テラーノベル
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まぜ太の寝床、らしき部屋を見つけた。 気を失ったまぜ太を優しく寝かせる。
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さっきまぜ太が落としてしまった杖を、拾って持っておいた。
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あっとが杖を控えめに撫でた時、まぜ太の瞼がぴくぴく、と動いた。
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まだ開ききっていない目で天井を見上げる。
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ばっ、と距離をとった。体を急に起こす。
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距離をとった分近づいて、ばっと杖を奪い取る。
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杖を持つ手は震えている。怯えが混ざった色の目であっとを見上げる。 戦闘中も、こんな色が少なからずあった。
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人間に名前を聞かれる日が来るとは。 この名前を呼ばれていたのは、人生で、あの時だけだった。
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単純に興味があったのもそうだが、 まぜ太がここに魔王として居る理由が、父にあると、そう感じていた
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沈黙が落ちる。
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あっとがかけたのは、自分に素直になる魔法。 話したいなら、話せる。話したくないなら、話さなくていい。
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少し威厳がとろけたような目で見上げる。
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魔王に興味を持つ魔法使いと、誰かに受け止めてもらいたい魔王。
二人の夜は、唯一無二。
コメント
2件
もう第3話読んだけど、あっとくん優しすぎない?!😭💕 まぜ太くんが怯えて杖奪い返すとこも可愛いし、「♡♡♡ないよ」って言われて呆然とする魔王って…逆に萌えるんだけど!?笑 素直になる魔法かけて自分から心開かせようとするあっとくん、エモすぎる…この夜の静かな空気感だけで泣けるわ。続き気になりすぎる〜!⋆♡
蔧@スパレイ&スパスマ
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