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side ナ ナ ハ

ナ ナ ハ

す、すごい ...

一瞬

本当に一瞬の間

バン ッ

バン バン ッ

ユ メ カ

ユ メ カ

さっさと死にたいの誰?

は ...

涼しい顔をしながら 一人

また一人と 息の根を止めていく二人

カ ク チ ョ ー

まだ動けるか?

ユ メ カ

勿論

まるで相手の行動が 読めてるかのように

完璧に呼吸が合い 敵を蹂躙する

これが “ 梵天 ”

其処ら辺の反社とは ワケが違う

ナ ナ ハ

強い ...

多勢に無勢だったのにも 関わらず

たった二人で 形勢を逆転させてしまった

クソ ...

クソクソクソクソ ... っ!

使えねぇ奴ばっかり ...!

一方の影狼は

ボスが頭を掻きむしり 癇癪を起こす始末

ユ メ カ

後は貴方だけですね

ユ メ カ

影狼の首領さん

嫌味ったらしい笑みで 其奴を見下す彼女

そんな彼女に 畏怖の念さえ湧く

こんなはずじゃ ... っ!

絶望色の顔をした 其奴の脳天に

無情にも 鉛を突きつける彼女

カ チ ャ ッ

ユ メ カ

... 鈴宮さん

ユ メ カ

殺していいですか?

ナ ナ ハ

え ...

そんな彼女が 私へ

そう問いてきた

ナ ナ ハ

...

ナ ナ ハ

ちょっと話しても良いですか?

ユ メ カ

... 笑

ユ メ カ

ええ、どうぞ

それにノーと答え 私はその男に目をやる

彼女は銃口の先を変えずに 一歩後ろに下がった

ナ ナ ハ

一つ、質問

何だ ... っ?

ナ ナ ハ

妹は ──

ナ ナ ハ

鈴宮 四葉はどこにいる?

まさか ... っ

あの女の血縁か ... っ?

驚いたように 此方を見る其奴

でも

... はっ 笑

ハハ ... っ、ハハハ ...

驚嘆の顔から一変

厭らしい笑みで 声を上げて笑いだした

嗚呼、あいつか!

あの憎たらしいオンナ ...!

だから見覚えがあった訳だ ... っ 笑

ナ ナ ハ

黙って質問に答えろ

ヘラヘラと笑う其奴に

私の心を 殺意以上のナニかが蝕む

それを抑えて 話の続きを待つ

はは ... っ 笑

其奴なら ── 笑

とうの昔に

殺した

ナ ナ ハ

...

ナ ナ ハ

は?

10 years ago

十年前

このビルの地下で

一人のオンナを殺した

大人しくしてろと言ったはずだが

あろう事か、脱走しようだなんて

ヨ ツ バ

ぁ ... う ... っ

四葉 ... っ!

大丈夫 ...!?

地下に閉じ込めていた 三人の少女達

その中で 脱走を企てた首謀者

それが 鈴宮 四葉

ヨ ツ バ

っ ...

いつの間に 仲良くなったのか

残り二人が 彼女を支える

ヨ ツ バ

...

... 何だ、その目は

彼女は何があろうと

俺を睨むのを やめないオンナだった

はぁ ...

商品に傷は付けたくないが

仕方ない

 ドゴッ ガッ

ヨ ツ バ

ぃ” ... っ!

これも商品にするための 躾の一環

彼女達の心を折るための 暴力

ボコ ッ ガン ッ 

ヨ ツ バ

あ ” ... っぐ ...

ヨ ツ バ

っ ...

それなのに

殴っても 蹴っても

その紫色の瞳からは 涙など零れず

踏んでも 叩いても

その口からは 弱音一つ出ない

... クソが

顔は一級品

商品としては 粗悪品

それでも物好きには 好まれるだろう

いいか?

お前達は商品なんだ

調子に乗ると壊されると、理解しておけ

後は出荷するだけ

金さえ入れば 後の事はどうでもいい

こんな上物

出荷しないつもりは 全くなかった

ヨ ツ バ

ね ... ぇ

なのに

ヨ ツ バ

あなたって、ほんと ──

其奴は起き上がって

俺の顔を 見上げて

ヨ ツ バ

ほんとに

ヨ ツ バ

“ かわいそーなひと ” ... 笑

っ ...!”

そうやって 俺を嗤った

バン ッ

ヨ ツ バ

ッ ... あ ”

え ...

よつ ... ば ...?

だから

だから

殺した

ナ ナ ハ

...

信じない

信じたくない

四葉がいない世界なんて 考えたくすらない

ナ ナ ハ

... それ

ナ ナ ハ

嘘なんでしょ ...?

嘘であって

夢なら覚めて

あの子に逢わせて

ナ ナ ハ

ッ ...

ナ ナ ハ

── 返せよ

は ...?

ナ ナ ハ

妹を返せって言ってんだ ... っ!”

嫌だ

嫌だ嫌だ嫌だ

返すも何も

もう死んだ

ナ ナ ハ

っ ...!”

嗚呼 此奴は

ナ ナ ハ

貸してください

ナ ナ ハ

その拳銃

ユ メ カ

ぇ ...

ユ メ カ

あ、はい ... っ

此奴だけは

カ チ ャ ッ

ナ ナ ハ

死ねよ

ナ ナ ハ

今すぐ

此奴だけは

私が殺さないと

ナ ナ ハ

だよね、四葉

果たして この感情とは

憎悪なのか 怒哀なのか

はたまた 後悔なのか

ナ ナ ハ

ねぇ、教えてよ

ナ ナ ハ

お姉ちゃんに ... っ

涙の訳なんて わからないまま

私は引き金に 指をかける

今の私は 世界中の誰よりも

“ 可哀想な人 ” なのかもね

バン ッ

♡ 2000

梵 天 最 強 メ イ ド

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2,319

コメント

94

ユーザー

いいこと聞いちゃった♡じゃないのよ、?

ユーザー

クソ谷とヤク中乙

ユーザー

おーいクソ谷^ ^ ただじゃすまねーぞ^ ^

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