すち
すち
俺らは横に一列並んで
あの日行った大型ショッピングモールに向かって歩いていた。
現在時刻午前11時半。
なんでこんなに遅いかって?
らんらんが寝坊したから。
こさめ
LAN
LAN
みこと
みこと
LAN
いるま
みこと
いるま
みたいに話して歩いていく。
側から見たらただのテンションの高い大学生っぽい人たちの集まりだろう。
が、それは間違っていて、 俺らは歴とした『大陰キャ』の集まりでありもっとを言うと大学に通っているのはらんらんだけである。
ほら見ろ。 街ゆく人たちになんだこいつらって目で見られてるぞ。
すち
すち
みこと
こさめ
すち
いるま
LAN
すち
いるま
と俺は声をあげる。
LAN
と、先導する俺らの後ろに三つほどの袋を抱え重そうにしてるLANがいる。
こさめ
LAN
みこと
みたいなことを話すこいつらと対照に
何故だか1人俯きながら俺についてくる奴がいた。
いるま
すち
その顔は朝とは違く少し 青かった。
幽霊でも見たかのような顔をしていた
体調でも、悪いのか…
いるま
いるま
いるま
そう言えばみんなはきょとんとこちらを見て
こさめ
LAN
みこと
俺はすちの隣に座って、 さっきそこの自動販売機で買った 水をすちに渡した。
いるま
すち
そう彼は言うが 彼の唇はまだ少し震えていた。
いるま
そういえば、と俺は一つ思いついたことがあった。
すちはいま記憶がなくて… まぁ着実に思い出してくれてるけど…
こいつは初め自殺しようとしているんだった。
飛び降りて失敗して…
いまこんな感じに、普通でいるけど
本当は…
いるま
はっ、と目を見開くすち。
それを横目に俺は彼がそのことについて思い出したことを悟った。
いるま
いるま
いるま
いるま
いるま
すればまたすちは俯いた。
少し挟んだ沈黙。
次、気がつけば、すちが口を開いて 話を始めようとしていた。
すち
コメント
5件
ぁぁぁぁぁあめためた続きがきになるぅぅぅぅ!!!
今回も最高でしたァァァ。。。(lll __ __)バタッ