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ｼｬｷﾝ
奏多
森衛生科長
彼奴のメスが掠った 彼奴の手には私が刃を刺した
奏多
自分の血を指で拭き取り 舐める
森衛生科長
ｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞ
奏多
制圧部隊だと？
森衛生科長
森衛生科長
森衛生科長
部隊
そこからはずうっと暗闇だった
ある施設に隔離されていた
その施設内での私の牢獄は
隙間風程度の陽光が 鉄格子の間から差し込むだけ
扉は時々開いていたかもしれない
いや､ずっと開いていた
でも私は出なかった
出た先の世界に 生きる意味を見いだせなかった
3年後のある日
誰かが私を訪ねてきた
名はなんと云っただろうか
ｵ..ｻ....ｸ..ｹ
織田作之助
だった気がする
その人は私を此処から 連れ出してくれるといった
唯､私はそれを拒んた
然し､その人は私を 連れて行こうとした
でも途中で見張りに見つかった
その人は私に逃げろと云った
でも私は逆の行動をした
彼を逃がした
ｵﾀﾞｻｸ
彼はそう云った
でも彼は二度と私の前に 現れることは無かった
大体､人はそういうものだ
でも若し何処かで生きている のなら会って話しがしたい
あの時のお礼
私を1人の
人間
としてみてくれたことを
奏多
それから２年後
またしても誰かが来た
と思った
あの人みたいな人が
でも今回は違かった
この施設は襲撃され 銃撃戦の戦場になった
でも逃げるなら 今しかないと思った
私は走った兎に角 あの施設から遠くに離れる為に
少し開けた場所に出た
そしてまた誰かに
ﾄﾞﾝｯ
ぶつかった
コメント
2件
ｵ,ｵﾀﾞｻｸ(泣き
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