死にたい
死にたい
死にたい 死にたい 死にたい
雨が強い
亮
このまま川に飛び込めば死ねるかな…
お酒を飲みすぎた
足取りがおぼつかない
亮
俺なんか誰にも必要とされてないんだ
亮
もうやだ…自分のことなんか大嫌い…
涙が溢れてくる
元カノ
亮くんはすごく優しくて
とってもいい彼氏だけど
とってもいい彼氏だけど
元カノ
誰にでも優しいよね
元カノ
私のことを本気で好きなわけじゃないと思うから
亮
え…?
元カノ
私たち別れたほうがいいと思うの
元カノ
亮くんの次の恋応援してるから
元カノ
じゃあね
彼女はその場を去った
亮
…
俺はそこそこモテる
告白されて良い子だなと思ったら 付き合うし
自分なりに大切にしてきたと思うのに
毎回こうやってフラれる
亮
はぁ…お酒飲も…
お酒は弱いから普段は飲まないが
お酒を飲まないとやってられない気分だ
圭太
亮…!
圭太
そんなとこでなにやってるんだ
亮
圭太っ
亮
(うっ…泣き顔見られてないよな)
亮
い、いや?別に
しどろもどろ答える
圭太は幼稚園からの幼なじみだ
圭太
泣いてたのか?
圭太
目が赤くなってる
亮
は?泣いてねーしっ…
圭太
ずぶ濡れだな
圭太
風邪ひくから俺の家で風呂はいってけよ
亮
…
圭太はいつも落ち込んでる時に 駆けつけてくれる
亮
(ガクッ)
圭太
フラフラじゃねーか
圭太
ん
圭太はしゃがんでいる
亮
は?(乗れってこと?)
圭太
おぶってやるよ
亮
いい!いらない!
フラれてヤケになっている
八つ当たりだ
亮
(バタンッ)
亮
んっ…
亮
あれ…俺…
圭太
あ、目覚めた?
圭太
お前倒れたから俺ん家運んどいたわ
また圭太に頼ってしまった
亮
(俺だって一人で帰れるし…)
亮
(あれ…?)
左足が重たい
亮
なにこれ?!
亮
鎖?!
亮
圭太!!!これどーいうこと?!
圭太
あー…
ギシッ
圭太が近づいてくる
亮
(顔が近い…)
亮
…っ
圭太の手が俺の頬を撫でる
圭太
ずっと好きだったんだ
亮
…え
心臓が早くなる
亮
いやいや、だからって鎖はおかしいでしょ?!
圭太
お前が死のうとしてたから
圭太
(微笑み)







