堕姫
…私も…
堕姫
妹なんて居なかったと思うから…
堕姫
…少し,少しよ?
堕姫
…嬉しいかも…( ボソッ
屍鬼
…そっか
不思議でたまらない
自分が,何人もの命を奪っている鬼 を姉のように思うなんて。
こんなこと思っても無意味なのに。
でも少し心の中で思ってしまう。
この鬼は,いい鬼かも なんて。
そんな期待とは裏腹に私の中では 自分への嫌悪感がつのっていった。