❤️&💙×💛

時刻は13時ぴったり！

いつもは車で移動してるけど今日はみんなとお話しながら歩きたくて徒歩で行くことにした。

ﾁｭﾝﾁｭﾝ…ﾊﾞｻｻｯ…

雀の鳴き声や車の走行音、遠くから聞こえるどこかで遊んでいる小学生の笑い声。

そういえばもうしばらく部屋に閉じこもって練習したりスタジオ行ったりでなかなかこうやって街の環境音を聞く機会が無かったな。

なんだか心が穏やかになっていく気がする。

確かに、まだお昼すぎなのにもう帰ってるんだ。

懐かしそうに笑う2人に癒される。

そう言いながら俺と元貴の肩に腕を乗せて楽しそうに笑う涼ちゃんにドキッとしてしまう。

このままドキドキして話せなくなるなんて中学生みたいで恥ずかしいから何か話さないと！

横を向いたら俺の頬に涼ちゃんの息がかかるほど近くにいる事に気づいた。

そしてそれに気づいた瞬間、顔が急激に暑くなって行くのを感じた。

どうやら俺は完全に自爆してしまったみたいだ。

若井が自爆して顔真っ赤にしてフリーズしてしまったのでここからは俺のターンです。

いや若井のターン短すぎない？！とか言っちゃダメよ！彼なりに涼ちゃんの前では自然なフリしようと頑張ったんだからww

涼ちゃんがめっちゃ心配して顔を覗き込んでるけど今の若井からしたら追い討ちなので仕方なく助けることにした。

あれよ、自分よりパニクってるやつがいたら冷静になる的なやつ！俺だってもう涼ちゃんが近すぎて手汗やばかったもん。

我ながら苦しい言い訳だけど多分涼ちゃんなら大丈夫。

ほら大丈夫だったでしょ、涼ちゃんはめっっちゃ純粋だからね！

あぁやばいわこれ、若井にめってやってる。これもう若井トドメ食らったでしょww

めっっちゃデレデレした顔で涼ちゃんにもたれかかってる。

ちょっと助けすぎたかも。

目の前でわちゃわちゃし出した2人の間にわざと入り込んで涼ちゃんに抱きついた。

頑張って動こうとするけど全力で体重かけてるのと、涼ちゃん細いからあんまり進んでない。

ﾋｮｲｯ

筋肉質でよかった、めっちゃ余裕すぎる。ていうか涼ちゃん軽すぎない？

誤魔化すように笑いながら腕から降りようとする涼ちゃんを若井が止めた、ナイス若井！

若井は笑ってるけど目が完全に心配って感じになってる。

…55？！俺でも66とかあるよ？！まぁ多少筋肉の分はあるけどさぁ！

俺らが盛り上がってると下校中の小学生達がはしゃぎながら歩いてきて、俺らの横を通り過ぎる時に1人の小学生男児が涼ちゃんを見て驚いた顔をした。

ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯ…

この抱え方関係なしに涼ちゃん可愛いし、あの小学生が言ってたみたいに本当に俺が王子で涼ちゃんが姫なMV撮りたいな…

時刻は13時25分

あれから謎に元貴から鬼ごっこが始まったり涼ちゃんが散歩中の犬にめっちゃ懐かれて足にくっつかれたりしたけど

気づいたら散歩用コースのような場所にたどり着いた。

涼ちゃんが立ち止まってゆっくり深呼吸をする。俺も真似して深呼吸をしてみた。

ｻﾞﾜｻﾞﾜ…

木の香りや鳥の鳴き声に遠くから聞こえる川の音。

めっちゃ癒される気がする。

あとなんか、犬の鳴き声とか子供が遊んでる声もするな。

えーと、

🔍 ◯◯市 散歩用コース付近 公園 🎤︎︎ 検索

あっ、すぐ出てきた。えーと、なになに？

橋の下流にある水辺公園で、公園から直接水辺に降りられます。広い芝生の上でお弁当を食べたり日向ぼっこをしたりと、ピクニック気分で一休みできます。川も浅く緩やかな流れで川遊びも楽しめます。週末になると家族連れが多く子供たちの元気な声が聞こえてきます。

えぇ！なんかめっちゃ良さそうじゃん？？

その後俺と元貴で走ってる涼ちゃんを捕まえたり自販機で誰が奢るかジャンケンしたりしながら公園の方へ進んで行った。