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注意 夢小説 口調迷子 キャラ崩壊 ご本人様とは関係ありません

やっと終わるんだと思った

終わらせられる.

それだけが唯一の希望だったから.

だけど、上手くいかなかった

向こうもきっと分かってたんだと思う

…もう無理かな

麻衣

…、

目を開くと久しぶりに見た光景が そこにあった

麻衣

…そりゃあ戻されてるか

首を触る. 私の最近の癖だ

首には包帯が巻いてあった

発信機とか諸々全部外した時の傷を 隠すためだろう.

麻衣

…疲れた

こっちにいると、何故か安心する

そんな感じが嫌だった

アクシア

え…マイさん…?

麻衣

アクシア

お、起きてる…!

アクシア

起きてる!やばい!

慌ててるのか嬉しいのか分からない表情で アクシアが騒ぐ

ローレン

アクシアうるせぇぞ

ローレン

てか起きてるってなんだよ

アクシア

来て!

ローレン

んぁ?

ローレン

麻衣

ローレン

…ガチ?

アクシア

ガチ.

ローレン

まじかよ

ローレン

あ〜…どうする?

アクシア

どうするも何も…

麻衣

私はナイフを取り出した

とりあえずここから逃げれば あの世界に行って、今度は1人になれる

私はナイフを投げた

アクシア

うあっ!?

ローレン

っ!?

アクシア

あっぶな…

ローレン

お前の声のおかげで避けれたわ

アクシア

俺やるでしょ.

ローレン

アクシア

ねぇなんか言ってよ

ローレン

言うとしたら最悪、か

アクシア

え?

ローレン

…逃げられた

しばらく走ると知らない場所に来た

麻衣

────.

ねぇ.

麻衣

…!

────.

なんでここにいるの?

────.

なんで早く君は消えないの

────.

早く消えなよ

麻衣

…ごめんだけど、それは無理

────.

…へぇ、じゃあ

────.

あの子と仲間が死んでもいいの?

麻衣

…何をするつもり?

────.

君がこっちに来たらいいじゃん

────.

探しに来たら?

────.

…まぁw

────.

お前が見つけられるなら、ね.

そしてその気配は消えた

麻衣

明那

麻衣ちゃん!

麻衣

明那

ねぇねぇ、一緒にあそこ行こう!

麻衣

…明那、?

明那

ほら!

腕を引かれた

私はそのまま明那が行く方向に 走った

麻衣

…明那

明那

麻衣ちゃん、ここ好き?

麻衣

明那

好き?そっか!

明那

俺もここ好きなんだよ

明那

麻衣ちゃんと一緒に行く場所はどこでも楽しいから!

麻衣

…そっか、

麻衣

ありがとう.明那.

私がそう言うと、明那は笑った

そして明那の体が光り、消えた

麻衣

…案内してくれたんだよね

麻衣

…明那はいつも私の手を引いてくれるね

いつか貰ったブレスレット.

明那が作ってくれて 誕生日にくれたっけ

そんな想い出に浸りながら そのブレスレットを触る

そうしていると、安心できた

藤士郎達にもらったネックレス

これを握ってると覚悟ができる

大丈夫って、言われてる気がする

麻衣

…ありがとう、みんな

死ぬかもしれない

もう会えないかもしれない

だけど、後悔はしない

十分優しくしてもらった

みんなといて心地よかった

この気持ちを、伝えたい

私はスマホを取り出し 連絡先を探す

三枝明那という名前に電話する.

家の中、俺はみんなと話していた

どこに行ってしまったのか. 誰がどこを探すか.

その時、電話が鳴った

明那

…え…?

どうしたん?

明那

…麻衣ちゃん…から…っ

ハヤト

…三枝さん、スピーカーにしてもらえますか?

明那

あ、うん…

電話に出る.

大好きな人の声が聞こえる

麻衣(電話)

…明那?

