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すち

んー…あ

すち

暇ちゃんが帰ってくるのは…午後四時か。

俺らは横に一列並んで

あの日行った大型ショッピングモールに向かって歩いていた。

現在時刻午前11時半。

なんでこんなに遅いかって?

らんらんが寝坊したから。

こさめ

もーらんくん!寝坊したせいで遅れたじゃん

LAN

あ''ー…ごめん…

LAN

夜中まで作業してたら…

みこと

あーほららんらん!

みこと

頑張るのはいいけど、ちゃんと寝て!

LAN

wwごめんてごめんて

いるま

おかんかよみことw

みこと

うええっ!?いるまくんなんか言った

いるま

wwなんでもないからww

みたいに話して歩いていく。

側から見たらただのテンションの高い大学生っぽい人たちの集まりだろう。

が、それは間違っていて、 俺らは歴とした『大陰キャ』の集まりでありもっとを言うと大学に通っているのはらんらんだけである。

ほら見ろ。 街ゆく人たちになんだこいつらって目で見られてるぞ。

すち

あーもううるさいよぉ!

すち

ほらいくよ!早くしないと!

みこと

wwすちくん張り切ってるねww

こさめ

ねww

すち

お?何俺のわるぐち?

いるま

www言えてねーんだよ

LAN

流石すちだな。

すち

もーうるさいってば!w

いるま

うっし、一通り買えた!

と俺は声をあげる。

LAN

っじゃねーよっ!俺に全部持たせやがってッ…

と、先導する俺らの後ろに三つほどの袋を抱え重そうにしてるLANがいる。

こさめ

え、いいよねらんくん優しいし

LAN

えそんなふうに思ってたの…?

みこと

ま、まぁまぁww

みたいなことを話すこいつらと対照に

何故だか1人俯きながら俺についてくる奴がいた。

いるま

?おいすち。どした?

すち

えっ、いやなんでも…

その顔は朝とは違く少し 青かった。

幽霊でも見たかのような顔をしていた

体調でも、悪いのか…

いるま

いいや、そこにちょうどベンチあるし

いるま

おいお前ら一回休まね?

いるま

ここベンチあるしすちが疲れたっぽいわ。

そう言えばみんなはきょとんとこちらを見て

こさめ

いいよー!

LAN

俺も荷物置きたい…

みこと

ね、俺も喉乾いた…

俺はすちの隣に座って、 さっきそこの自動販売機で買った 水をすちに渡した。

いるま

大丈夫か?

すち

うん、ごめんねちょっと落ち着いた…

そう彼は言うが 彼の唇はまだ少し震えていた。

いるま

なんか、…

そういえば、と俺は一つ思いついたことがあった。

すちはいま記憶がなくて… まぁ着実に思い出してくれてるけど…

こいつは初め自殺しようとしているんだった。

飛び降りて失敗して…

いまこんな感じに、普通でいるけど

本当は…

いるま

…いじめ、だっけ、お前が自殺しようとした理由。

はっ、と目を見開くすち。

それを横目に俺は彼がそのことについて思い出したことを悟った。

いるま

俺、ごめんな。

いるま

お前がどんな思いしてたか、どんなことされてたのか、理解してなかった。

いるま

多分いまお前は思い出したんだろうな

いるま

…教えてくれねーか?そのこと。

いるま

なんも、知らねーからさ。俺。

すればまたすちは俯いた。

少し挟んだ沈黙。

次、気がつけば、すちが口を開いて 話を始めようとしていた。

すち

あのね、俺ー…。

君の記憶が、途絶えた日。

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コメント

5

ユーザー

ぁぁぁぁぁあめためた続きがきになるぅぅぅぅ!!!

ユーザー

今回も最高でしたァァァ。。。(lll __ __)バタッ

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