猿山 青
桃くん、本当にあれは違うの!

優日 桃
、、、

猿山 青
あれは、その、ボールを取ろうとしたらあいつがいて、どけっていったらあいつが落ちて、

優日 桃
、、、

猿山 青
そ、それで僕もあいつに巻き込まれて倒れたんだよ、!

優日 桃
、、、

猿山 青
そ、そしたらさ、、、

優日 桃
、、、もういい

猿山 青
、、、え?

優日 桃
(ギュッ

猿山 青
、、?

優日 桃
ねぇ、青さっきあいつに抱かれて嬉しかった?安心した?心地よかった?

猿山 青
え、そ、そんな事少しも思ってないよ!
逆に気持ち悪って、思ったもん!

優日 桃
じゃあ、、何で、何で無理やりにでもあいつと離れようとしなかったのさ!

猿山 青
だ、だから、僕も離そうとしたんだって!でも、あいつが、、

優日 桃
、、、、、(ギュゥゥ

猿山 青
ちょ、桃くん、苦しいよ、、ッ

猿山 青
何で、桃くんさっきから怒ってるの、、(ハァハァ

優日 桃
、、、青は本当に鈍臭いな、、、(パッ

猿山 青
ハァハァ、、、ど、鈍臭いって、、どういうこと、、?

優日 桃
、、、お前はさ、おかしいと思わなかったの?

猿山 青
な、何が、、?

優日 桃
小中高全部学校が同じだったり、クラスだって毎回ほとんど同じになったりしてた事に、、、

猿山 青
え、い、いや別にたまたま同じだったってだけで、、、

優日 桃
たまたま、、?

猿山 青
う、うん、、そうじゃないの、、?

優日 桃
、、、ハァ、、、
違う、たまたまなんかじゃない。

猿山 青
え、じゃ、じゃあ、、

優日 桃
俺は、、、昔からお前の事が、、、

優日 桃
好きだったんだ。

猿山 青
、、、、え?

優日 桃
だから、お前が行く学校をお前の友達に聞きまわったり、クラスだってなるべく同じにしてもらうように頼んでたんだ。

猿山 青
え、、、え、?

優日 桃
、、、、、、、、

この日は風が強くて、声が良く聞こえないことがたまにあった。
しかし、桃くんが''好き''と言った時だけ風がやんで声が鮮明に聞こえた気がした。
猿山 青
え、す、好きって、、、、
と、友達の方の好き、だよね、、?

優日 桃
、、、、、返事は今度でいいから、、(タッタッタッ

猿山 青
あ、ちょ、、!

猿山 青
ッ、、、、

僕は、桃くんの言った好きが友達としてのじゃないなんてこと分かってたんだ。
でも、それ以外に思いついた返事はどれも桃くんを傷つけてしまう物ばかりで、さっきの返事しかできなかった。
猿山 青
、、、、ごめんね、、、(タッタッタッ

黒岩 黄
、、、、、
(あの人も、、、か、、、)
