死神
おい来たぞ。
シーン……
死神
留守かよ……
死神
にしても、なんか嫌な予感が……
*死神に仕えているカラスが外で窓越しで必死に鳴いている。
死神
おい落ち着け。バレるだろ。
*______。
死神
……は
*死神はあのフラスコを持ち急いで部屋を出た。
バレないように見てみると、そこには……
死神
!!!!!
祭壇前で横たわる彼の姿が。
死神
な ん で……
修道士①
教祖様!この死神と親しげにしたバカ野郎に罰を!
修道士②
どうか罰を!
トモダチ
…………ぅ
教祖
承知しました。……オツキン、貴方には失望しました。
教祖
私たちは天使を祀るのに、貴方って人は死神と親しげに話した。
教祖
これは我々に反することなのです。
死神
なんでだよ……ふざけるなよ……
死神
コイツらは何年経っても変わってない。
死神
いや、悪い方に変わりやがった。
死神
天使と神に依存してばっかり。
死神
ふざけんな。
トモダチ
あれ……死神…………
死神
!!
修道士①
まだそんなこと言ってんのか?w
トモダチ
ごめん……俺もう無理だわ……ちゃんと生きてる沼としてお前と仲良くしたかったのに。
トモダチ
死んだらもう会えないんだろ?
死神
………………。
トモダチ
お前と一緒の場所に行けないかもな……
トモダチ
お前が教えてくれた、魔界にさ。
トモダチ
俺が天使に反したから冥界に行くしかねえよな……
修道士②
何をさっきから言ってる?当たり前だ。
修道士①
そうそう、お前は冥界より、地獄行きなんだよ!
トモダチ
周りうるせえけど、じゃあな、死神。聞いてないだろうけど、名前言わせてくれ。
トモダチ
俺の名前は、
トモダチ
████__。
名前を最後に彼は死んだ。 死神は彼の魂を導けなかった。
*死神の中で、何かが切れた。
教祖
な、なんだ、どうして火が!?
死神
おい。
修道士①
ヒッ……!
死神
お前らはそれでも神に仕える人間か?
修道士②
あ、当たり前だろう!?
死神
俺はそうとは思えない。
修道士①
な、何を……!
死神
お前らは目の前で、仲間を殺した。
死神
死の世界っつーのはな、最後まで良い心を持った死者が行ける場所だ。
死神
悪いやつは、容赦なく地獄に行くんだ。
修道士②
う、うるさい!そんなの言い伝えにすぎねえよ!!
死神
言い伝え?……クッ……アハハハハハハハハハハッ!!!!!!!!!!
修道士①
何がおかしい!?
死神
さっき言ったはずだ。それでも神に仕える人間か?
死神
マジの死神の俺が今言ったことを本気で言い伝えだ?バカだコイツwww
死神
ハァ……お前らって人間は……信仰心もクソもねえな。
死神
ごめんな、████。お前の分残さねえ。
*フラスコの中身を飲んだ。
教祖
な、なんということだ…………。
修道士①
そ、その黒い布切れ……まさかコイツッ……
修道士①
……"報復の修道士"……シグマ!!
死神
修道士?一緒にすんなや。その修道士っていう肩書きはもう捨てた。
修道士②
なんでコイツ……
…………!嘘だ……今日は……
…………!嘘だ……今日は……
死神
お察しの通り、今日は死者の日だ。俺が死んだ日。
死神
命日だからだろうな。今ならここを壊せる。
死神
クソみてえな思い出しかねえ、この教会を!!!!!
……………………。
11月3日。 旧修道院が謎の火事により全壊した。 修道院の中にいた者の大半は死亡。 生存者は意識を取り戻したものの、精神障害を患ってしまった。
生存者曰く…… "死神が出た"、"何百年か前に死んだ修道士が今になって帰ってきた"、"シグマに殺される" と口述している。
また、精神障害を患った生存者は1年も経たないうちに自ら命を絶ったのだ。 ……1人の生き残った子供を除いて_____。