明那

う、うん…俺だよ

麻衣(電話)

よかった…出てくれた

どこか安心した様な声を出す

…麻衣

麻衣(電話)

…みんな、いるんだね

サラ

うん…いるよ…っ

麻衣(電話)

…みんなの声が聞きたかったんだ

麻衣

私は、みんなに会えてよかった

伝えたい.この気持ちを

麻衣

みんながいてくれたから

麻衣

今私はここにいる

麻衣

みんなのおかげで、勇気が出るの

シャラ、と何かの音がする

その音は俺があげた ブレスレットの音に似ていた

麻衣(電話)

みんながいてくれたから

麻衣(電話)

私は、笑えたの

麻衣…なに、言って…っ

麻衣(電話)

私から見たみんなは

麻衣(電話)

すごく、綺麗だった

麻衣(電話)

光に思えた

それは、俺だって…!

俺っ、また昔みたいに…!

麻衣(電話)

…昔から変わんないよ.

っ…!

麻衣(電話)

私達は、何も変わってない

麻衣(電話)

いつまでも、家族だよ.

レイン

し、師匠…なんで最後みたいなこと…っ

麻衣(電話)

みんなが導いてくれた

麻衣(電話)

この未来に、連れてきてくれた

麻衣ちゃん

うち、麻衣ちゃんが大好きなんや…っ

だから───っ

麻衣(電話)

…私も、大好きだよ

麻衣(電話)

ずっと、大好き

麻衣(電話)

みんなといると安心できた

麻衣

今まで一緒にいたことも

麻衣

笑い合ったことも

麻衣

…嘘かもしれない.

麻衣

だけどね.

麻衣

本当は、信じたいの

麻衣

信じてるの

麻衣

嘘じゃないって

麻衣

きっと本当だって

ガク

…麻衣は

ガク

麻衣はっ…俺らのこと、本当に───

麻衣(電話)

…うん.

麻衣(電話)

何よりも大切で、大好き

麻衣(電話)

今までの想い出が

麻衣(電話)

無くなることなんて、ない

麻衣(電話)

たとえ、その大好きが

麻衣(電話)

愛じゃなかったとしても

麻衣(電話)

嘘、だったとしても

麻衣(電話)

私は、最後まで君たちを信じるよ

麻衣ちゃんがその言葉を言った時、 すこし声が震えていた

だけどすごく優しくて、暖かくて.

刀也

…嘘じゃない

刀也

絶対に、嘘なんかじゃない

もちさんの言うとおりだよ

それに、僕らだって信じるよ

今までの麻衣が、本物だったって

麻衣(電話)

…!

麻衣(電話)

…ありがとう.

葛葉

…麻衣、最後に聞かせてくれ

葛葉

今,どこだ

麻衣(電話)

葛葉

今からそっちに行く、だから────

麻衣

ごめんね.それには応えられない

そのことばに答えたかった

だけど、だめなんだ

だから最後に、みんなに.

麻衣

これは、私の自己満足かもしれない

麻衣

これからすることも、私のためだけかもしれない

麻衣

だけど

麻衣

それでも、私は行かなきゃだめなの

震える手を、 寂しいと叫ぶ心を抑えて.

麻衣

…私、みんなのこと

麻衣

──────.

その言葉を聞いた時 涙が溢れた

その声はさっきよりも震えていて だけど、笑っている様な、

覚悟を決めたような、声だった

麻衣(電話)

今まで一緒にいてくれて

麻衣(電話)

本当にありがとう.

明那

待ってっ…待ってよっ、麻衣ちゃん!

ハヤト

見つけに行きます…!

ハヤト

絶対、見つけますから…!

麻衣(電話)

…灰.

…麻衣…?

麻衣(電話)

みんなを、よろしくね.

っ…!

待って、それって…!

麻衣(電話)

バイバイ.みんな

そして電話は切れた

電話を切った

これで全てを伝えられたわけじゃない

もし、生きて帰れたら

もしも,また会えたら…

麻衣

…ううん.

そんなことが、起こるわけがない

深く深呼吸して 恐怖や寂しさを出した

麻衣

…行こう.

正しくいれたかな

正しく生きれたかな

大丈夫

あの人達といれただけで 私は十分だ

最後の言葉、ちゃんと言えたよ

だけど、心の中でまた言うんだ

何回でも、君達に伝えるんだ

『愛してる』と.

兄6人と仕事場の先輩に溺愛されてます

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コメント

3

ユーザー

え……?麻衣ちゃん?!

ユーザー

え?!え?え! ちょちょちょ麻衣ちゃん!? えーっと80話おめでとう! 麻衣ちゃん!?

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